「熱闘」のあとでひといき

「闘い」に明け暮れているような毎日ですが、面白いスポーツや楽しい音楽の話題でひといき入れてみませんか?

地球の音を聞く 『柳川貴司展』のご案内(1017.11.6 - 11.18)

2017-11-06 23:02:38 | いろいろ何でも雑記帳


ぬくもりのある木を素材とした、ユニークな立体アートを手がける彫刻家の柳川貴司さん(東海大学講師)の新作展が東京・銀座で開催されています。

【期間】 2017年の11月6日(月)~11月18日(土)

【時間】 11:00~19:00(最終日17:00まで、12日の日曜日はお休み)

【場所】 ギャルリー志門  東京都中央区銀座6-13-17 新保ビル3F tel 03-3541-2511



見る角度により様々なイメージを呼び起こしてくれる豊かな創造性は、柳川アートの真骨頂。丸太の丸みを生かした寄せ木法による彫刻作品は、観る者の心の中にじわりと染み込んでいくような抱擁力があります。

また、柳川さんは熊谷ラグビー場近郊にお住まいで大のラグビーファン。お洒落な場所にあるアーティスティックな空間で、ダイナミックなラグビー談義に花を咲かせるのも一興かと思います。

◆2014年の作品から





◆2012年の作品から









◆2010年の作品から



◆2008年の作品から



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柳川貴司 彫刻展のご案内(2014.9.8~9.20)

2014-08-31 07:11:12 | いろいろ何でも雑記帳




トップリーグがスタートし、関東大学ラグビーのリーグ戦グループの開幕のカウントダウンも始まりました。また、9月の声を聞くと(残暑は厳しくても)芸術の秋もシーズンイン。ということで、柳川貴司さんの彫刻展のご案内をさせていただきます。

【期間】 2014年9月8日(月) ~ 9月20日(土) AM11:00~PM7:00(日曜日休み、最終日は5:00まで)

【場所】 ギャルリー志門(東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F) TEL:03-3541-2511

柳川さんは東海大で講師を務める彫刻家で、ユニークな木彫りの立体アートを手がけておられます。

私にとって、柳川さんはアート鑑賞の師であるだけでなく、東海大がお正月の国立競技場でたたかうときには一緒に応援に熱を上げるラグ友(ラグビー観戦友達)でもあります。

実際にその場で展示物を観てみないと本当のおもしろさが分からないのが3次元の立体アート。これは生観戦で選手の大きさと激しいぶつかり合いを観た方がより面白さの増すラグビーと同じだと思います。

写真では大きさがわかりませんが、まずは展示物の想像を超えたスケールの大きさに圧倒される。そして観る角度によって様々な形でイメージが膨らんでいくという希有の体験ができるのが柳川アートの醍醐味だと思います。

丹念に刻み込まれ、そして磨き上げられた、木のぬくもりからから醸し出されるヒューマンな味わいは柳川さん独自の世界と言っていいかもしれません。

【2008年 彫刻展から】





【2010年 彫刻展から】



【2012年 彫刻展から】









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「あまちゃん」とラグビー

2013-06-30 18:38:08 | いろいろ何でも雑記帳
実はNHKの連ドラのファンである。きっかけは「梅ちゃん先生」なのだが、その後の「純と愛」、そして今の「あまちゃん」と録画で毎晩楽しんでいる。ついでに過去に放送されたBSのリピート放送の分まで。朝ドラではないが、7話で終わってしまった「真夜中のパン屋さん」も面白かった。

不肖ながら、日本にはこんなにもたくさん役者が居て、それぞれが個性を発揮したり、あるいは裏方に徹したりしながらドラマを盛り上げていることに気付いていなかった。元々映画は大好きだったし、年間50本くらい観たこともあったが、あんまり役者本人を観るという楽しみ方はしていなかったことに気づいた。まぁ、それも過去10年くらいの間に個人的に起こったことが原因ではあるのだが、ドラマの楽しみ方がわかったのはよかったかな。

さて、「あまちゃん」だが、まるで3ヶ月後の中だるみを予見していたかのように始まった「東京編」。一気に展開がスピードアップしたことに加え、ぜんぜん知らなかったアイドルの世界の裏側を垣間見ることが出来、毎日が刺激的ですらある。と書くと大げさだが、どんな世界でも日本では綿密に舞台裏のシステムが構築されているのだなと感心してしまった。この国民性は日本人の大切な財産かなと思ったり。

◆「シャドウ」という存在

最近の甘ちゃんでとくにインパクトを感じたのは「シャドウ」の存在を知ったこと。ラグビーだとAチームに所属するアイドル達の予備軍で、文字通り陰の役割を演じている。普段はステージに立つことはないが、事故とか病気とかで主役が出場できなくなったときに代役を務めるピンチヒッターというわけだ。確かによく考えられたシステムだと思う。「シャドウ」の存在は主役にも(簡単には休めないという)プレッシャーを与えていることになるし、代役の側だって活躍が認められればトップに上がる可能性が出てくる。

ステージの切り替えの場面での奈落の切迫した雰囲気も、テンポは速いがラグビーのハーフタイムにチーム内で起こっていることを連想してしまった。そこでふと思った。主役達が舞台に立っている時に、奈落でステージと同じ振りで歌ったり踊ったりしている少女達(シャドウ)は、ラグビーに例えればBチームそのものじゃないかと。

公式戦のAマッチの他にもBチーム、Cチームから果てはEチームまでもが試合をする春シーズン。Eまでチームが作れるくらいのチームは殆どが強力なBチームを持っている。そのBに所属する選手達も、Aだったらリザーブに入る力を持っている。万が一、Aの選手が怪我で離脱するようなことがあっても(強豪校なら)すぐにカバーすることができる。チームにとってはありがたいシステムだが、選手にとっては痛し痒しといったところか。

◆強力なBチームの選手達はAチームのシャドウか?

上で書いた流れに沿って、Bチームにいる有力選手達はAチームの「シャドウ」と結論づけてしまいそうになった。強豪校なら、AB両チームの間のクオリティの差も小さい。でも、ちょっと待てよ。アイドルグループだったら、シャドウはあくまでもシャドウ。主役の不在が気付かれなければいいわけだ。逆にシャドウが存在感を示したら、後でいろんな問題が出るかもしれない。本人はベストを尽くし、それが観客に強くアピールすることになるのは、逆にオーバーアクションあるいはスタンドプレーの誹りを受けかねないかもと、余計なことかも知れないが気になってしまう。もっとも、そこまでできれば奈落にはいないのだが。

ラグビーの試合で出場メンバーが怪我で交替したとする。代わりに出てくる選手は、その穴埋めが最低限の役割だ。でも、チームの規律を乱さなければ、チャンスを活かして思いっきり自分のやりたいことをやっていいはず。そして、パフォーマンスが認められたらレギュラーに昇格することも可能になる。アイドルグループとは違って、レギュラー選手以上のプレーを見せ、そしてそれが勝利に繋がれば本人はもとよりチームにとってもプラスになる。

◆印象的な選手のデビュー場面を回想して想ったこと

もう結論は出てしまった。ラグビーにおけるBチームの選手達はAチームの選手達のシャドウではない。一つの例として印象に残っている1人の選手のことを書く。それは、法政のFBとして活躍した城戸。試合は猛暑の熊谷で行われた中央大戦だった。試合半ばでレギュラーのFBが負傷。ここで出てきたのが背番号22番を付けた4年生の城戸でまったく知らない選手。あとで調べたら、前年度はAチームのリザーブにも入っていない無印選手だった。

しかし、暑い暑い熊谷だったにもかかわらず、カウンターアタックなどで22番の選手がボールを持つと面白いようにボールが前に運ばれる。そんな城戸の奮闘もむなしく、結局法政は中央に敗れてしまう。だが、城戸はその後FBのポジションをガッチリつかみ取り、トップリーガーにもなった。もし、この試合での出場がなかったらどうなっていただろうか。人材の宝庫の法政だからこそ起こりうることかも知れないが、何とも複雑な心境にもなる。

やっぱり選手は試合に出てナンボ、さらに想定を越える活躍をしてナンボの世界だ。だから光の当たるAの試合は多い方がいい。また、多くのチームからいろいろな選手が出てくるのもいい。AからEまでもチームを持つチームが増えていったら、そんなチャンスも減ってくるのではと危惧する。ハイレベルのレギュラー争いは、チームの強化にとってはよいことかも知れないが、個人の実戦経験を通じてのスキルアップにとっては(出場機会が減るという意味で)マイナスになる可能性だってある。適度に選手が分散しつつ、個々がレベルアップしていくことは今後ますます難しくなっていくのだろうか。

でも、朝ドラを観てラグビーのことを考えてしまうなんて...と呆れてしまう私ではある。
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ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)2013/ハープのアランフェス協奏曲に感動!

2013-05-04 01:33:57 | いろいろ何でも雑記帳


今年も「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」がやって来た。日本最大のクラシック音楽のイベントで今回のテーマは「パリ、至福の時」。有料公演が135もあるだけでなく、10以上の会場でフリー・コンサートも行われる。初日の今日は、丸の内界隈で「熱闘のあいまにひといき」と相成った。

JRの有楽町駅で降りて、まずはメイン会場の東京フォーラムに向かった。有料コンサートはホールAの「ボレロ」が入っている公演を狙っていたのだが、出遅れが響いてソールドアウト。やむなく、ホールAは夕方のドビュッシーの「海」と「牧神の午後への前奏曲」にして、午前の部はホールCの「アランフェス協奏曲」のハープ版が聴ける公演をセレクトした。(といっても、選択の余地がなくてこれだけだったのだが...)

ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」はクラシック音楽では珍しいギター協奏曲だが、スペインの作品の名曲中の名曲としてつとに有名で、ポピュラーヒットチューンにもなっている。でも、いつでも聴ける曲だからということで、いまだにレコードもCDを持っていない。マイルス・デイヴィスの『スケッチズ・オブ・スペイン』は持っているのに。果たして、ハープ版ではどんな演奏が聴けるのだろうか。期待と不安が相半ばといった感じでホールのシートに座った。

プログラムの1番目はルーセルのシンフォニエッタ。ルーセルは魅力的な交響曲作品他を残している人だが、この作品は初めて聴く。ロベルト・フォレス・ヴェセス指揮オーヴェウルニュ室内管弦楽団の好演もあって、隠れた名曲だと確認。次の2曲目はスペインの作曲家トゥリーナの「闘牛士の祈り」で、気分はパリから一気に情熱の国へ。弦楽合奏を堪能したところで、いよいよお目当ての「アランフェス協奏曲」だ。舞台中央の前方に据えられた黄金のハープがまるで尖塔のようにそびえ立つ。ハーピストは日本が誇る吉野直子。

この曲は情熱を湛えたギターソロで始まるが、ここでは上品かつ慎ましやかに始まった。ギターはコンチェルトでは主役の地位にあるピアノやヴァイオリンとは違い、音量でオーケストラと対抗するのが難しい楽器。それはハープもまったく同じで、「果たして、ちゃんと音が聞こえるだろうか?」という一抹の不安があった。しかし、そんな心配は無用。原曲自体もギターソロといろいろな楽器のソロの掛け合いといった形で進んでいくように作られている。

逆に慎ましやかに語りかけるハープだからこそ、聴く側だけでなく、演奏する側もテンション(注意力)が高まるようなところがある。これは新たな、かつ嬉しい発見だ。ソロイストも音量で勝負を挑むことは眼中になく、あくまでも丁寧かつ気品を保ちながら音を綴っていく。そして、「恋のアランフェス」として有名な第2楽章が始まった。オーボエのソロを包み込むようなハープの調べに耳を傾けていると、ことアンサンブルを作ることに関してはハープの方がギターよりも適役のようだということにも気づく。

同じ曲でありながら、ギターとハープではそれぞれ違った性格を持った曲としての味わいがある。原曲(ギター)の圧倒的な形ではなく、静かな感動を呼び起こすような形で演奏が終わった。殆どハプニングのような形とは言え、こんな新たな発見があるからライブ演奏は面白い。もし、録音されてバランスが調整された後の演奏からだったら気づかなかっただろう。ギターの情熱の再現なら、ベネズエラなどの南米の力強いハープ(アルパ)の方が向いていそうな気もするし、実際に聴いてみたい衝動に駆られる。と一瞬思ったが、やっぱりクラシック音楽作品として聴くならハープは「本家」の方が正解のようだ。



ランチの後は、夕方5時までフリーコンサートタイム。有楽町駅から東京駅に至るまでの丸の内エリア内に点在する会場を回りながら、いろんな音楽を無料で楽しめるのも「ラ・フォル・ジュルネ」の大きな楽しみ。クラシック音楽だって、ストリートでのバリアフリーの感覚で楽しんだっていいのだ。実際に、クラシック音楽が「現代音楽」だったころは、必ずしも静かに拝聴する音楽ではなかったという話もある。

午後の最初のプログラムは梶山彩沙フラメンコスタジオのメンバーによるフラメンコ。ギターと歌と手拍子(パルマ)の伴奏に乗って、ダンサー達による大輪の華が咲くとっても賑やかなステージ。ここでも新たな発見があった。それは手拍子で、叩く人それぞれの動きが微妙に違うのに、まるで一人で叩いているように聞こえること。おそらく、同じ音が出せるように練習を重ねているのだと思う。そうでなければ、二人でそれぞれの間を埋める形でのトレモロみたいな技は不可能だから。

情熱のフラメンコに酔いしれた後は、ピアノ(林聡子)とオーボエ(原田洋輔)とファゴット(羽山泰喜)の3人による演奏を聴く。曲はフランクの「ファゴットとピアノのためのソナタ」とプーランクの「オーボエとファゴットとピアノのためのソナタ」。フランス人に限らず、ラテン圏の人たちは楽器の組合せに対するこだわりを持たない人たちで、いろんな作品を残している。



珈琲タイムの後は再びメイン会場に向かう。地下の特設ステージではオーケストラと歌手による歌劇「カルメン」のリハーサルが行われている。オープンステージでは本番前に準備も全部見えるから面白い。しかし、この日1日だけでも3回以上「カルメン」に遭遇した。この曲に対する人気と想い入れの強さを感じさせる一コマだ。

サティの「3つのジムノペディ」とドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」「海」が演奏されたホールAは座席数5008のお化けホール。フェイサル・カルイ指揮のラムルー管弦楽団による演奏は、指揮者の名前の通りカル(軽)いタッチの演奏。というようなオヤジギャグはさておき、フランスらしさといっていいのか、オーケストラ自体が柔らかい響きに包まれているのが大きな特徴。そのことが如実に示されたのが、「牧神」と「海」の演奏だった。アンコールの「カルメン」序曲では、聴衆も手拍子で参加するという大きな盛り上がりを見せた。

さて、今日はまだラヴェルを1曲も聴いていない。「ボレロ」も「ピアノ協奏曲」も「クープランの墓」も空振りで、このまま帰るわけにはいかない。ということで最後に向かったのは「ツィガーヌ」がプログラムに載った演奏会場。原佳大(ピアノ)と原麻里亜(ヴァイオリン)の父娘デュオによる演奏だ。ラヴェルはクラシック音楽界ではもっともジャズに心情面で近づいた人で、ヴァイオリンソナタの第2楽章は、ずばり「ブルース」だ。ここでも、最後は「カルメン幻想曲」で長くて楽しい1日が終わった。
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記憶に残るスーパーゴール/至福の時に立ち会えた

2012-10-13 17:30:51 | いろいろ何でも雑記帳
昨日の夜のこと。ビデオを見ながらうたた寝してしまい、目が覚めたら時計の針は午前4時を指していた。風呂に入ってからちゃんと寝るかと思ってお湯を沸かして準備をしていてふと思い出した。

そうだ、確か今日は欧州遠征中のサッカー日本代表の試合があるんだった。相手は強豪フランスでキックオフは4時のはず。風呂に入るのをやめてTVにスイッチを入れた。

やってた! 前半22分で、スコアは? う~むゼロゼロかぁ。

日本、なかなかやるじゃん。と一瞬思ったが、身体能力の高さを活かしたフランスに面白いように攻められている。流石はフランス代表。それもホームゲームだから自国サポーターの前で無様な試合はできない。そのせいかもしれないが、顔つきを見ると確かに気合いが入っている。

ただ、日本は殆どなすすべもないくらいに攻められているのだが、不思議と点を取られる感じがしない。親善試合とは言え、世界のトップチームとこんな試合ができるのかと劣勢はさておきちょっと感動。少なくとも、ホームという点は差し引いても、フランスの選手達を本気にさせている感じがするから。

やっぱり、どんな強豪チーム(かつ豪華メンバー)を招いても日本で試合をやってる限りダメだなぁと実感。ザックジャパンに負けたアルゼンチンだって、「地球の裏側の遠い国」で試合をした訳だから。

相手のホームグランドで、しかも彼らを本気にさせることが一番の強化になるのだ。親善試合ではあっても相手は(極東アジアのチームに)負けるわけには行かないわけだから。勝って当たり前で、それも偶然の徒では困る。

さて、日本は前半を何とか凌ぎきったといった感じ。確かにボールを支配されて攻められてはいるし、相手が外してくれているラッキーはあったけど、ブロックを崩されているわけではない。これは後半楽しみ!ということで風呂に入る。

後半、徐々に日本がボールをゴール前まで運んで攻撃ができるようになってきた。監督の指示が効果を挙げたのかもしれないし、フランスがメンバーを代えてきたこともあったかもしれない。

ひとつ言えるのは日本の進化。パス回しにリズム感が出てきたことと、不用意なバックパスも少なくなっていて、それなりにボールが支配できている。長友はやっぱり逞しくなっているし、吉田や清武も落ち着いている。遠藤もいいところに顔を出す。そして、最後尾には鬼の形相の川島が居る。とにかく物怖じせずに戦えているのが信じられない気分。

ただ、実戦から遠ざかっている長谷部が心配。ハーフナーもちょっと大人しい感じなのが物足りない。岡崎と前田が不在だから、ここは宮市使ってくれないかなぁ...と思ったり。

さてさて、日本のチャンスが増えていく中で時計がどんどん進んでいき、フランスもリベリを投入したりして「本気で勝つぞ!」モードになっていく。でも、日本が不思議と負ける感じはしなかった。

そして、いよいよ終盤。川島が神懸かり的な好セーブを連発する中、なぜだかわからないが、このまま引き分けに終わることもなさそうだなという気分になってきた。何かが起こりそうな胸騒ぎ。もしかしたら最後に日本が1点入れて勝ってしまうかも。何となくだが、そんな気配を感じたのだ。(今だから言えるよねとの突っ込んでくれていい)

ついにその時間はキタ~。相手がCKで前掛かりになったところで、ゴール前のぽっかり空いたスペースに居た今野がボールを拾ったときには前が完全に開いていた。ここからが本当に素晴らしかった。これぞサッカーの醍醐味と言えるだろう。

今野が左右を見ながら確信を持って(というように見えた)ドリブルで力強く前進。右サイドにはまるでこの展開を待っていたかのように長友と香川が全速力で前に走る。香川が斜めにゴール前へ切れ込む中で、今野からどんぴしゃのパスがゴール前右に到達した長友へ。

ここでの長友の瞬時の判断とテクニックが素晴らしかった。センタリングは低いライナー性の浮き球。そこにこれまたどんぴしゃのタイミングでゴール前に走り込んでいた香川が体制を崩しながらもボール確実に捉えてゴールに突き刺す。

もし長友のパスがゴロだったら、ピッチが荒れ気味だったからイレギュラーしていたはず。逆に高く浮いていたら香川といえどもうまく合わせられたかどうか。最高の選択と技術だったと感嘆するしかない。

確かに決めたのは香川だけど、今野、長友の3人の瞬時の連携で奪ったゴールといって間違いない。3人のタイミングが少しでもずれていたらこんなスーパーゴールは生まれなかった。

試合後の選手達のコメントもよかった。ぜんぜん浮かれていない。やっぱり世界のトップチームで試合経験を積むことが大切なわけだ。

早起きではなかったが、三文以上の得はした感じ。情報シャッタダウンで録画再生でもダメ。その時間は共有できていないわけだから。やっぱりリアルタイムで見なくっちゃ。そのときにしか目に見えない電波は届かない訳だし。

なでしこからずっとそうなんだけど、サッカーは夜中に起きてでも見たくなる場面が増えているのが嬉しい。 果たして、ラグビーでこんな至福の時を迎えるときはやって来るのだろうか。
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