うららか暮らし~ゆるり薬膳生活~

面白おかしく機嫌よく、食べて笑ってシャララララ~♪
そんな日々のあれこれ。

料理と利他

2021-01-16 13:53:04 | 

読んで良かった!買って良かった!

料理家の土井善晴さんと政治学者の中島岳志さんの対談本。
今まで土井さんにそれほど深い関心があったわけではなかったのですが(笑)
この本で料理に対する考え方、自然との向き合い方、哲学のようなものを知る
ことができ、共感の雨あられ~とても面白かったです。

足し算の西洋料理と引き算の日本料理。
自然のものをどのように生かすのか、そこに人間が果たすちょっとした役割が
料理であると。料理にとっての利他、料理と自然のつながりになるほどなぁ~と。

海外で修行をして、キレキレの料理人を目指していた土井さんは、日本に戻って
家庭料理の料理学校を継ぐよう言われたとき「なんで家庭料理やねん」と思って
嫌だったと。それがある時、京都の河井寛次郎記念館で<民藝>に触れたことで、
家庭料理への考え方が変わったそうです。

美しいものは追いかけても逃げていく。でも、淡々と真面目に仕事をすること、
自分が生活するということで、美しいものはあとからついてくる。

家庭料理も同じで、毎日食材という自然に向き合い、じかに触れながら料理する。
そういった日々の暮らしを真面目に営み、結果として美しいもの(暮らし)が
おのずから生まれてくる。家庭料理のなかに、本当に美しい世界があるいうことに
気づいたのだそうです。

心に留めておきたい言葉が沢山あり、付箋だらけに。
『一汁一菜でよいという提案』も読んでみなくっちゃ。

コメント (2)
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