熊野三山(本宮、新宮=速玉、那智)では、それぞれ牛王神符を授与していただけます。
牛王神符とは、和紙に木版印刷されたお守りで、火難除け、盗難除け、病気平癒などのご利益があるとされています。
特徴的なのは、本宮の牛王神符には88羽、新宮は48羽、那智は72羽の八咫烏が描かれている点で、それぞれ、カラス文字で「熊野山宝印」「熊野山宝印」「那智瀧宝印」と読むのだそうです。
牛王神符は厄除けの他、宣誓書や借用書などにも使われていました。
牛王神符の裏面に約束事を書き付けて、相手に差し入れるのですが、もし約束を破ると神罰が下るというものです。
それほど、熊野の神様たちは畏怖すべき存在だったのでしょう。
ちなみに、こういった熊野誓紙は、赤穂浪士(四十七士)の連判状としても使われたと言われています。
涼麻父は、1999年〜2004年に熊野三山を訪れる機会を得て牛王神符を頒けていただきました。
本宮
版面の寸法:18cm×13cm
新宮(速玉)
版面の寸法:24.5cm×17.5cm
那智
版面の寸法:23cm×19.5cm
【付録】各社の授与品袋(左から、本宮、新宮、那智)