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あふれる涙 『フラガール』

2007-01-27 16:29:22 | 日本映画
 ども。
 さっそく滋賀会館で『フラガール』観てきました。良かった映画館で観れて。
 12:50からだと思い込んでいて、早めに着いたつもりが12:20開演。4分前に滑り込みセーフ。直ぐに館内が暗くなって、あわただしいこと。

 すぐに映画の世界に引き込まれました。昭和40年は私の子ども時代と重なっています。「あった、あった。こういう風景」など自分にひきつけて見てました。フラガールと働く男との対比、リストラの現実と街の再生など、今につながるテーマそのもので、俳優の頑張り、脚本のうまさ、踊りのすばらしさ、再現場面のリアル感、音楽・美術すべてが一つにまとまった高い水準の映画です。この映画が2006年度ベストワンの一本になるのも納得です。

 特に、私が感動したのは松雪泰子さん、蒼井優さんのダンス。基本がキチンとある人のダンスは本当にすばらしい。蒼井さんのダンスは『花とアリス』でも紙コップを足にガムテープで貼り付けトゥシューズ代わりにして踊るシーンが印象的でした。今回も、クライマックスのタヒチアンでは群を抜いたダンスを披露しています。私の中では、チャン・ツィイーと蒼井優さんが重なってくるようです。このクライマックスシーンでは激しいダンスを通常スピードとスローモーションをうまくつないで、一人ひとりのダンサーの表情まで実にうまく捉えていて見所のあるシーンを作り上げています。

 子どもの頃から「常磐ハワイアンセンター」の名前は聞いていましたが、お笑いのネタに使われるくらいで、こんな背景と歴史があることを初めて知りました。常磐ハワイアンセンターにかけた人々の思いをきちんと伝えることに成功したことがこの映画の感動を生み出したのだと理解できました。
 
 少女たちの「けなげな」思いと生き方。炭鉱の男と女、「働くこと」の意味と価値観がぶつかり合うシーン。そして、親としての生き方。トヨエツさん、富司純子さん、高橋克実さんなど演技巧者がしっかり支えた映画には安定感があります。
 この映画を高く評価する日本の映画観客の目も確かですよね。

 滋賀会館では3月も上映予定。もう一回観にいきたい映画です。


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