「誰も守ってくれない」「誰も守れない」

　ども。

　昨晩イオンシネマに見に行った「誰も守ってくれない」。
　先日、テレビで「誰も守れない」を見ていただけに、早く見たいと思いつつ、なかなか日が合わずやっと昨晩見ることができました。

　佐藤浩市の圧倒的な存在感。
　志田未来ちゃんの演技力と緊張感も見もの。
　佐藤浩市・松田龍平との刑事コンビのセリフのテンポが気持ちいい。
　ネット社会の裏側の人間心理のいやらしさとマスコミのあり方がスピード感あふれる脚本の展開で描かれ、見ているものをドキドキさせます。

　ただ、佐藤浩市さん演じる刑事とと木村佳乃さん演じる医者との関係はテレビドラマを見ていないとよくわからないと思います。
　この二人の関係はインファナル・アフェアからの連想でしょうか。
　トニー・レオンとケリー・チャンですね。

　映画は最後に希望を感じさせて終わります。
　全体にエピソードはいろいろありますが、ただこの一作だけでは中途半端な感じだと思いました。例えは、佐藤浩市の刑事は、３年前の事件がどう関係して家族の危機を迎えているのか？志田未来の家族関係、殺人に走る兄の心理など説明はありますが、さらっと流されているよう。
　もっと、ねちっこく描いてほしい気もします。