看一看電影

アジア映画、ワン・リーホン、チャオ・ウェイ大好き! 近頃はPerfumeとグランパス、ベースにもどっぷり。

「孔雀 ―我が家の風景」

2007-07-01 17:11:29 | 中国映画
 ども。
 2007年も6ヶ月過ぎて、後半に突入です。
 また、今日は香港返還10周年(地元では回帰10周年)で、NHKなど色々ニュースに取り上げられています。

 わたしは配偶者といっしょに京都シネマで午前10時5分からの「孔雀ー我が家の風景」を観にいってきました。到着が開演15分前で、映画の日でもあり、ほぼシネマ3の客席はいっぱいでした。

 この映画は文化大革命が終了した1977年の中国の田舎に暮らす3人の兄弟の生き方を丹念に描いたもの。長男カオ・ウェイクォ(ファン・リー)は、小さい頃の脳の病気で身体が大きいが知恵の発達が遅れている。両親は、彼の世話で精一杯の毎日。妹のカオ・ウェイホン(チャン・チンチュー)は突飛な行動で周囲と打ちとけ合えない。末の弟のカオ・ウェイホン(ルゥ・ユウライ)は寡黙で、兄の世話をけなげに行ないながらも、その存在をうとましくも思う。

 この3人の生きる姿を、妹、兄、弟と順番に焦点をあてながら、時には支えあい、時にはその存在をも打ち消そうとする姿をじっくりと描き出しています。画面はきれいですが、映画から受ける印象は重苦しい。人間の弱さもいやらしさも、安易に結論を出すのではなく、キチンと観るものに提示されている。これをどう受け止めるかは、観た人の仕事ですよと言われているようだ。

 わたしは結構きらいではない映画です。ただ、中国映画になじみがないと苦しいかもしれません。安易に主人公に感情移入できる映画のつくりにはなっていませんから。

 クー・チャンウェイ監督は本作が初監督作品。けれども、これまでにチャン・イーモウ、チェン・カイコー、ジャン・ウェンなどの撮影監督を行なってきた実力は本物です。(本作は第55回ベルリン映画祭で銀熊賞受賞)

 公式サイトの記事によると、長男を演じたファン・リーさんはチャオ・ウェイ主演の「夜。上海」を監督とあるので注目です。


 映画鑑賞後は京都駅前のQ楽さんで配偶者と食事。
 少し遅い昼食でしたが、カニ入りあんかけチャーハン(何時食べても美味しい)、香港焼きそば(絶品)。ミニ餃子。軟骨入り肉団子に生ビールと甕だし紹興酒(これも美味しい)を二人でいただき満足したのでした。


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