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『白バラの祈り』

2007-02-28 20:21:53 | 映画一般
 ども。
 いろんな映画を観てます。

 『白バラの祈り』。これも配偶者が借りてきた一本。

 私はかなり昔に『白バラは死なず』を観てます。最後が衝撃的でかなりショッキングでした。これは「白バラ」として反ナチ・反戦活動を始めて、逮捕・処刑されるまでにポイントがありました。

 今回の『白バラの祈り』は、ゾフィー・ショルの逮捕されて処刑されるまでの5日間にしぼって焦点があてられています。それだけに逮捕後の苦悩、揺れ動く気持ちと「毅然としていた」と看守などが証言するその心境に到達するまでのゾフィの心の動き、取調べと裁判の模様などが細かく描かれます。
 
 圧巻なのは、わずか一日でアリバイのように行われた裁判の模様を描いた場面。ナチを信奉して、思想そのものを裁こうとするファナティッシュな裁判官の姿とそれに対決するゾフィたちをリアルに描き出します。

 私は、この映画を観て、ナチズムに怒りを覚えながらも、日本の極端な暴力的ファシズムとの差を感じました。日本なら、たとえ女性であっても取り調べで殴る、蹴る、殺すことも当たり前。処刑でも、死んでから親族に知らせるのが当然で、処刑前に両親とショル兄弟をあわせるドイツとの差を如実に感じました。(小林多喜二の例を思い浮かべてください。)

 映画のできのすばらしさ、緊迫感、そしてゾフィを演じたユリア・イエンチさんの迫真の演技に、映画にのめりこみました。

 「白バラ」のゾフィたちがつかまって処刑までわずか5日間。

 1943年2月22日、午後5時。
 ショル兄弟たち3名はギロチン台にかけられ命を奪われました。


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