ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

洞爺湖マラソン07

2007年05月20日 | 完走記

目標達成ならず!

 今日は実は途中の経過をあまり覚えていない。それだけレースに集中していたからなのか、単に頭が悪くなっただけなのか、分からない。

 昨夜までの雨はあがったが、強烈な風の吹く朝を迎えた。スタート地点にかなり近い旅館だったので、朝の準備時間には余裕があった。

 申告制なので4時間以内のスター地点に並んだ。スタート後逆送してからの折り返しまでは、人が道幅いっぱいに広がって走るので、コース取りが難しかった。折り返してからは人がばらけていくらか楽に走れるようになった。このあたりは「クリール」に書いてあったとおりである。5キロ:29分02秒。

 風は走り出すとそれほど気にならなかった。朝の雲は吹き飛んで、その後はずっと太陽が姿を現し、新緑のコースはとても気持ちの良いものであった。1キロ約5分15秒でほぼ一定の速度を保った。先日の「楽しむ会」より若干速いペースだがさほど苦にならなかった。10キロ:55分18秒(5キロ:26分15秒)。

 この後15キロまで坂の連続となる。これはyu1さんから得ていた情報どおりであったが、なんとかスピードをあまり落とすことなくクリアすることができた。いま振り返ってもそれほど無理したとは思えない。15キロ:1時間22分00秒(5キロ:26分42秒)。

 その後も小さなアップ・ダウンが続く。日差しがやや強く感じられるようになり、エイドで配られるスポンジが有り難い。同じようなスピードの走者が列をなして走っている感じだ。20キロ地点が近づくとペースの維持がいくらかきつく感じられるようになった。20キロ:1時間49分06秒(5キロ:27分05秒)。

 20キロ過ぎのエイドでバナナをいただく。中間地点を通過、1時間55分少々だったと思う。このまま行けば何とか目標を達成できるはずだが、どこまでこのペースが維持できるか不安だった。25キロ:2時間15分26秒(5キロ:27分20秒)。

 いったん給水でスピードが落ちると立て直すのに踏ん張りが必要となってきた。1キロ5分30秒前後にペースが落ちてきた。なんとか5分40秒以内を堅持したいと頑張った。この辺りはちょうど中島の裏側が見えているはずなので、何度かそちらの方を見遣る。payaさんの写真のように「ひょっこりひょうたん島」のように見えたので、やはりそうだと納得する。実はこのころからきついと感じだしていた。30キロ:2時間46分12秒(5キロ:29分45秒)。

 コースは平坦だった。周囲に遮るものが無くなったせいか、日差しが厳しく感じられた。給水地点では必ず給水してきていたが、膀胱にも尿が溜まってきていた。夕日の見える渚公園という洒落た名前の公園でトイレに入る。混雑していた。用を済ませて足の屈伸を繰り返す。コースに復帰すると元気が戻っていた。遅れたタイムを取り戻そうと気持ち無理をしたかもしれない。隣を併走していた若者があと1キロ6分ペースでも4時間切れると話しているのを聞きながら、それとは裏腹に徐々に私のペースが落ちてきた。足が上がらないようになってきたのが自覚された。35キロ:3時間17分51秒(5キロ:31分38秒)。

 35キロを過ぎると再び湖岸の涼しいコースへと入った。もうかなり足にきていた。股関節は大丈夫だったが、とにかく足が上がらない。それに加えて背中が痛くてたまらなくなってきた。走る体勢を続けることが困難になり、ついにたまらず歩いた。もうこの辺りになると歩いているランナーがたくさんいた。そのせいで気がゆるんだわけではない。4時間耐久走の時におやぢさんにズバリ指摘されたとおり、背筋の弱さが露呈した。筋トレをしておけば良かった…、今さら後悔しても遅い。歩いてしまうと当然1キロ6分どころではなくなった。歩いたり心持ち走ったり、痛さと疲れで内心もう投げ出したい気分だった。40キロ:3時間59分06秒(5キロ:41分15秒)。

 サブ4の目標はつい今しがた完全に潰えた。ゴール前には4時間以内でゴールすること期待して女房と娘が首を長くして待っているはずだ。とても残念である。あとはただひたすらゴールを目指すだけだった。ゴール。その後は疲労困憊でしばらく座り込んだまま立ち上がることができなかった。暫定記録:4時間18分05秒。

 休憩後身体が冷えてきたので、泊まっていた旅館の温泉に向かった。汗を流して湯船に浸かっていると、すぐ隣で満足した表情で「気持ちいいなー」と思わず声をあげた人がいた。私も笑顔を返すと、それをきっかけに少し話が弾んだ。ほとんど同じようなタイムでのゴールだったようだ。それでも彼は昨年よりも約30分短縮したと喜んでいた。次は私と同じく千歳だという。再会できれば良いですねと、別れた。

 私は自分の不遜さを思い知らされたようだった。これが私の実力なのだ。エリートランナーでもないのに自分の力を過信して、今回サブ4が達成できなかったからと落ち込む必要はないのだ。一生懸命鍛錬してレースでその力を試してみる。結果はあくまでもその時の自分の実力を反映している。悔しかったら次にまた頑張れば良いのだ。

 ここで実力がなかったと言っているだけでは身も蓋もない。反省と次への努力設定だ。

1)前半のペースが速すぎた。次回は前半もう少し自重してペースを抑える必要がある。この点は女房にも指摘されたことだが、私はいつも同じ失敗をしているような気がする。

2)背筋が弱い。これからは意識して背筋を補強する運動を心がけよう。おやぢさんを真似てできるだけ筋トレをしよう。

3)後半のバテ。後半のエネルギー枯渇状態でもうまく自分の脂肪をエネルギーに変換できるように、ヒラオカのゲンさんお勧めの、空腹時の練習を取り入れることにする。

4)私はフルの柄ではないのかもしれない…。

 皆さんに篤い応援いただいたが、今回は以上のように残念な結果に終わってしまった。まずは次に向かって再度頑張ることにする。しかし次の千歳は自分がフルに挑戦し続けられる柄なのかどうかをじっくりと考えてこようと思っている。正念場だ。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
千歳でリベンジ (たしろ)
2007-05-21 08:02:31
お疲れ様でした。
あと18分なので「もうちょっと」のところなんですよね。2005年のとよころでの4時間15分だった時を思い出しました。僕にとって、このレースは十分に練習を積み、漠然とした自信もあったレースでした。でも、ダメだった。
その時の反省は、
・前半20kmまでのペースが速かった。
・歩いた。
の2点でした。北の大地さんと同じ反省点ですよね。
20kmまでのペースが速くなるのは練習に裏づけされた自信が過剰となり、気持ちよく走りすぎた。と反省したものでした。5kmを過ぎて調子が出てくるとペースを抑えて走るのはとても難しいのですが「遅すぎる」くらいまで抑えて丁度いい感じなんだろうと思います。
僕の場合、リベンジまで1年必要でしたが、北の大地さんは次に千歳があります。
とは言え、残された時間は多くないので、
・まず疲労を早く回復させる。
・「資源の配分」(ペース配分)を再検討して、あらゆる誘惑に打ち勝ち25kmまでの遅いペースをしっかりと守る。
・エネルギー枯渇に備えて、ジェルなどを携行する。

北の大地さんの練習量は足りていると思います。
自信をもって千歳に臨まれ、目標に到達されることを願ってやみません。
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ご苦労様でした! (カッチ)
2007-05-21 08:07:24
早速完走記見ましたよ。
フルは何回走っても30k過ぎの壁が
ありますよね。
私も毎回後半歩きたくなりますが、気持ちだけでも
腕を振って走ろうと思っています。
千歳楽しみです、前半上りなのでペースも安定して
刻めると思います。まずはゆっくり休養をとってください。
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Unknown (かくて)
2007-05-21 10:31:07
 大地さん、お疲れ様でした。目標達成ならなかったようですが、焦ることはないと思います。まだ始まったばかりです。これからの練習、レース、調整でタイムは縮まっていくと思います。練習が十分でも、当日の体調、気象条件などで、大きく変わります。エリートランナーはともかく、4時間前後のでは10分、20分の記録更新はあっという間です。伸びしろが大きいはずです。
 完走記を読んで、前半の快調さがポイントだなと感じました。私も何度も失敗の経験があります。5kすぎると体が温まり、どんどんペースアップでき、20kぐらいまでは楽勝だ、と思っても35k前後からどうにもならないくらい脚が上がらない、体が思うようにならない。ようやく最近、自分の思うようなペース配分で走れるようになってきました。
 シーズンのはじめに、まず貴重な体験をしたのではないでしょうか。これを生かさないてはありません。
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挑戦し続けましょう (yu1)
2007-05-21 10:43:00
お疲れ様でした。残念な結果になりましたが今は出来るだけ早いダメージ回復に努めて次の千歳に向かって行きましょう。今シーズンもまだまだ序盤ですから!フルって30~35Kの壁があるから止められないのかも知れません、次があるから挑戦して行けるんですよね、お互い頑張りましょう!
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まだ行けます! (yotti)
2007-05-21 11:22:52
まずはお疲れ様でした。残念ながらサブ4達成は持ち越しとなってしまいましたね。並々ならぬ意欲がひしひしと伝わってきましたので、自分のことのように残念です。ただ歩きと混雑のトイレタイムを除けば、そんなに悲観することの無いように感じます。この前の白糠の大会の折話しに出ましたが、大地さんはフル向きだと思います。こつこつ、じっくり型ですし。私は大地さんのHPをきっかけに大会に出始めました。10km~ハーフ~フルと着実にこつこつと積み上げてきたものも見てきました。だからここが正念場と感じず楽しく42.195kmを走り抜けてほしいと思います。そして目標達成出来たとき私もそれが励みになって追いかけて行くことが出来ます。ぜひ千歳では気持ち良かった~といえる走りをしてきてください!
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慰めと励ましをありがとうございます (北の大地)
2007-05-21 19:41:54
>たしろさんへ

 温かい言葉をありがとうございます。ペース配分を冷静に再検討して、次に備えたいと思います。気持を萎えさせないように、これからの2週間を大事に過ごそうと思います。

>カッチさんへ

 確かに千歳は前半登りだから、自然とペースは抑えられそうですね。下りに入っても調子に乗らないよう、十分に気をつけたいと思います。いつものところでお会いしましょう。

>かくてさんへ

 かくてさんクラスのランナーでもペース配分に苦労したという話を聞き、自分はつくづく謙虚さが足りないなと思いました。マラソンは一日にして成らず、奥が深いですね。失敗を無駄にせず一戦一戦を大事に走ろうと思います。

>yu1さんへ

 本当に35キロの壁ってあるのですね。ガタッと足が動かなくなりました。レースがこれで終わったわけではないので、ダメだったら秋もあるので、まずは気持を立て直してまた挑戦してみます。

>yottiさんへ

 今回の洞爺湖は自分でもかなり気負いが強すぎたような気がしています。今は次の千歳にあまりこだわらず、力は抜かないけど、楽な気持ちで走ってこようと思っています。
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お疲れ様! (ヒラオカのゲン)
2007-05-22 10:52:58
お疲れ様でした。
今回は目標に届かず残念でしたね。反省は必要ですが落ち込まないように、次にまた挑戦する機会が出来たと思いましょう。

自分は今回レースをナメて臨んだところがあり、とても反省しております。
体調の良し悪しはありましたが、レース直前の食事の摂り方、後半においてのエネルギー源の摂り方、これまでと違う方法してみた結果、壁といわれるところからはグリコーゲンの枯渇との戦いになり、給食摂取の大切さ、フルの奥深さを感じさせられました。

一般市民ランナーのスピードでは、走る量も、給食も
重要なポイントですね。
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まだまだいけますよ! (巴ランナー)
2007-05-22 11:37:33
初めまして!洞爺マラソンお疲れ様でした。僕も北の大地さんと同じ各地を走る市民ランナーです。僕もサブフォーを狙いましたが2分程オーバーしてしまいました・・。完走記を見ると同感する所がたくさんありました。僕も30キロ過ぎから足が上がらず苦労しましたが、毎回フルはそんな感じです・・。そんな僕でもサロマ100キロを一昨年から始め連続で完走中です。勿論、今年も完走目指して挑戦します!マラソンは練習も勿論大事ですが最後は自分に負けない気力がホント大事ですよね・・。まだまだマラソンを始めてから年数は浅いしのびしろはまだまだあるはずです。僕もマラソンを始めて今年で8年目ですが、まだまだいけると自負しています。お互い健康第一に目標に向かって頑張りましょう!千歳マラソン頑張ってください!
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お疲れさまでした。 (おやぢ)
2007-05-22 18:01:21
遅くなりましたが、洞爺湖お疲れさまでした。

まず「フルの柄」って言うのは、トップアスリートならまだしも、私たちのような市民ランナーには無いでしょう。適性に関係なく、フルを走りたかったら走れば良いし、走りたくなければ走らなければ良いだけですよ~。

千歳まですぐですが、2週連続でフルを走った場合、後のレースの方が好タイムが出る場合もあるなんて話も聞きますし、頑張ってくださいね。

ペース配分は難しいですよね。フルの場合、私は30km地点が本当のスタートだと思っています。30kmまでは押さえて、押さえて、トコトコ、トコトコ走る(自分の力でもこりゃ遅いゾと感じるくらい)。それくらいが丁度良いみたいです。でも、いつも我慢しきれずに25kmくらいからダーッと走っちゃいますけど・笑。

大地さんの練習の様子からは、サブフォーの実力はあると思いますよ。あとは、ちょっとずつズレている歯車が噛み合えばいけますよ!

間違っても千歳までの間に背筋強化と思って筋トレはしないで下さいね。短すぎて疲労だけが残る可能性大なので。

それでは頑張ってくださいね。私も道マラ目指して頑張ります。
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気力回復中です (北の大地)
2007-05-22 20:39:37
>ヒラオカのゲンさんへ

 今回はお会いできず残念でした。ゲンさんも今回は苦戦したのですか。35キロ過ぎから急に足が上がらなくなるというのは、やはり蓄積していたグリコーゲンの枯渇も大きな要因なのでしょうね。給食の採り方は確かに重要なポイントだと私も感じました。次の千歳では何か工夫してみます。

>巴ランナーさんへ

 初めまして。一緒に走っていたのですか、コースのどこかですれ違っていたかもしれませんね。次の千歳では、自分に負けない気力を忘れずに走ってきます。巴ランナーさんもサロマ連続3回目の完走を目指して頑張ってきてください。コメントありがとうございます。

>おやぢさんへ

 実は昨日から背筋トレ始めてしまいました(笑)。やりすぎないように注意して少しずつやってみます。でも膝痛があるので、今日から2日間はラン休養日に充てることにしました。千歳では35キロ過ぎの登りまでじっと堪えてみようかと思っています。おやぢさんは、子育てを楽しみながら、道マラ目指して頑張ってくださいね。

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