パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

闇夜のカラス (自作詩)

2020-12-26 12:01:46 | パソコン相撲

生き下手な闇夜のカラス
唱えるは無法の法
鏡を忘れた道化師
無邪気に笑う

叶わぬ思いの虚しさよ
お前の綺麗さが怖い
闇の無情は冷たい
そばにいるのを教えない

せめてもの恋
よちよちのウズラを恋す
伝われ心 もぬけの殻へ

だからの哀訴
お前ならわかるだろう
本当は 黒くはなかったんだよ

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夢 冬の日の、おばあちゃんの介護

2020-12-21 20:46:11 | パソコン相撲

部屋をストーブで温める
トイレに連れて行く
洗顔する
お湯を飲む
オシメを取り替える
洗濯をする
困っていることを聞く
襟巻、手袋、綿入れで防寒
カイロを背中に入れる
私のアルバムを見せる
ルーペを用意する

朝食
おかゆを作る
味噌汁を作る
牛乳、野菜ジュースを出す

歯磨きする
洗口液でうがい
こたつを出す
テレビを付ける
お茶を入れる
ビタミン剤を出す
マッサージをする
おぶって外に連れ出す

昼飯
おかゆを作る
味噌汁を作る
好物を出す
ミカンを出す

歯磨きをする
洗口液でうがい
お茶を入れる
お昼寝の布団を敷く

夕飯
おかゆを作る
味噌汁を作る
好物を出す

歯磨きをする
洗口液でうがい
お茶を入れる
お風呂に入れる
髪をすく
保湿クリームを塗る
サロンパスを背中に貼る
服を取り替える
マッサージをする
栄養ドリンクを出す
養命酒を出す
梅酒を出す
布団を敷く
豆炭アンカを用意する
トイレに連れて行く
目薬をさす
常備薬の救心を、手元に用意する
襟巻、手袋、ナイトキャップで防寒
電気を消す




これらが、私の夢の介護の、冬の一日です。
当時は、何も出来なかった。
何も・・・・
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村夫子 (自作詩)

2020-12-20 16:58:44 | パソコン相撲
大河 海の如し
森林 果てるを知らず
暗鬱なる雲 地を攻め
醒ます 四千年の眠り

孤舟の人 村夫子
過行くを見守り
何かに涙する
深山幽谷の人 村夫子

幾時代 流れど
人とは こういうもの
天空駆ける 塞翁が馬

幾山河 越えど
不老酒は無し
桃源郷 また 無し
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ダイオス (自作詩)

2020-12-20 16:44:40 | パソコン相撲
ジャンタールの果てに逝きし人
嘗ての覇者 敗れる人
ミュールンブローの戦人
・・・・今 何処

頭上の冠 天睨み
小さきを踏み
痩せ体を折るばかり
・・・・巨人は 何処

血沸き血踊る人
大いなる単純
偉大なる鈍化は 何処

裂けゆく者
崩れゆく者
ああ イリアス王 ダイオスは何処や
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花持つ女 (自作詩)

2020-12-20 16:28:17 | パソコン相撲
同心円上だった二人
何時しか廻り合い
これだから そうだって
睦まじく 笑い合う

小さき頃 共に膿み
笑みを捨て
憎しみを育て
世間を睨んでた 幼顔

何かは止まった
はや戻らない
加速するは 斜陽のみ

くれてったホワイトローズ
やけに白かった
いつか見た 造花のように
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痩せし人へ (自作詩)

2020-12-20 16:14:45 | パソコン相撲
挫けるゆく者よ
北ドイツの曇天を思え
森閑たる大地のなか
ニンフは踊るではないか

臍を噛むのはやめよ
遣る瀬無さを捨てよ
フォテンブローの森に捨てよ
ミューズの糧とせよ

ああ 民多し
ゲルマンの民 あまたに伏す
いるではないか ジークフリートが

夢想の住人たれ
狂気の隣人たれ
刹那に 跋扈せよ
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リルケ (自作詩)

2020-12-20 15:59:54 | パソコン相撲

ガラスの外は憂鬱
暗黒たる世界 口開け
跋扈に跋扈をかさね
呑もうとする 地獄の闇へ

国無き憑かれ人
虚栄と虚像の檻の中
セーヌは知ろうか憂悶を
ちらっと笑う シニカル巴里

ここは頽廃見本市
そら そら そこにもいる
いずれも廃墟 見本市

夜待つ屋根裏ひっそりと
籠城する夜光虫 そこにいる
そこにいるは リルケ

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雑感 (自作詩)

2020-12-18 20:35:42 | パソコン相撲
一行 書き
三十二年後に二行目を書く
この 沈黙の憂い

けだし残るもの
頽廃的 憂鬱
また それへの罠

手にあるは 下ろし薬
売女も似非も 似た者同士
どうりで 未熟な文字

ルンペンに真実を
これまた偽善者の戯れ言
虚をつく 盲

理想がないとは
これまた 自己の為 可なり
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地球 (自作詩)

2020-12-18 15:35:37 | パソコン相撲

それは幻の星です
住んでる人 泣き 笑い 暮らします
上滑りが上手で
みな 笑い顔が得意です

なれど 病が
幸せ病 流行ってます
夢を掴もうとして
何かを 捨てています

溢れる酒あります
それは実在酒
飲むほどに 踊らされます

すべては あるように思わされてます
世界も 自己も 何も かもが
あるいは それでいいのかもしれません

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自縛 (自作詩)

2020-12-18 08:22:37 | パソコン相撲
忘れてしまいたいことが 多過ぎる
消えてった希望よ
残燈よ
忘却の彼岸は待っている

臆することなかれと 人は言う
つまらないと言う
卑屈だと言う
ならば 宿命とは

由由しきは 血
再現する醜態
懈怠の邪気

歩むほどに縄絡む
焦るほどに縺れる
自縛の縄 なを絡む
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三つの別れ  (自作詩)

2020-12-14 08:40:18 | パソコン相撲

そう あれは
私が三つの時 弟 死にました
豚のはらわた と一緒に
母さん 泣き真似し 里に戻りました

あまい歌を憶えてます
モノクロ画面は ゆっくりと
綺麗な歌い手 映します
それが憧憬の始まりでした

三つの時 君らは笑ってた
母さんと一緒に ままごと
あったかさ 温もり それが始まりですか

母なし子は ぽつんと ただ一人
歌い手見入って 笑みしてる
母さんの影 見つけたような

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トンカジョン(自作詩)

2020-12-13 17:07:04 | パソコン相撲
何かになろうと思いつつ
何にもなれないと思いなむ
どうせそうならば
好きなことやり果てるのも
これまた 何かの一興なり

けだし なんたる生成
暴雨は傷を残すもの
語り草のひもじさよ
それでも伝われ 闇の声

ああ 針山越える力なく
三途の川も渡れまい
わたしゃ 手足無き木偶人形

・・・・ええてる
    びろうど
    とんかじょん・・・・
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ソネットは問う (自作詩)

2020-12-10 18:46:10 | パソコン相撲
天よ 教えたもうや
敵なるは 何処に

天 曰く
・・・・敵は内部ぞ
    味方を疑え
    しかと 心せよ・・・・

天よ しかしなれど
仲間討ちは したくない

天 曰く
・・・・甘えを捨てよ
    まわりは敵じゃ
    仇敵は散文
    先兵は叙事
    斥候はシュールレアリズムじゃ
    築け ソネットの城を 早く せよ・・・・
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故に (自作詩)

2020-12-10 14:37:48 | パソコン相撲
息する必然ある限り
魂は生きるを欲する
解毒の必然あるかぎり
痩せし文字連なる

耳無きがゆえ
癒しの音聞こえず
口無きがゆえ
文字は宙を飛ぶ

斜陽の実体
・・・・これ 如何に
影は影を好む

慄なる病ゆえ
没落種ゆえ
我 綴る
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蟹の夢 (自作詩)

2020-12-06 18:17:52 | パソコン相撲

前を歩こうとした蟹は挫折した
歩けるという 妄想
歩かねばという 気負い
歩きたいという 希望
みんなそれらは挫折した

小川からの囁き
クプクプ声がする
あの日の蟹は言っている
・・・・とうてく とおるも とおるもう・・・・
・・・・とうてく とおるも とおるもう・・・・

・・・・ ・・・・
・・・・ ・・・・

誰にもわからない その声
小さな小さな ひみつの声

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