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匂い硝子 (自作詩)

2021-02-28 10:28:08 | パソコン相撲
匂い硝子は消えてった
ほのかな甘い杏子のような
誘う郷愁のような
匂い硝子は消えてった

忘れた想いの数々を
仮象の哀れみを救おうと
危ない橋越えゆくけれど
消えてったは戻らない

あの頃 六つの夏の宵
草木の中で縮こまり
匂い硝子は光ったまま

小さな手は握ってた
匂い硝子を握ってた
嗅いでみたら 匂いが聞こえた

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