ゆったりと生きたい

私も若くないし~~~
しんどい時もあるけどゆっくり生きようと思う。
日記代わりのブログです。

海外からのメール

2012-02-14 | 独り言
 
ヨーロッパに行く飛行機の中でお隣に座った女性からのお手紙が届いた。
私は10年ぶりの海外旅行でちょっと不安が・・・・・実は閉所恐怖症というパニック症候群の発作が起きることがあるのだ。
と言っても、大きな発作は20年近く起きてはいないが・・・・・いつもその時の恐怖を覚えていて又、起きるかも知れないという不安があるのです。
飛行機に限らず船や新幹線などの乗りもの、エレベーターに乗ったりするのも苦手です。
 
そんなわけで私、飛行機に、それもドイツまでの12時間余りに耐えられるか不安だったのです。
 
出発ぎりぎりまで待合室で過ごし搭乗すると座席は超満員でどのシートもぎっしりでした。
あぁ~~~~やっぱり、ビジネスクラスにすれば良かったかぁ~~。ちょっと後悔が。添乗員さんが来て、3万円プラスでビジネスクラスに変更できますが・・・と言ってくれたのを思い出しました。
 
私の席の隣には若い女性が座っていましたので、遅れて座った私は軽くご挨拶をしました。
そして・・・・・すぐ、飛行機は離陸。 
 
狭い飛行機の座席に座って私はどのように12時間を過ごせばよいか・・・・・
手持ち無沙汰でカメラをいじったり、前のモニター画面のリモコンをさわったり、フライト案内に目を通したり・・・・・落ち着かない時間を過ごしていました。
 
その時、お隣の方がお声をかけて下さり、その後は楽しいおしゃべりに花が咲きました。
まるで、今日初めて会った方と感じないくらい楽しく・・・・・・・彼女の親切が嬉しかった。
 
 
機内食も出て、ビールやワインで気分が良くなったHさんも私の所へ来て話しこみ、しばらくは3人で楽しく会話をしていました。Hさんは彼女を気に入りご機嫌でした。日本人離れをした目鼻立ち、最初は2世かと思っていましたがれっきとした日本人であることもわかり驚きました。何といっても驚いたのは彼女の年齢ですが、20代と思っていましたが40歳を過ぎた既婚女性。結婚してフランクフルトに10年以上住んでいるとか。ご主人はドイツ人で子供はなく、お二人とワンちゃん一匹の生活の様子をいろいろと話して下さいました。
 
12時間のフライトも飽きることなく、又、パニック症候群の発作も起きずフランクフルトに到着しました。私のアドレスを書いて手渡すと彼女もメモに書いてくれました。
 
日本に帰った後、メールを送ったけれど2カ月余りたち音沙汰がなく、私も機内でいろいろお話したあの時の思い出もだんだんと薄れて行くのが淋しく感じていた時に・・・・彼女から次のようなメールが届きました。本当に嬉しいです。
フランクフルトに戻るとすぐ家を引っ越さなくてはならないと・・・・今までの家の生活がとても慣れていて彼女は古い家に(すぐ近く)転居することをとても不安げに話していました。
その話を聞いていて、他人のことながら何故か心配でした。
 
海外で暮らすことはやはり、とても勇気のいることと想像します。まして日中、ご主人のいない部屋でワンちゃんだけとの生活。フランクフルト郊外でもあり周囲の家とは離れていてご近所の交流も余りしないそうです。趣味の白刺繍と言うサークル仲間と会うことと犬のお散歩が楽しみの生活をしているようでした。
そして、転居先は近くとはいえ慣れた家を離れることに彼女は不安がっているように感じました。
 
まず・・・・転居先の家は古いと聞いたので、インテリアだけでも自分たち好みの部屋にするように・・・・・。海外では100年以上の古い家に住むことも珍しくないので内装だけでも自分好みにした方が良いと思いました。
 
そして、彼女が最近、凝っているというモノトーンの服装やら持ち物について。
大きなお世話かもしれませんが、彼女がそういった色のないものに関心を持って集めている気持ちは、自分の世界に閉じこもり、外部の影響を受けないようにしたいという彼女の最近の生き方のように思えましたので。
モノトーンの生活をするって彼女はまだ若いし、それに美人!!余りに可哀そうに思えました。趣味の白刺繍だけで充分だから小物や身の回りの物に少し色を加えて欲しい・・・・・私、こう告げました。
 
私って本当におっせっかいなおばちゃんですが、でも、彼女の幸せを思ったからです。
 
 
 
 
 
〇〇さん、メール遅くなりました。
引っ越しの後にネット環境がやっと整いメールしました。
 
       略
 
ヨーロッパ旅行は、いい思い出になったようですね。
楽しい仲間と一緒の旅行、とてもうらやましく感じていました。
フランクフルトに着いた次の日から、すごく寒くなりましたよね?
みなさん、寒い思いをされたんじゃないかと心配しておりましたが、
今の寒波を考えれば、早めに旅されて良かったですよ。
ここ1週間程は、最高気温でさえ-7℃とかで、最低気温は-15℃くらいまで下がっています。
 
私は、クリスマスもお正月も、引っ越し先の壁塗りや掃除、庭木を切ったりと走り回っておりました。
(とても古い家で、何年も空き家だったため住める状態ではなかったのです。)
腰痛で立つのもやっとの状態が数日続いた時もありましたが、引っ越し屋を頼んでもらえなかったので
自分たちで荷物や家具を運ぶ事に。。。
引っ越し後は、暖房や給湯の故障、1週間はキッチンはないし
(こちらは引っ越しもキッチンと共にすることが多いのです。)
大家さんの奥様(アル中なのです。)の頻繁な訪問、
旦那と愛犬が近所の犬に噛まれたり。。。等々
やる事なす事うまくいかずに泣いたり。。。
と人生最悪?なんて日々を過ごしていました。
それでも震災で大変な思いをされた方々から比べたら、
みんな健康に元気に過ごせているんだから幸せですよね。
大変で少し痩せて負担が減ったからか、荷物を運んで筋肉が付いたのか、腰痛もすっかり治ってしまいました。
 
 
あの日、飛行機の中で〇〇さんにお会いしたのは、何かの縁ですよね?
お話して励まされ、長いフライトがいつもより短く感じるくらい楽しく過ごせました。
ありがとうございます。
 
それでは、またメールしますね。
 
 
アル〇ルト〇〇
 
 

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