ハハ様がお世話になっている施設から電話があった。
『お昼過ぎ、おやつのココアを飲んだら吐いた。
朝から、微熱があり食事も余りとらず様子を見ていた矢先の事で、
明日も具合が悪い様だったら病院へ行きたい』と。
入所以来、風邪ひくこともなく過ごしていたハハ様。
私もハハ様の体調管理に関わることもなくなって病院通いの事はすっかり忘れていた。
翌朝の電話では、同じ状態なので病院へ行くので待ち合わせしましょうとのこと。
施設の担当病院は我が家に近いからこんな時には便利。
私の方が早く到着して待っていた。
車椅子に乗って車から降ろされたハハ様の顔は・・・・・『大丈夫!!』
顔色も悪くないし、私を見るとにっこりと笑っているから大したことではないだろうと直感した。
診察室に入り医者の質問に施設側の付添人が書類を見ながら答えていた。
『本日の熱は?血圧は?水分は摂っている?食欲は?吐いたのは何時頃から?便通は?』
私は何も答えられない。
以前だったら医者との対話は全て私が答えていたのにと思うと複雑な気持ちだった。
診察後、医者は便通がなくて腸にガスが溜まっているための症状だと言った。
水分を摂らせて少し、病院で様子を見るように言われた。
レントゲン検査の後、すぐにりんごジュースを飲ませると美味しそうに飲んだし、吐くこともなかった。
そして、ハハ様は、施設からのお迎えの車に車いすごと乗って行った。
午後、ハハ様の様子を見に施設に行った。
昼食もほぼ食べることが出来たそうですっきりとした顔をして寝ていた。
入所以来、初めての病院行でバタバタとしたけれど大したこともなくてよかった。
一人の高齢者の病院行で車の運転手、付き添い、そして私たち夫婦と4人が関わったわけで、こうしてハハ様の世話を皆で出来る恵まれている環境に感謝!!感謝!!
後で施設に行って介護士と話をしたら、ハハ様は水分も摂りたがらないし、食事も吐いたりしていた。熱も37.4度あり感染症かもしれないと、尿をとって病院の検査に回したそう。てっきり入院して点滴治療がなされるものと思っていたので当座のパジャマや下着などを用意して行ったとのこと。
尿路感染もなく医者からお腹をさすってもらったのが良かったみたい。車椅子に乗せられたり車に乗ったりそれもお腹の刺激になったかもしれない。
施設では大勢がハハ様に携わってくれている事も理由で個々の体調変化の理由まで見つけることが出来ないのかもしれないと思った。
結局、病院行は我が家の辺りを通るドライブでハハ様の気分転換にもなったみたいと、ケアマや看護士さんと笑った。
ハハ様のケアに大勢の人が関わっていてくれて感謝する日だった。