この桜並木は新都心あたりから川口まで、用水沿いに続いている。
ハハ様が入所してからずっと、この桜の開花を待ち遠しく待っていた。
施設のそばの遊歩道にも桜がぎっしり。
暖かくなってきたのでハハ様を初めて施設の外に連れ出してあげることにした。
車椅子に乗せて服を沢山着こんで風邪をひかないように注意しながら・・・・・・
お花見をしに歩いている人もハハ様を見るとすぐに察して声をかけてくれる人も多い。
今までお花見に出かけると・・・・『これが最後のお花見』といつも言っていた。
今年はそういう言葉も出ないけど、ハハ様の心にはこの桜の花はどのように見えているのだろう？
東京の下町に住んでいたことがある。とても懐かしく思える場所だ。浅草雷門で友達と待ち合わせて下町の春を感じることにした。
何故、こんなに人が多いのだろう・・・・山歩きなどに出かけ地方都市に行くと老人が目につき若い人が少ない。
お花見の時期でもあり、地下鉄の駅を下車するともう、混雑していた。
この木は「被災イチョウ」で戦争中に幹が焼けただれたが、生き残り現在に至っているそうだ。とても逞しい生命力に感激。浅草寺の境内にあるのだけど、看板も何もないから、その存在に気付かず通り過ぎていく人ばかり。友達が教えてくれたので私も知った。
そばに寄ると幹の中が焼けただれ焦げている。よくまぁ助かったものだと思う。
浅草の雑踏を通り抜け、ビルの間からニョッキっと伸びているスカイツリー。このタワーが出来てから浅草の界隈もずいぶんと変化したと思う。
この川は隅田川。川を挟んで江東区と墨田区になる。子供の頃、この川の花火大会に舟に乗って来たことがある。
のどかな時代だったと思う。川沿いの風景は変わったけど、川の流れは当時のようにゆったりと流れていた。
「はるのうらぁらぁの隅田川～～～～🎶 」口ずさみたい感じだった。
下町の東京にも菜の花が咲いている。のどかなのどかな春。
キレイどころも出てきて花見の宴は盛り上がっていた。
ランチは、てんてこもりの天丼。ご飯を少しにしてもらい、全部、平らげた。てんぷらも質の良い油を使っているようで、とても軽い触感で胃にもたれることがなかったのに驚いた。
この界隈は、桜もち発祥の店があったり、こととい団子などを売っている店がある。
知る人ぞ知る、隠れ家的な店で昼時でも混雑していなかったのは嬉しい。
