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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

愛を読むひと ケイト・ウィンスレット

2010-04-30 20:50:29 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ケイトウィンスレットがオスカー主演女優賞を受賞した作品である。映画を観れば受賞は当然と思わせる熱演である。彼女と15歳の少年との性的かかわりの前半戦には、渡辺淳一の小説のような激しさがある。後半はシリアス劇に転換して重い話となってくる。
クリスメンデスの撮影映像は美しく、ショーン・ペンの「プレッジ」のあの美しいコンテを撮影した同一人物ということがよくわかる。

1958年のドイツ15歳の少年である主人公は大雨にうたれているところを、ケイトウィンスレットに助けられる。彼女は路面電車の車掌である。少年の症状は重く3ヶ月の隔離生活を余儀なくされた。その後病状が弱まったあとで、助けてくれたケイトの家にお礼に伺う。ケイトの家に入り浸るうちに二人は男女の関係になる。少年は20歳以上年上の彼女との情事に毎日のように狂う。ケイトに少年の好きな本を読んで聞かせてあげる。ホメロスの「オデュッセイア」や「チャタレー夫人の恋人」などである。
車掌をしているケイトは勤務態度がよく、事務に職種転換をするようにいわれる。しかし、彼女はそれに落胆し、少年に当り散らしていくのであるが。。。。



ケイトウィンスレットはタイタニックから10年以上たち30代半ばに近づいている。2度結婚して子供も生んでいるせいか熟女の域に達している身体である。それをあらわにして大胆に少年と交わる。同時期に作られた「レボリューショナルロード」でもディカプリオと絡みを見せる。でも今回の映画ほど大胆ではない。まさに体当たり演技だ。そのあとの展開にしてもキズのある女性をうまく演じていた。
レイフファインズは大人になったあとの少年主人公を演じる。今回は存在感はない。でも彼の映画は不思議と相性が良く、外れたことはない。

途中からドイツナチスの残党が裁判を受ける場面になってくる。これは逆の意味で悲惨だ。戦争裁判というのは、本質的な首謀者でない人物までが裁かれる。しかも裁かれている人間は責任のなすりあいである。首謀者一味に指令を受けてそれに逆らえば、自分がやられてしまう。これはつらいなあ!戦争の時代に、それにかかわった国に生まれたことをうらむしかないのである。でも彼女は。。。。。
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そんな彼なら捨てちゃえば

2010-03-12 18:41:07 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
前にも書いたが、スカーレットヨハンソンが出る映画は全部観るようにしている。この映画は「ラブ・アクチュアリー」のようにたくさんの恋愛話を組みあせている形式である。特に女性は豪華キャストである。でももう一歩おもしろくなかったなあ。

スカーレットヨハンソンはこの中でも若い。ボリュームたっぷりの身体をあらわにして頑張っていた。でもそれだけって感じ。ブラッド・ピットの元妻ジェニファー・アニストンとオスカー女優ジェニファー・コネリーは40になってしまったが若く見える。まだいける。むしろドリュー・バリモアがオバサンぽい。男たちに存在感がない。それが残念



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オブセッション  ビヨンセ

2010-02-20 17:37:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
日本未公開の歌姫ビヨンセ主演映画のDVDをみた。オブセッションは妄想と訳すべきであろうか?原題は「OBSESSED」、白人の悪女に翻弄される黒人エリート男性がテーマである。40年も前では考えられなかった設定。B級映画だが、次から次へと悪女から放たれる波状攻撃がおもしろかった。



金融関係の会社の副社長を務めるイドリス・エルバには元秘書だった美人妻ビヨンセと幼い男の子がいる。新居も買って幸せ絶頂だった。その彼の会社に美しい白人秘書アリ・ラーターが入社してきた。派遣社員(TEMP STUFF)で仕事は有能で容姿端麗であった。彼女がイドリスに関心を持つ。秘書と言う特権を利用して彼の私生活まで探ってきた。男もまんざらではなかった。しかし、会社のパーティでお酒が入ったとき、トイレにいた彼の後ろから抱き付いてくる秘書に驚く。その時も懸命に振りほどくが、その後も彼女が追いかけるようになるが。。。。。



映画のクレジット上はビヨンセがトップではない。あくまで主演は悪女に翻弄される男性と言うことなのであろう。
この手の悪女に翻弄されるストーカー映画の代表作はクリントイーストウッド主演の「恐怖のメロディ」とマイケルダグラス主演の「危険な情事」であろう。ともに怖い映画であった。この映画はどちらかというと「恐怖のメロディ」に近い匂いがある。男の動きをひそかに探知しながら、陰から現れる動きが似ている。どこにでも現れてしまう。部屋の中をあらしたらりするのも同じだ。



一つ大きく異なるのが主演の美人度である。「恐怖のメロディ」と「危険な情事」のストーカー女性は十人並みである。今回の主演のストーカー女性アリ・ラーターは美しい白人女性である。主人公の男性が妻のビヨンセに新しい秘書が入ってきたという話をして、心配したビヨンセが夫にどういう女性かと確認し「十人並み」と答える。その後ビヨンセがオフィスを訪れて、彼女の美しさに対抗心を示す。そんなシーンもあった。今回くたびれた妻にあきての浮気でないことを示すようにビヨンセを登場させる。その対抗馬なので美しい白人女性でないと均衡がとれない。もし主人公と同じ立場にたてば、98%以上の普通の男性はこの美人秘書に狂うであろう。そうならないほうが不思議だ。でも主人公は自分の立場を考えて押しとどまる。どうかなと思うけど?!

なぜ日本で公開されなかったのであろう。
ビヨンセの知名度は急激に高まっているが、相手役の男性が弱い。一般に黒人映画の集客力が弱い。とも考えられる。
おととしから「派遣社員」という言葉に妙に日本人が敏感になっているのではないか?その事実に戸惑ったのではないかと思う。この映画では、英語の「temp stuff」という言葉を派遣社員と訳していた。そうなんだけど意味合いがちょっと違うのかなという気もする。
宣伝の仕方次第ではビヨンセ主演ということもあって、観客は動員できたのではないかと思う。

ビヨンセというクレジットだけにひかれて借りたdvdは予想よりはるかにおもしろかった
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私がクマにキレた理由 スカーレット・ヨハンソン

2010-02-08 20:38:33 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
スカーレット・ヨハンソンが出る映画はメジャー、B級を問わず必ず観るようにしている。題名が意味不明で何の話かと思った。マンハッタンの上流階級の家の子守にひょんなことでなってしまったスカーレットが右往左往する姿を描く。ポール・ジアマッティやローラ・リニーとこのブログで再三取り上げている芸達者がアッパーイーストサイドの上流階級を演じるのは違和感もあるがなかなかうまい。



大学を卒業して就職をどうしようかとマンハッタンを廻ろうとしたスカーレットヨハンソンが、公園で事故にあいそうになった小さい男の子をとっさに助ける。そこに通りかかった上流夫人ローラ・リニーが家で子守をしないかと強引に誘う。気がついてみたら本当にやることになっていた。幼稚園の送り迎えをするが、息子は手に負えない。ローラの夫ポール・ジアマッティは家を留守がち、どうも付き合っている女性がいそうだ。妻ローラは社交的で朝から夜までいろんな会合に出席している。夫婦がそれぞれ勝手なことをしている中スカーレットは朝から晩まで子供の面倒を見ることになる。そんなとき同じアパートメントの中でハーバードのイケメン学生と知り合う。子守は男と付き合うこと自体禁じられている。むしろ男の方からスカーレットに関心を示すようになっているが。。。。

横暴でわがままな夫婦に閉口しながらも、子供と四六時中一緒にいるために情が移ってしまう。離れようと思っても、離れられないという中での彼女の葛藤が描かれる。
アメリカの経営者トップや金融従事者の高給が話題になることが多い。億単位でもらっていたら、映画の様な生活を実際におこなっている人たちがいるというのは理解できる。そのときの子守の悩みに言及した映画は初めてみた。現代マンハッタン偶像としてみれば、単なるコメディとしてでなく社会派の映画としても観れてしまうところがいい。



上映時間が適切で、次から次に事件が起き、観ている人間を退屈させない。これは脚本のうまさであろう。想像以上に良い映画であった。

清純派ローラリニーの悪役は初めて、ポールジアマッティがセレブ男を演じるのは初めてみた。それにしても題名何とかならないか?!クマというのはスカーレットヨハンソンの部屋の動静を監視するカメラが設置されたぬいぐるみのこと。やっぱり意味不明だ。もっと良い題名があると思う。
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美しすぎる母 ジュリアン・ムーア

2010-02-07 15:31:28 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)


「エデンの彼方に」を観て気がついてみるとジュリアン・ムーア作品をまた借りてしまった。上映時なんか異常な近親愛モノのように見えて関心持たなかった。実際のところ、そんなに良い作品とも思えない。

ニューヨークの上流家庭であるジュリアン・ムーア夫妻に息子が誕生するところから映画はスタートする。彼は社交的な母と数ヶ国語に堪能である父の間に生まれる。やがて彼は住まいをパリに移す。母は息子に強い愛情を注いだ。そんな彼が青年になったとき、美しいスペイン娘に関心を持ち付き合うようになる。同時に彼女はジュリアンの家庭にも出入りするようになる。ところが、息子の彼女にジュリアンの夫が手を出してしまう。。。。。

もう40も後半に差し掛かったジュリアンは美しいけれど、白人なので若干体の色素に年齢を感じるところがある。比較的日差しの強いところでのロケが多かったせいか、彼女の年齢が際立ってしまう印象だ。むしろ息子の彼女スペイン女優エレナ・アナヤの方がいい。途中息子とのベッドシーンで美しい裸体をあらわにする。

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アメリア  ヒラリー・スワンク

2010-01-29 06:42:20 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
香港は全日空便だった。座席の前の画面で映画が多彩にセットされていた。こういった点は非常に良い。スイッチを入れたら日本未公開の「アメリア」が上映されてきた。戦前の飛行機が出てきたので、一瞬「アビエイター」かなと錯覚したが、ヒラリースワンクの顔が出てきたのでプログラムを読み直し、彼女の新作とわかった。リチャードギア、ユアン・マクレガーと豪華なキャストで女性として初めて大西洋を横断したアメリア・イヤハートの伝記を描く。

1930年代飛行機は滑走路というよりも水上をやっとのことで滑走して空中に飛び上がる。リンドバーグの大西洋横断はあまりにも有名だ。アメリアことヒラリースワンクもアメリカを飛び立ちウェールズまで飛び立つ。水上に着陸したときはアイルランドと錯覚したくらいだ。飛行のプロデューサーはリチャードギアである。大西洋横断で一躍全米の有名人になったアメリアはこれで自分の仕事が完結したわけでないと世界一周に向けて挑戦を始めるという話である。

短期間で若くして2回もオスカー主演女優賞を取ってしまったヒラリースワンクだ。両方とも特殊な役で悲哀を感じさせる主人公を見事に描いた。他の作品も決して悪くない。「PSアイラブユー」もいい作品だ。
今回は飛行士の役と同時に、リチャードギアとユアンマクレガーとの間の恋にさまようところをクローズアップする。正統派二枚目のリチャードと彼女というのは違和感があるが、むしろ彼のほうから寄って行く。こういう役もさらりとこなした。

リチャードギア、ユアンマクレガーは無難に役をこなしている感じ。この映画、割と淡々と描かれていて、ストーリーに抑揚がない。感情的にもっと激しさがあるような場面があった方がもっとおもしろかったのではないかな?

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プラダを着た悪魔  メリル・ストリープ

2010-01-04 20:13:50 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
メリル・ストリープがまさしくファッション界の悪魔になる映画。アン・ハサウェイ扮する秘書がわがままなメリルに徹底的に振り回される設定である。

アン・ハサウェイはジャーナリズムに憧れを持つ大学をでたばかりの女性。彼女がファッション雑誌のカリスマ編集長メリル・ストリープの秘書になるべく試験を受けようとする。アンは平凡な女性でありファッションセンスにもかけるので、事前に秘書の判断ではねられてしまう。しかし、メリルは実際に会わないと採用の決断を下さないと直接面接する。面接はあっさり終わってしまい。ダメかと思ったアンであるが、意外なことに採用となる。晴れて採用となったが、メリルからは次から次へと困難なオーダーが突きつけられる。

メリルは本当に器用な女性である。まったく正反対のキャラを涼しい顔をして演じる。ジャーナリスト自体は似合うが、今回はファッションセンスたっぷりの役である。めずらしいのではないか?でも2ヶ所ほど違った印象を持たせる場面がある。すっぴんで秘書の前に顔をさらす場面、ニューヨークの街のど真ん中で偶然メリルとアンが出会い、メリルが普段どおりの笑顔を見せる場面。非常に印象に残る。
文芸系の俳優とみなされる彼女の出演作の中で、個人的に気に入っているのは「激流」である。アクション映画ともいえるこの映画の中で、彼女はカヌーを自力で豪快に漕ぐ。そして凶悪犯と徹底的に戦う。これが異様にかっこいい。役に浸りきるといわれる彼女だからこそ、こういう役も楽々とこなせるのだ。

アン・ハサウェイはどんくさい存在と最初は設定されるが、ムチャクチャかっこいいので何を着ても全然どんくさく感じさせない。その後ファッションセンスあふれる服を次から次へと着替えるようになるが、その七変化が見物である。視覚的にも楽しい作品だ。
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デンジャラスな妻たち ダイアン・キートン

2009-12-21 06:45:19 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
DVD借りようと探していた時、ジャケットに大好きなダイアン・キートンの名を見つけつい手が届いた。ケイティホームズも出ているらしい。年老いてきたダイアンキートンはコメディの出演が目立つ。それはそれでいい。旦那のリストラで掃除婦になり、FRBで働くようになった女性がお金をちょろまかそうとするドタバタ劇である。

ダイアンキートンはアメリカの専業主婦。旦那がリストラになり、借金を30万ドル近く抱えてどうしようかと就職活動をしたが、職はない。ところが、FRB連邦準備銀行の掃除婦の仕事があるという。それは前科さえなければ大丈夫ということであった。日本でいえば日銀印刷局のようなもので、職員の普段の行動が厳密にチェックされる。こうして掃除婦として働くようになる。
仕事をし始めて、不要な紙幣が大型シュレッターで処理されているのに気づく。室内は厳重に監視カメラでチェックされている。しかし、ちょっとしたすきに金の一部を持ち出すことは可能ではないかと思い、同僚の黒人女性クイーン・ラティファに持ちかける。もう一人仲間ということで、チャラチャラした今風女の子のケイティホームズにも話を持ちかける。そして3人で組み、大量の不要お札が入ったケースの鍵の操作をして、大型シュレッター処理をする前に一部のお札をゴミ箱の中に入れ込んで、お札を掃除婦のダイアンキートンが運ぶという作戦に着手するが。。。。。

ダイアンキートンも年をとった。顔にはしわが目立つ。大学をでた元インテリでという役はお手のものである。個人的には大好きな女優だ。いわゆる2流コメディだが、昔ウディアレン映画で鍛え抜かれた演技力で映画の質をぐっと上げる。その正反対のキャラの黒人の仲間クイーン・ラティファや、ケイティホームズもその通りのキャラを演じる。ケイティはトムクルーズの奥さんだけど、「エイプリルの七面鳥」でもそうだったが、日本で言うとおばかキャラの里田まいのようなものである。本当はもっとかっこいい女なのにちょっと落とすところが良いのかも?

思いがけず気楽な時間がすごせた。
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アウェイ・フロム・ハー ジュリー・クリスティ

2009-12-15 21:01:22 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ジュリー・クリスティというとデイヴィッドリーン監督の大作「ドクトル・ジバゴ」で見せた美しい青い瞳が印象的である。その彼女が40年の月日を経て突如ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞を取って、オスカー主演女優賞の最有力候補になり2度目のオスカーをとるかと思わせた。そんな作品である。認知症の女性を見事に演じる。カナダオンタリオの雪景色の風景もよく、しっとりと何かを考えさせる作品だ。

ジュリークリスティは元大学教授だった夫とカナダの湖畔で静かに暮らしている。冬の凍った湖をスキー板で走るのが日課であったが、時々自分が寸前に何をしているのかが分からなくなることがあった。おかしいと思った夫が心療内科で診察をしてもらったら、どうやら認知症の気があることが分かった。そこで老人の療養施設を見学する。ジュリーは入所に抵抗がなかったが、施設に入所後30日妻に会えないこと知り、夫は抵抗する。それでも症状の悪化を心配して彼女は自ら40年以上の夫婦生活で初めて別れて暮らすことを決意する。入所後30日たって、夫が見舞いに行くと、彼女は車椅子の男と仲良くトランプをしていて、その男の面倒をみていた。そして夫をすぐに認識できないでいたが。。。。。。

冬場に観るのにふさわしい、寒々しいカナダの光景である。二ールヤングの独特の歌声がバックに響き、しんしんと心に響いてくる。老人が中心の映画なので、末梢神経を刺激するようなシーンとは無縁である。落ち着いて観られる。そうなりたくはないが、近いうちに自分もこういう生活に近づいていくのかもしれないとふと思ってしまった。
何より驚いたのが、この作品の監督が若干27歳のサラポーリーであることだ。恐るべき才能である。大ベテランを相手に太刀打ちしてしまうところがすごい。
ふけてはしまったが、ドクトルジバゴで見せたジュリークリスティの美しい青い瞳はまだ眼光の奥底では輝いていた。
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マイティ・ハート アンジェリーナ・ジョリー

2009-11-23 15:53:03 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
パキスタンの大都市カラチで、ウォールストリートジャーナルの記者が何者かに誘拐され姿を消した。記者の妻であるアンジェリーナ・ジョリーを中心に描いていく作品である。

アンジェリーナ・ジョリーと夫である記者はカラチを去ろうとしていたところ、アンジェリーナは妊娠中で身重である。夫はユダヤ人、それを隠しながらイスラム系組織の取材を続けていた。ところが、夫が誘拐される。手がかりを得ようと妻や捜査当局は懸命に探していくが。。。

アンジェリーナはいつものようなどぎついメイクは落として、かなり薄いメイクである。パキスタン人が数多く出てきて、話が展開するが、どうも話のテンポが緩慢な気がした。大きなヤマがあるわけでなく、今ひとつ楽しくはなかった。
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ダウト メリル・ストリープ

2009-11-10 19:06:14 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
オスカー俳優メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの共演である。カトリック教会に付属する学校が舞台である。話自体はそんなに面白くない。教会だけを舞台にしたおそらくは二人のギャラが予算のほとんどであったと思われる低予算映画である。単調な展開の中、おそろしい演技を見せるのは主演二人だけでなく黒人女優ヴィオラ・デイヴィスである。

時はケネディが暗殺されたあとの60年代半ば、ニューヨークの教会のカトリック学校が舞台である。周りの尊敬を集める神父フィリップ・シーモア・ホフマンは、生徒への性的ないたずらの疑いがあることが噂されていた。それを若いシスターであるエイミーアダムスが厳格なシスター校長であるメリルストリープに話をする。神父と話していったん疑いを解いた若いシスターの代わりにメリル校長が疑いを持つようになるが。。。。

舞台風景が単調で、話も単調。早く終わらないかなと思ってしまったころ。突如違った展開となった。そこにはまだ黒人差別に根ざされた社会背景がある。60年代半ばといえば、シドニー・ポワチエの「夜の大捜査線」がオスカーをとったころ。その映画で映る世界はかなり強烈な差別社会である。
それを背景にしたメリルストリープとヴィオラ・デイヴィスの掛け合いはすごいシーンである。ヴィオラのセリフにはシーンと来る。このシーンだけでヴィオラはオスカー助演賞の候補になったというのがよくわかる。ともかくこの二人の掛け合いが強烈に印象に残った。
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エレジー  ペネロペ・クルス

2009-10-31 05:28:57 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ペネロペクルスとベン・キングズレーのオスカー俳優の共演で、娘ほど年下の美女にときめく老人の恋を描く。ペネロペが大胆に美しい裸体を見せ、老大学教授の心を揺さぶる設定である。「ガンジー」や「シンドラーのリスト」とは違った一面を見せるキングズレーがいい。

キングズレーは大学教授で文学論?を教えていて、テレビでもコメントをする立場である。離れて暮らす息子はいるが独身。有能なビジネスレディの恋人がいるだけである。その彼が教室に現れた一人の美女学生ペネロペ・クルスに心を動かされる。試験が終わるまでは学生との交流は禁じられていて、終了後のパーティーで二人は接近する。二人で一時を過ごすようになった後、キングスレーは今までと違う嫉妬心が芽生えたのに気づくが。。。。。

どんなに年をとっても、男は良い女と知り合ったら、主人公と同じように強烈な嫉妬心が芽生えるものである。毎日電話したり、逢っていないときがすまない。誰かと逢っているんじゃなかろうかと心配する。恋のはじめの数ヶ月の強烈なときめきである。老齢になっても変わらないそのときめきをキングズレーがうまく演じる。

ペネロペは大胆にその裸を見せる。30中盤になっても美しい完璧な裸体は熟女という範疇ではなく、芸術的だ。これではまらない男はいないだろう。

あと二人の脇役に注目。大ベテランのデニスホッパーと最近の映画での活躍が目立つパトリシア・クラークソンである。デニスホッパーはキングスレーの友人の詩人を演じる。キングズレーがペネロペにはまっていく話を聞く友人である。そこには昔デニスが見せた荒々しさはない。枯れ切った魅力である。
最近の映画での熟女の代名詞のような姿が見事なパトリシアは、50才前後の主人公のセックスフレンドを演じる。この存在は映画の中では非常に重要な位置を占める。黒い下着をじょじょに脱いでいく姿はどきどきさせる。趣味は分かれると思うが、60過ぎの男性にはドッキリする存在ではないか?自分はまだその域に達していないけれどね。
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アライブ キムベイシンガー

2009-09-11 21:17:05 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
キムベイシンガーの新作。日本未公開の作品。殺人事件を目撃した女性が、犯人たちに追われ森の中をさまよう話。何で日本で公開されなかったかは見てみるとよくわかる。ちょっと激しい作品だ。

普通の主婦キムベイシンガーには双子の子供がいる。夫は暴力的な傲慢な男。夫婦ケンカをした後で、外に買い物に出て行く。ショッピングモールはクリスマスの買い物で車が一杯。駐車もままならない。買い物から戻った時、出ようとしたら車が止まって行き先をさえぎる。中にはヤンキーたちが数人。レイプの危険を感じたとき、ショッピングセンターの警備員が助けに来る。警備員が取り巻くヤンキーからキムを助けようとしたとき、ヤンキーの一人が警備員を撃ち殺す。とっさにキムは車で逃げるが、ヤンキーたちが彼女の車を追う。。。。。
キムは逃げていく

そこからのストーリーはお楽しみだが、悪女を演じさせたら天下一品のキムベイシンガーだけに一筋縄では行かない。割と楽しめた。
キムベイシンガーは私の大好きな女優の一人である。彼女はもうすぐ56歳になると思うが、いまだに美しさを保っている。危険な匂いをぷんぷんさせる。キスシーンで出るオーラはそこいらのガキどもにはマネのできない姿だ。クレジットを見ると今回は制作にも加わっているらしい。こういう映画をやってみたいと思ったのかな?
キムと日本で同じような年齢というと、高橋恵子あたりであろうか?秋吉久美子もそれに近い。昔は二人とも美しい裸体を見せてきた。ただ、最近激しいキスシーンを高橋恵子もやらなくなってきた。おばあさん役を演じるようになるともう女の匂いが薄くなるのか?若いころはかなり激しい挙動で有名だった彼女だけど。キムベイシンガーにはまだ性的な匂いを感じさせる。秋吉久美子にはもう少しキムのように頑張ってほしい。

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それでも恋するバルセロナ  ウディ・アレン

2009-07-04 21:14:04 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)

映画館で見た。予想以上に女性でいっぱいだった。宣伝が良かったのか?ウディアレンの作品では客が埋まっている方だ。左隣に座った女性は、映画が始まると同時にずっと寝ていた?驚いた。何しにきたの?右隣のカップルは何か動きがあると、小声で語り合っていた。うるさい。不思議な上映だった。自分は途中からおかしくてたまらなかった。

ウディアレン監督の新作。スカーレットヨハンソン、バビエルバルデム、ぺネロぺクルス他の超豪華スターによる変則恋愛ストーリーをバルセロナを舞台に、スペインを意識した映像の下描いていく。楽しめる小品だ。
 スカーレットヨハンソンレベッカホールは、アメリカからバルセロナへ遊びに来ている。あるパーティーで二人は妻と別れた画家バビエルバルデムと出会う。スカーレットは彼に強い関心を持ち、二人は恋仲に陥る。そのとき、元妻ぺネロぺクルスが自殺未遂をしたという電話連絡がある。バビエルは迎えに行き、ペペロネを預かる。バビエル宅で変則的な3人の暮らしが始まる。。。。

映画の手法はいかにもウディアレンらしい展開であった。舞台をいつものニューヨークからロンドンに移して2作撮ったが、いよいよスペイン進出。お気に入りのスカーレットに美女ぺネロぺを加えてさぞかしウディはご機嫌だったであろう
早口言葉での会話のやり取りが多い脚本は、ウディらしい展開。2作撮ってなれてきたスカーレットだけでなく、ぺネロぺもその情熱的な役柄にあった激しい感情を会話の中に見せる。ラストが近づくときのバビエルとのやり取りは実にこっけいで本当に笑えた。
会話している二人を歩かせながら、カメラが引っ張り、おしゃべりを撮っていく手法がウディはすきで、「アニーホール」や「インテリア」のころから変わらない。バルセロナのいいとこ取りをしたバックの風景や美術もいい。ただし、画面の鮮明度はペドロ・アルモドバル監督の作品のようなド派手な感じにはなっていない。少しおさえている。だからか、「ボルベール」では原色まるだしでド派手に見えたペネロぺが落ち着いて見えた。ウディの老練さであろう。


女性陣も良かったが、バビエルバルデムはプレイボーイを楽しそうに演じていた。「ノーカントリー」の非情きわまる殺人鬼ぶりとは一転である。かっこいい。どうもこの映画のあと、バビエルとぺネロぺは私的に付き合っているらしい。でもそのぺネロぺの気持ちもわかるような気がする。
そんなに制作費がかけられているとは思えない映画だけど、よくもまあ豪華スターが集まったものである。もちろんイーストウッドと同じで晩年の域に達したウディの威光であろう。ウディも楽しんでいたし、それぞれの出演者がちょっと変態な役を本当に楽しんでいた気がする。単純におもしろかった。

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ジェインオースティンの読書会  マリアベロ

2009-06-29 21:10:59 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
さまざまな境遇にある5人の男性と1人の女性によるジェインオースティンの読書会を開く。代わる代わるホストになり課題図書を選んで、ディスカッションの場を持つ。現代アメリカの姿が浮き彫りになる画像が良い。

年齢層がバラバラ。夫婦関係がうまくいかず、夫に飛び出される妻。その娘で歳若いレズビアンの女性。子供のいない夫婦なのに夫が勝手なことをしてばかりで不満を示すフランス語教師。フレッドアステアとも付き合いがあったというのが自慢の結婚6回を重ねた老婦人。ITバブルはじけて派遣社員の男。そしてメインになるのはマリアベロ、40代の独身である。
男性的な見方からすると、この映画でマリアベロの出すオーラが非常に素晴らしい。ちょっぴりインテリで、恋も重ねたけれどなぜか独身といったところだろうか?彼女の魅力にノックアウトである。あとはエミリーブラントである。フランス語の教師なのに一度もフランスに行ったことがのがコンプレックスで、旦那に盛んにフランスに行こうといっているが聞く耳も持たない。そんな中、若い往年のディカプリオのような美少年と恋に落ちる。女性陣はうらやましがるのでは?24才と若さの絶頂の彼女も素敵である。しかし、マリアベロにはかなわない。
映画的にはそんなにいい映画とは思わないが、BGM的に見ているといいかもしれない。独りよがりの自分には読書会は合わないけど、こういう仲間と楽しんで見たい気がする。
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