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映画とライフデザイン

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映画「スンブ 2人の棋士」イ・ビョンホン&ユ・アイン

2025-06-05 18:13:37 | 韓国映画(2020年以降)

映画「スンブ2人の棋士」をNetflixで観ました。

映画「スンブ 2人の棋士」は、韓国を代表する2人の囲碁棋士の師弟関係を超越したライバル物語である。「スンブ」とは韓国語で「勝負」の意味だそうだ。主演は韓国を代表するトップスターのイ・ビョンホン。Netflixドラマ「イカゲーム」の続編では突如他の貧困者に混じってゲームに参加してきて驚いた。

「スンブ」もNetflixのラインナップに入ってきた新作なのにNetflixオリジナルではない。こんな映画が公開されたかなと考えていると,2021年に撮影を終えた後で弟子を演じるユ・アインが薬物で問題を起こしてこの作品が公開延期になっていたようだ。「バーニング」「国家が破産する時」などで存在感を示してきたユ・アイン「声もなく」で良い演技を見せてくれた。それなのにもったいない。よくオクラ入りしなかったのかと思ってしまう。

韓国囲碁界の実力がかなりレベルアップしている事は聞いている。 曺薫鉉(チョ・フニョン)と李昌鎬(イ・チャンホ)2人の棋士の名前は知らない。それでも韓国囲碁界でトップを張っている2人らしい。将棋や囲碁では衣食住をともにする内弟子制度がある。日経新聞の「私の履歴書」を読んでもそんな棋士たちの師弟関係をよく見る。弟子のレベルが上がった時の複雑さがこの映画では描かれる。

韓国囲碁界のトップに君臨するチョ・フニョン(イ・ビョンホン)が、囲碁の腕自慢の10歳の少年イ・チャンホを町で見かける。特別な才能があると認めた上で、イ・チャンホを内弟子にして指導を始める。イチャンホ(ユ・アイン)は伸び悩む時期もあり、師匠から厳しい叱責を受けていた。やがて、実力をつけて挑戦者を決めるトーナメントで勝ち抜き、師匠と対決するチャンスを得るようになる。

そして壮絶な戦いの末、弟子に軍配があがる。すると、師匠のチョがスランプに陥ってしまうのだ。

勝負の世界を描いた映画はおもしろい。

師弟関係がやがてライバルになる。勝負には私情は無用で、強くなった弟子も容赦ない。いい感じだ。イ・チャンホの年齢からすると、映画のスタートは1985年ごろだろう。時代考証はきちんとしていて服装などが今よりは鈍臭い感じだ。ハングル文字のなかに漢字がかなり目立っている。ソウルオリンピックに向けて韓国が急成長している時期だ。

師匠は攻撃型で、弟子の方が守りが堅固と対照的な打ち方だ。韓国人によくいる怒りっぽい性格の師匠は自分の思い通りに弟子が打たないと機嫌が悪くなり罵倒する。嫌なやつだなと見ていて思う。ところが、弟子が追い抜いていくと、一気に勝てなくなるのだ。スランプに陥って対局を欠席してしまうくらいだ。そんな落胆する姿も見せて人間味があふれる。

当初は対局中もタバコをプカプカ吸い貧乏ゆすりをするイビョンホン演じる師匠を見て、韓国の対局ではタバコOKなんだと見ていて思っていた。ところが、スランプになり、這いあがろうともがく時になって師匠は禁煙するのだ。そして復活する。弟子もタバコ吸わなくなったので良かったのではといい切る。おもしろいもんだと映像に見入る。感動するほどではないが、囲碁を知らなくても楽しめる作品である。


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