映画「ミッションインポッシブル ファイナルレコニング」を映画館で観てきました。
映画「ミッションインポッシブル ファイナル・レコニング」はおなじみトムクルーズの十八番のシリーズ第8作目。監督は前作に引き続きクリストファー・マッカリーである。先行公開で土日からスタートだが、混雑を予想して月曜日に向かう。似たようなことを考える人もいて、まあまあ観客はいる。169分の長丁場なので身体をゆったりして観たかった。
予告編ではさんざん観てきたし、トムクルーズがプロモーションのため来日した時都庁に行ったTV放映も見ているので違和感なく入っていける。いきなりトムクルーズの日本人向けの挨拶でスタートする。「よー!千両役者」と声をかけたくなる気分にさせる。「これはシリーズの集大成」だそうだ。映画がスタートしていくつかのシーンの後、テーマ曲の音色が聴こえると興奮してしまう。トップガンのデンジャラスゾーンと同じだ。少年の頃TV「スパイ大作戦」のテーマで興奮した。テープが消滅するのも同じだ。それからシリーズの名場面のいくつかが続いていくのも懐かしさを蘇らせる。
ただ、作品情報は書けない。ディテールは前回に引き続きよくわからない。
AIが各国のネットワークに入り込み世界の破壊を目論んでいるのに対して、大統領の指令が届いてイーサンハントが阻止するということがわかっても、それぞれのセリフが理解できない。というよりセリフを理解すること自体あきらめる。トムクルーズのアクションを観に来ているわけで、ひたすら派手なアクションを堪能するだけだ。吹替版を見る人は日本語を聞くだけでわかるのかなあ?
62歳のトムクルーズは本当にすごい!
来日するたびにいつもにこやかに満面の笑みを浮かべる。選挙で議員立候補者も確かに同じだ。でもそんな議員連中より桁違いの金持ちになったトムクルーズが、普通じゃやらないアクションシーンに常に挑戦する。スタント不要なのも呆れる。今回は難易度が高い!潜水とグライダー上でのアクションがいちばんの見どころだ。これって危険を通り越している。後半にアクションの肝が連続して興奮を高める。
潜水艦の中を水中の魚雷を避けつつ彷徨い続けるのにはドキドキする。長時間水の中にいて最終的には潜水服を水中で脱ぐ。さすがに水中のシーンは北極付近での撮影でないと思うが、それでも海中の温度差に耐えられるのか。海上に上がるシーンには出来過ぎの部分があってもそんなことはどうでも良い。
グライダーが川の上を飛ぶシーンは予告編で観ていたが、大画面に映える。自分は映画館原理主義者ではないけど、これは映画館でゆったり観てほしい。グライダーにぶら下がるのは想像以上に危険な立ち回りだ。飛行機が落ちたらどうなるんだろう。以前、飛んでいく飛行機につかまるすごいシーンがあった。情報では、一発でなくいくつもテイクをとったらしい。まさかこのグライダーシーンも何度も撮ったのかな。強烈な風圧によく耐えられるな。
アラスカに近いベーリング海上とアフリカコンゴが主要な舞台で、南北両極端だ。いきなりロンドンの時計台のそばで得意のトムクルーズ走りを見せてくれる。黒人女性のアメリカ大統領が出てきても、主要シーンはアメリカで撮っていないのかもしれない。ラストもロンドンだ。
いつもおなじみの相棒サイモンペッグやウィングレイムスに加えて、前作からの女性ヘイリーアトウェルや日本の佐藤江梨子にそっくりのアジアの血が入ったフランス人ポム・クレメンティエフが加わる。かっこいい!いずれも引き立て役だが、いくらトムクルーズが不死身で万能でも1人では任務は履行できない。良いチームだと思う。