映画とライフデザイン

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オブセッション  ビヨンセ

2010-02-20 17:37:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
日本未公開の歌姫ビヨンセ主演映画のDVDをみた。オブセッションは妄想と訳すべきであろうか?原題は「OBSESSED」、白人の悪女に翻弄される黒人エリート男性がテーマである。40年も前では考えられなかった設定。B級映画だが、次から次へと悪女から放たれる波状攻撃がおもしろかった。



金融関係の会社の副社長を務めるイドリス・エルバには元秘書だった美人妻ビヨンセと幼い男の子がいる。新居も買って幸せ絶頂だった。その彼の会社に美しい白人秘書アリ・ラーターが入社してきた。派遣社員(TEMP STUFF)で仕事は有能で容姿端麗であった。彼女がイドリスに関心を持つ。秘書と言う特権を利用して彼の私生活まで探ってきた。男もまんざらではなかった。しかし、会社のパーティでお酒が入ったとき、トイレにいた彼の後ろから抱き付いてくる秘書に驚く。その時も懸命に振りほどくが、その後も彼女が追いかけるようになるが。。。。。



映画のクレジット上はビヨンセがトップではない。あくまで主演は悪女に翻弄される男性と言うことなのであろう。
この手の悪女に翻弄されるストーカー映画の代表作はクリントイーストウッド主演の「恐怖のメロディ」とマイケルダグラス主演の「危険な情事」であろう。ともに怖い映画であった。この映画はどちらかというと「恐怖のメロディ」に近い匂いがある。男の動きをひそかに探知しながら、陰から現れる動きが似ている。どこにでも現れてしまう。部屋の中をあらしたらりするのも同じだ。



一つ大きく異なるのが主演の美人度である。「恐怖のメロディ」と「危険な情事」のストーカー女性は十人並みである。今回の主演のストーカー女性アリ・ラーターは美しい白人女性である。主人公の男性が妻のビヨンセに新しい秘書が入ってきたという話をして、心配したビヨンセが夫にどういう女性かと確認し「十人並み」と答える。その後ビヨンセがオフィスを訪れて、彼女の美しさに対抗心を示す。そんなシーンもあった。今回くたびれた妻にあきての浮気でないことを示すようにビヨンセを登場させる。その対抗馬なので美しい白人女性でないと均衡がとれない。もし主人公と同じ立場にたてば、98%以上の普通の男性はこの美人秘書に狂うであろう。そうならないほうが不思議だ。でも主人公は自分の立場を考えて押しとどまる。どうかなと思うけど?!

なぜ日本で公開されなかったのであろう。
ビヨンセの知名度は急激に高まっているが、相手役の男性が弱い。一般に黒人映画の集客力が弱い。とも考えられる。
おととしから「派遣社員」という言葉に妙に日本人が敏感になっているのではないか?その事実に戸惑ったのではないかと思う。この映画では、英語の「temp stuff」という言葉を派遣社員と訳していた。そうなんだけど意味合いがちょっと違うのかなという気もする。
宣伝の仕方次第ではビヨンセ主演ということもあって、観客は動員できたのではないかと思う。

ビヨンセというクレジットだけにひかれて借りたdvdは予想よりはるかにおもしろかった

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