映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を映画館で見てきました。
日本テレビの「JIP」で俳優の斎藤工が紹介する映画って割とよくできているものが多い。約一か月前に宮沢りえの新作「湯を沸かすほどの熱い愛」がなかなか泣けると紹介していた。それだけのきっかけで映画館に向かう。宮沢りえの主演作「紙の月」はなかなかの好演であり、40をすぎて演技力も熟成されてきた。ここでも実力を発揮している。
比較的ストーリーは単純には進まず、予想外の展開もありひねりも効いている。「オーバーフェンス」に引き続き、淡々としたオダギリジョーの演技もよく飽きずに楽しめたが、もうひとひねりがあるともっとよかったのにというのが正直な感想だ。確かにいくつかの場面では、かなり涙腺を刺激される。
1年前、主人の一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだった。妻の双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)の残された母娘が二人で暮らしている。安澄は高校でいじめられていて登校拒否になりそうだったが、双葉は懸命に支えていた。ある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れる。精密検査の結果すい臓がんをきっかけとした転移性の末期ガンと告知される。双葉は探偵を使い、夫のゆくえを探し出す。
そして引き戻すが、その昔飲み屋で知り合った女との間にできた小学生の少女を一緒に連れてきて安澄に「お前の妹だ。」と紹介する。そして幸の湯は4人で切り盛りして銭湯稼業を再開しようとするのであるが。。。
1.足利のロケ
雰囲気が地方都市の感じかなと思っていたら、車がとちぎナンバーである。転勤で栃木県に5年もいた自分の記憶から両毛地区と想像する。関東平野のはじっこで山が少ない。渡良瀬川かなと感じていて、最後のエンディングロールで足利市と判明する。作品情報を見ると、足利の銭湯とすでになくなった東京の銭湯の両方で撮影されていたらしい。河原がずいぶんと映るけど、これって有名な冤罪事件「足利事件」の殺人現場の方だ。
2.ひねりを加えた脚本(ここからネタバレ注意)がんが発覚して、家出した夫を引っぱり出すところまでは、母娘vs夫の構図かと思ったら、ひねりが効いていて夫が昔飲み屋の女とやって、その時できたと言われた娘を登場させる。このあたりはうまい。異母姉妹の妹は立場が違う。まったく無関係のところに登場したこの妹の立場は複雑だ。彼女のパフォーマンスに一番泣ける。
でもこれだけではすまなかった。
旅行に異母姉妹を連れだして、遠路沼津へ向かう。親戚の家なのかな?と思っていたら、店に入って高足カニを頼む。おしの女性が出てきて注文を取る。そして帰り際宮沢りえがその女をピンタするのである。何それ??オダギリジョー扮する夫の浮気相手と想像されるがどうなんだろう。
すると、宮沢りえが娘にあの人(篠原ゆき子)はあなたの母親だと告白する。え!本当!!
2ひねり目だ。なかなかやるね。このあともう少しひねりがあるけど、その紹介はやめておこう。
3.こんなことあるかなあ?(少しツッコミいくつか)
あと余命少しとなった時に、運転補助なしに足利~沼津って長距離運転させるかなあ?これだけはしておきたいという思いを実現させるために、夫が黙っているという感じはつかめるけど、普通であれば誰か運転手が一緒に行くよね。どうなんだろう??
その昔結婚していて、子供を捨てて出て行った女性は確かに安澄の母親だけど、再会したあと急激に仲良くなる。そればかりでなく、幸の湯にまで出入りするようになる。こんなことってあるのかな?
この映画の設定が末期がんで死んでいくとというのは誰にもわかる事実。自分も母をがんで亡くしたので、死ぬ寸前の状況はよくわかる。宮沢りえはよく勉強して、うまく演じているのがわかる。でもこんな時、娘だけが見舞いに行っていてあとは何もしないなんてことあるかしら?不思議??
日本テレビの「JIP」で俳優の斎藤工が紹介する映画って割とよくできているものが多い。約一か月前に宮沢りえの新作「湯を沸かすほどの熱い愛」がなかなか泣けると紹介していた。それだけのきっかけで映画館に向かう。宮沢りえの主演作「紙の月」はなかなかの好演であり、40をすぎて演技力も熟成されてきた。ここでも実力を発揮している。
比較的ストーリーは単純には進まず、予想外の展開もありひねりも効いている。「オーバーフェンス」に引き続き、淡々としたオダギリジョーの演技もよく飽きずに楽しめたが、もうひとひねりがあるともっとよかったのにというのが正直な感想だ。確かにいくつかの場面では、かなり涙腺を刺激される。
1年前、主人の一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだった。妻の双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)の残された母娘が二人で暮らしている。安澄は高校でいじめられていて登校拒否になりそうだったが、双葉は懸命に支えていた。ある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れる。精密検査の結果すい臓がんをきっかけとした転移性の末期ガンと告知される。双葉は探偵を使い、夫のゆくえを探し出す。
そして引き戻すが、その昔飲み屋で知り合った女との間にできた小学生の少女を一緒に連れてきて安澄に「お前の妹だ。」と紹介する。そして幸の湯は4人で切り盛りして銭湯稼業を再開しようとするのであるが。。。
1.足利のロケ
雰囲気が地方都市の感じかなと思っていたら、車がとちぎナンバーである。転勤で栃木県に5年もいた自分の記憶から両毛地区と想像する。関東平野のはじっこで山が少ない。渡良瀬川かなと感じていて、最後のエンディングロールで足利市と判明する。作品情報を見ると、足利の銭湯とすでになくなった東京の銭湯の両方で撮影されていたらしい。河原がずいぶんと映るけど、これって有名な冤罪事件「足利事件」の殺人現場の方だ。
2.ひねりを加えた脚本(ここからネタバレ注意)がんが発覚して、家出した夫を引っぱり出すところまでは、母娘vs夫の構図かと思ったら、ひねりが効いていて夫が昔飲み屋の女とやって、その時できたと言われた娘を登場させる。このあたりはうまい。異母姉妹の妹は立場が違う。まったく無関係のところに登場したこの妹の立場は複雑だ。彼女のパフォーマンスに一番泣ける。
でもこれだけではすまなかった。
旅行に異母姉妹を連れだして、遠路沼津へ向かう。親戚の家なのかな?と思っていたら、店に入って高足カニを頼む。おしの女性が出てきて注文を取る。そして帰り際宮沢りえがその女をピンタするのである。何それ??オダギリジョー扮する夫の浮気相手と想像されるがどうなんだろう。
すると、宮沢りえが娘にあの人(篠原ゆき子)はあなたの母親だと告白する。え!本当!!
2ひねり目だ。なかなかやるね。このあともう少しひねりがあるけど、その紹介はやめておこう。
3.こんなことあるかなあ?(少しツッコミいくつか)
あと余命少しとなった時に、運転補助なしに足利~沼津って長距離運転させるかなあ?これだけはしておきたいという思いを実現させるために、夫が黙っているという感じはつかめるけど、普通であれば誰か運転手が一緒に行くよね。どうなんだろう??
その昔結婚していて、子供を捨てて出て行った女性は確かに安澄の母親だけど、再会したあと急激に仲良くなる。そればかりでなく、幸の湯にまで出入りするようになる。こんなことってあるのかな?
この映画の設定が末期がんで死んでいくとというのは誰にもわかる事実。自分も母をがんで亡くしたので、死ぬ寸前の状況はよくわかる。宮沢りえはよく勉強して、うまく演じているのがわかる。でもこんな時、娘だけが見舞いに行っていてあとは何もしないなんてことあるかしら?不思議??