▲”首都圏の心のオアシス”築地本願寺。正式名は浄土真宗本願寺派本願寺築地別院
本願寺といえば、京都の西本願寺。そう浄土真宗を開いた親鸞聖人のお寺。そんなつもりで出かけた東京にある築地本願寺。なんと見た目は、京都の本願寺とは全く違う建物。
え?と思わず、ここが本願寺なのか?と門まで戻って確認してしまいそうにな建物。お参りは自由だったので本堂まで入ってパンフレットを物色。英語とスペイン語のパンフレットまで用意されていた。
手に取った築地本願寺のパンフレットには、これまでの経緯が書かれてあった。もともとは1617年に浅草の横山町にあったそうで、1657年の江戸の大火があって焼失、江戸幕府から八丁堀の海上への再建が許可されたとある。海上?それって事実上、立てるなという意味なのか?と思ったが、なんと海を埋め立てて1679年に本堂を再建したそうだ。焼失てから実に22年である。
その後関東大震災で、再び焼失。その再建の時に帝国大学の伊東忠太博士の設計で、現在の建物となったとある。この形は古代インド様式だそうで、1931年に起工、1934年に落成。
なるほど、京都の本願寺と違う筈だ。ちなみに京都の西本願寺は1994年(平成6年)に世界遺産となっている。
東京という街は、大阪の商人(あきんど)のまちと比較して、侍の町という印象を持っているが、都内には、数多くのこのような寺院があって、江戸時代の約二百数十年の間に多くの文化や芸能、庶民の暮らしに基づいたいろんなものが生み出されたんだなぁと実感する。
時代の最先端を行く大都会でもあるが、一方でいわゆる庶民の暮らしがそのまま残っている町でもある。京都ほど昔からの文化を優先しているわけでもないし、大阪ほど本音、や庶民感覚がいっぱいというわけでもない、日本の文化の最先端を謳歌しつつ、大きな公園や寺社仏閣や祭り、縁日があり、それも大切にしている。これが大都会たるところかもしれない。
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