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嫌われ松子の一生

2008-12-21 08:48:17 | 映画
 なんともこんな映画をよく作ったもんだ。と感心させられたヒューマンドラマ。

 主演の中谷美紀が演じるのは、川尻松子。

 幼い頃の父から受けた扱いがトラウマとなり、それが松子自身の人生にとても大きな影響を与えて行くさまを描いた映画。

 主人公の松子は、中学の音楽の教師をしていたが、あることがきっかけで教師を辞めることになってしまう。それから始まる波瀾万丈に満ちたけっして幸せとは言えない人生を歩み、どん底以下の、人間として生きることを放棄するまでの生活にまで身を落とすが、最後に自分のもっている一つの可能性を信じて立ち上がる。


 ごくごく普通の人の人生を描き、最後に立ち上がるきっかけもほんの小さなことなのに、とても感動的なトーンで描かれている映画。


 全体の脚本や構成を考えた人はすごい、きっと天才に違いないと思える程の複雑さと突拍子もない演出に圧倒される。映画的手法をこれでもかというくらい徹底して使って映画全体通しての雰囲気づくりをしているので、何気ないシーンを描いているにもかかわらずとても意味のある伝わり方になっている。

 

 あまりにもたくさんの表現方法を盛り込んだので、少々ごった煮的な印象もあるけども、娯楽映画としては結構いいんではないかと思う。この映画を一番楽しんだのはもしかしたら制作スタッフかもしれない。




 監督・脚本:中島哲也
 原作:山田宗樹 
 主演:中谷美紀

 点数では評価できません、賛否というか好き嫌いが別れる映画。自分としてはだらだら描かれるよりもこんな作り方で平凡な生活を描くというのは映画として賛成。なので、お勧めします。


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