18年にもなりますか

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その後がこわい

2006-06-30 00:05:28 | 
 女子大生誘犯人逮捕の報道。24時間以内の犯人逮捕であっさり事件は片づいた。また警察による誤認逮捕で10ヶ月間も拘留された事件も、真犯人が見つかり、誤認逮捕であることが分かった。

 それぞれ、この後どうなるのだろうかとちょっと気になった。

 まずは誘拐事件。犯人逮捕でめでたしめでたしと言いたいところだが、そもそも今回の事件。誘拐する対象としての品定めがなされた上での犯行の様子。ということはつまり、また同じ犯人が出所してから再び狙われるか、あるいは全く別に誘拐を仕組もうと考えていたりする連中の標的になるかもしれないということだ。

 事件は確かに解決したけども、きっと誘拐された女子大生の心には、深い深い傷が残り、またいつ標的にされてしまうかもしれない、ということに警戒しながら生活しなければならなくなったわけだ。
 
 そういうことを考えると、やはりこのような卑劣な犯罪は、そういうことをしっかりふまえた求刑をもって対処してもらいたい。誘拐も放火もとんでもなく重い量刑にしないと、被害者は生きているからこそ背負わなければならない大きな荷物を持たされることになり、耐えられなくなる。

 誘拐は無期懲役、あるいは懲役90年とかのように決めないと行けないと思う。有期の場合懲役中の態度がよければ仮釈放がある。更正したのか、していないのか分からない状態で仮出所されて、精神的に参ってしまうのは、犯罪を犯した側よりも、被害を受けた側の方になるのだ。

 もう一つの事件。誤認逮捕

 誤認逮捕された男性は27歳だそうだ。27歳といえば仕事も順調になりつつあり自分の仕事のちからをのばすのに絶好時期である。その時に”誤認逮捕”で10ヶ月も拘留。

 事実は確認できていないが、逮捕で10ヶ月も拘留されてしまうと、当然勤めていた会社は逮捕を正当な理由として解雇ということになっててもおかしくない。

 この10ヶ月間は、10ヶ月以上の重要な期間だったはずだ。前途ある若者を公権力で逮捕し、拘留したことは、どうやって補償するつもりでいるのだろうか?

 もちろん法律で通る話ではないが、10ヶ月は10ヶ月であって、10ヶ月ではない。人の人生のうちの10ヶ月も奪いとられた補償はどうやって算定するのだろうか?

 両親兄弟親戚は周囲から白い目でみられ、もし養うべき妻や子供がいれば生活の収入に困るはずの事件であったはずだ。
 
 誤認逮捕・・・たった4文字で片づけて欲しくない。

 余談だが、ジャーナリズムはこういうところをしっかりと追いかけるべきだ。いまのジャーナリズムというか、視聴率のためのニュース記者の意識では、なかなか事件のその後まで追いかけてはくれないだろう。我こそは、プロのジャーナリストとしてきっちり追跡するというジャーナリストがいらっしゃれば是非ともコメントを残して欲しい。

 さて、この2つの事件、どんな補償をするのか、どんなフォローをするのか、国や政府や自治体の犯罪被害者・冤罪被害者対策にはどうしても限界があろうが、それゆえに司法に対しては、このような事実をふまえて、容疑者達、犯人達はきちっとした量刑が下されることを期待したい。

 犯罪と犯罪によって残される心の傷は、きちっと償われなければならいと思う。

政府はやってくれるだろうか?



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