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ホリエモンという男

2006-02-08 01:40:03 | 
 「稼ぐが勝ち」という著書を書いておきながら、「稼いでなかった」ことがわかった今となっては、彼の青臭さしか印象にのこらない。稼ぐってそういうことをいうの?と敢えて訊ねたい。

 彼のやっていることが仮に正しくて社会的にも問題がないとしても、それは、所詮営業外収支で稼いでいるだけ。つまりバブルなのだ。

 バブル全盛期のころは、社内に眠っている預貯金・現金を財テク(懐かしい言葉だ(;_;))を駆使して増やさないのは間抜けだと言われた。銀行も企業に本業以外の部分でもどんどん貸し付けてきた時代。本業がどっかへやられて、1日で何千万円、何億も差益がでるようなバブルな感覚でいた時代。本業で社員全員でよってたかって営業利益を何千万を稼ぐのを尻目に、財テクで何億もの利益を出していた時代。冷静に考えれば、”麻薬”の味を知ってしまったに等しい状態。それがバブルではなかったか?その後バブルがはじけて多くの企業が伝統ある事業を手放さざるを得なかったり、二度と社会の中で再生できなくなったりした例を私たちは見てきたはずだ。

 翻って、彼の財テクぶりは、えっと、ライブドアって何の会社だっけ?と思わせる程である。あげくの果てに株による収益を営業収益として付け替えたという愚挙ともなれば、ほとんど社会のルールを無視した、唯我独尊状態。そこまでやると逮捕されても仕方がない。

 子供の論理を振りかざし、大人の社会に進入してきて、さんざ暴れ回って結局ルール違反で挙げられた。かなり幼稚な図式が浮かぶ。

 「法律で決められてないから、違反じゃない!」というのもなんとなく納得出来そうなのだが、よくよく考えてみれば、法律が無いと”あたりまえな判断”ができないと言ってるようなもの。つまり”ルールが無いと、動けません”と言っているのと同じ。もしも精神的に社会的に成長したならば、本当は法律なんかなくてもいい人間関係はできるはず。

 つまり某氏は、法律ぎりぎりを突いて稼いだようだが、普通の良識ある人たちはそういうマネをしない。それは”法律がなくてもやっちゃならない事はやっちゃならいのだ”という分かり切った良識を知っているからで、それを世間では”大人”というのだ。

 未だに反省の色がない彼だが、実際にも、自分は悪いとは思っていないのだろう。つまりまだ子供だということだ。





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