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税金の無駄遣いとは

2009-04-29 07:55:00 | ニュース
 「緊急経済対策」として定額給付金が支給されることが決定し、90%以上の自治体で支給が開始されている。
 
 この定額給付金については、後々の税負担が心配だとか実質的な経済効果は3割程度だとかと言われている。

 また、この5月からは裁判員制度が行われている。国会でも実施延期を求める法案が提出されるかもしれない動きがある。

 このような施策が出たときにいつも思うのだが、そもそもその意図を汲む行動を国民はしているのか?という点である。







 裁判員制度では、届いた通知の封もあけずに返送した人もいたというが、この人は、なぜ裁判員制度をはじめることになったのか?そして一般国民に何を求められているのかを理解していたのだろうか?甚だ疑問である。

 裁判員制度は、普段刑法犯に直接接することが無い私たちが、刑法犯という存在に対して新しい自分たちの理解が広がるのと、また一方で関係者だけで理解されている“内輪”だけの議論から、“一般国民の良識”という視点を取り入れる開かれた司法への大きな転換でもある。

 以前にも書いたが、裁判員制度で人を裁けるのか?という意見があるが、残念だが法律に照らしあわさずに私たちは感情だけで、心の中で人を裁いている。そして時にそれを人に告げて排除しようとさえする。これはいわゆるイジメである。

 影に隠れて人を裁くことに比べれば裁判官も他の裁判員もいる中で、自らの良識を試される裁判員制度は大きく人間的成長ができるすばらしい機会ではないかと思う。

 司法の立場からすれば“国民の良識”が必要で、私たちからすれば“人間としての成長”ができる。負の側面だけで議論するのは不毛である。何が期待されているのか、きちんと考えれば自ずと正の側面も見えてくるものだ。





 一方で定額給付金は、“経済効果は果たして…”という議論が未だにやまない。人によっては支給拒否する人もいるらしい。

 でも、これは“緊急経済対策”である。分かりやすく言えば、みんなで「2兆円分ものを買いましょう!」というもの。これを政府がやれば、やれ無駄遣いだの何だのというわけだから、国民に支給されることは大歓迎だ。

 ただし、多くの議論の中で、実質的な経済効果には疑問があるという点については、直接消費に回さない国民がいるからで、政府の責任ではない。

 アメリカ人なら、“自国の経済対策で支給されるのだから、アメリカ製の製品を買うのは当然”という意見があってしかるべきだが、日本ではそんな意見は殆ど聞かない。「Made In Japanを買おう」という運動が起きてもいいくらいなのにである。





 もちろん支給された給付金を何に使おうが勝手である。しかし、緊急経済対策で税金と赤字国債を大量に発行して行う命がけの政府の施策なのだ。国民がその効果の足を引っ張ってどうする?

 全くおかしい話である。

 「国民の血税だから、無駄遣いはしないで!」という言葉に賛成する人は多い、しかし、定額給付金を借金返済や貯蓄に回す人も多い。これは無駄遣いに加担していることになりはしないか?

 すでに借金返済したり貯蓄してしまったなら、給付金分の日本製の製品を買うことをお勧めする。税金の無駄遣いに加担したくないなら、そして今後も税金の無駄遣いを許したくないなら。




 施策の意図を汲んで行動することがいかに大事であるか考えさせられる。

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