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日本にいる中国人の意見

2005-04-17 14:03:59 | 社会・経済
 今の日本と中国との問題を見ながら、知り合いの中国人医師がこんなことを言っていた。

 広島や長崎に原爆を落とされた日本が、世界でもまれに見るぐらい政治や経済で協力しあい、同盟国的な関係になっているのは、日本の戦後教育の「成果」だと。日本の歴史を詳しく知らない海外の人から見れば、原爆を落とされて単に怖じ気づいただけに見えるかもしれないが、それだけでは今の経済関係は全く説明できない。日本は戦時中は教育で、鬼畜米英といい放ち完全な軍国主義であった。それがここまでの良い関係を作っているのは、戦後の国民の教育で米英諸国を、敵国ではなく、仲良くなる国、日本の悪かった点を反省し、これからの日本の手本とすべき国と教育したからだと言っている。

 一方中国では、「自分たちがこんな貧乏(かつて)な生活をしなければならないのは、日本のせいである。」と教育し続けてきたのだそうだ。経済開放を進めていてもやはり社会主義国であり、官僚の落ち度は許されないのが影響しているのではないかとその医師は言っている。

 わたしも韓国でも、何人かの大統領が自分自身の犯したさまざまな罪を認め、潔く辞任しているのを知っているが、残念ながら、やはり日本は悪者扱いされている部分がある。過去にしでかしたことに対して憤り、許せないと言い放つのは構わないが、だからといってやっていいこととわるいことがあるはず。
 
 日本に対して中国の国内で起きていることは、国連の安保理の常任理事国としてふさわしいのだろうか?安保理の常任理事国として、”今”ふさわしいのは中国か?日本か?台湾の問題に対して武力で威嚇するのは、安保理理事国としてふさわしいと言えるのか?ODA協力を日本から受けている国として、日本への”謝意”はないのか?

 日本がお人好しなのか、国際政治の面でまだまだ幼いのか分からないが、日本の国際協調の進め方が他の国から理解しにくく、日本にしかできないやりかただとしてもそれはそれで良いのではないかと思うが、いかがだろうか?日本には日本独自のやり方があるというのは国際的な見地からは甘いのだろうか?

 一昔前「NOといえる日本」というタイトルの本が話題になった。いまでも、もしかしたらまだ通じるタイトルかもしれない。なぜなら日本はいまだになかなか、NOをNOといえるようには見えないから。そんな日本が常任理事国になるのは、やはり諸外国から見て不安なのだろうか?







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