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あの日 小保方晴子 マスコミという暴力の実例

2016-03-27 14:42:00 | 
「あの日」を読んだ。

元理研の研究員である小保方晴子氏の一連の騒動二関する手記である。

この本を読んで感じた事を記す。決して本書の感想文ではない。

まず、この本を読みもせずに批判しているテレビコメンテーターもいる様だが、そう言う連中は一時が万事その程度の知識しか持ち合わせていない程度の低い連中である。
テレビがこういう連中を使い続けるというのは、本来なら報道機関の自殺行為に等しいが、残念ながら未曾有のテレビ不況である。無責任であっても視聴率がとれるコメンテーターを使うのがいまのテレビマスコミである。これはしっかり覚えておくべきである。

一般的に言っても、事実を客観的に調べることはとても難しいと言う事と、事実の確認には最新の注意を払わなければならないと言うことは間違いがない。
だから、単なる報道を聞いただけで、ロクに勉強しないコメンテーターのコメントを何の責任感もなく、ダダ流しにするテレビマスコミには注意が必要である。

この本は、たった一人、その当事者である小保方晴子氏が、自ら事の真相をそのままつづったものであり、身の潔白を証明する目的でもなんでもない本である。この本を読んでもなお「小保方氏は他人に責任を転嫁しようとしている」とコメントしている連中は、明らかに国語能力と知力に欠ける連中だといえる。この本を読む力がない連中だと言い切っていい。

人生の中で、物事を客観的に伝える難しさを経験したことがないと、平気で「責任転嫁している」というコメントができるものだが。それ相応の勉強をしたことがある連中なら、客観事実の証明を文書にする際に、憶測を排除し、誤謬の可能性に対しても十分な配慮をすることの難しさがわかるはずである。

くその役にも立たない2流3流大学を出て、せいぜい修士程度の論文作成能力しかないのであれば、仕方がないが、小保方氏の文章は必ず、一般論を置き、自分のおかれた特殊性を並列していることに気づかないとしたらこれはもはや、小保方氏批判依然に知能指数の問題ではなかろうかと思ってしまう。


まず本をよく読め。バイアスなく理解しろ。議論はそれからだ。



次に、本書から理解したことは、STAP細胞の研究はまず小保方氏単独のものによるものではないと言うこと。これは重要な点である。マスコミはこれをきちんと伝えていない。

また小保方氏には論文作成に脇の甘さがあったにせよ、ハーバードなりでも研究参加できる基本的な研究経験を持ち合わせていたこと、STAP研究の動機、きっかけがきわめて自然に一研究者として持っていた事。本来やりたかった研究がSTAPのあとに控えていたこと。これらも彼女の言いたいことを支える重要なファクターである。

本書内では彼女の研究生活のほんの一部が記述されているだけだが、おおよそ彼女自身が名誉欲にかられる様な人物では無いことがわかる。研究者としてもまだまだ経験が足りないことは明らかであり、そのやり取りを見ていると名誉欲以前に、一研究者としての未熟さを恥じていることが多々見受けられる。STAPの事件が報道された時、「彼女の動機は何か?」と色々考えたが思い当たらなかった。30代の若手女性研究者が、どんな欲望でどんな動機でSTAPをでっちあげなければならなかったのか? 研究者の30歳はひよっこレベルである。50代、60代になってようやくまともに扱ってもらえると考えるべきで、30代で野心、野望、名誉というのは研究者の常識としてありえない。身の回りに研究者がおおく居た時期があるが、多くの人たちは身の程を知っている。研究者とはそんな世界である。
しかし、マスコミは一切そこに切り込まない。動機はなにか?という特集も組まない。不幸にも小保方氏はマスコミの格好の獲物になってしまったのである。


寧ろ、動機は明らかに若山氏のほうにあるはずだ。かれは自らを安全な場所におくために研究の責任者でありながら、それをうまく隠蔽し小保方氏批判にまわり自分にとって都合のよい偽情報をマスコミに流し続けたのだから。

本書でも語られているが、マスコミの集中砲火はもはや社会全体が小保方氏をリンチにかけたと言っていいというのが実際であろう。
かの報道の異常さから考えても、マスコミの関心は小保方氏の糾弾だったのは間違いない。糾弾してマスコミは何を得たかったのか?

「真実を求めていたのです」なんてきれいごとは通用しない。

その証拠に、未だにSTAPの真実を追いかけているマスコミはどれほどいるのかが表しているではないか? なぜ若山氏へ取材しない? なぜ小保方氏の動機を検証しない? それをするとこれまでのマスコミ報道との整合性がほころびるからだろう。

かれらの興味は、虫も殺さぬ顔をした、女性研究員がスキャンダラスな事件の当事者という視聴率や発行部数の為の格好のネタでしかなかったのだ。

マスコミはこの本を見て、自らを批判せずに本書を紹介できずにいる。自身の批判ができないマスコミの何が信じられよう。


本書の感想はいろいろあろう。


しかし、言えることは、マスコミの報道は「小保方氏糾弾が目的」だった。
なんら真実を求めてもいないし、報じてもいない。
真実を知りたいなら少なくとも本人の著したものを読むべきである。
残念ながら、現在は小保方氏の著書しかない。若山氏が言及した著書がでることを願う。

またSTAPに関連して小保方氏を批判の的として追求しつづけたTBSの記者 NHKの取材連中は、自らの手で再取材をして検証すべきだろう。結局偏った報道を続けた記者やマスコミは「どの面下げて」という批判に耐えられないから、きっと無言を通すだろうが、かれらが行った小保方批判はそんなレベルのものではない。

人を追いつめて何が楽しい?


マスコミのエゴ、記者のエゴ、誤報道でもきちんと修正しないいいかげんなマスコミの姿勢が本書により明らかになった。


小保方氏本人は、マスコミ批判をするつもりもないのだろうが、マスコミは必ず本書を手に取り自らの姿勢をただすべきである。


政府批判も所詮批判キャンペーン。なんら信念を感じないということと、今回の小保方氏批判とは同じものが流れているはずである。


インターネットで騒いだ連中も、マスコミで無責任コメントを繰り返した連中も同類である。

醜い、どすぐろい醜悪な連中である。




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