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海賊と呼ばれた男

2016-12-12 18:42:00 | 映画
原作を読んでないので、この映画でどこまでのことが描けたのかはわからないが、一人の男が生涯をかけて、日本の未来のために一つの商社がどの様に混乱の時代を生き抜いて来たかを伝えている。

物がないなら知恵で生き抜く力強さ、人を惹きつけるのは、高い志と諦めない心に人を思いやる気持ちだとも伝えている。

今の時代、物が溢れ、一足飛びに成功を狙い、儲けたもん勝ちの根底には私利のみが横たわる。賢く、要領よく金儲けしないのはバカだとさえ思う風潮。

自身が自身の力を信じるより、流れに身を任せ流れ着いた先に、自分が選んだものでないと不平を言う。

知恵と知識を区別できず、自ら失敗を避け、マニュアルに頼り、それに沿っている限りにおいては自分には責任はないと逃げぐちだけは確保する。

積み重ねの美徳、コツコツと額に汗して実績を重ねる、無駄には厳しく、自分を律し、他人の失敗を積み重ねの一つとして自らの学びとする。日本が古くから持っている哲学とも言うべき美徳に触れるも本質を感じない。

そんな事に「おい、お前どうなんだ」と言われている様な気がした。

映画の見方もいろいろあるだろうが、映画の中にある物語は時に人を押しつぶす様に問うてくる。

海賊と呼ばれた男はそんな映画である。

男たちはどうあるべきか?と言う問いの一つの答えと言える映画。オススメします。

監督、脚本、VFX: 山崎貴
原作: 百田尚樹
主演: 岡田准一
吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、
野間口徹、ピエール瀧、堤真一、
小林薫、綾瀬はるか

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