昨日のボイストレーニングは最高の実りがあった。
一人は大阪から来た48歳の女性。
もう一人は仙台からの20代の男性。身障者だ。
二人とも大問題を抱えている。
女性は声帯ポリープで医師から近々手術しようと言われている。
もう一人は下半身が使えない。松葉杖でも立っているのが難しい。
私の方法ははしることを基本にしている。本当はお断りしたい人だ。
走らなくてもいい方法を突然考えだし、試みる。今まで10回ぐらいやっているが、私に不満が残る。
試みると「いい、いい」を連発する。ただしつらいのだ。
筋肉痛になりそうともいう。
実は筋肉痛になりそうな運動は今まで出来なかったのだ。
これは実りがあるかもしれないと密かに期待する。
案の定今日、地声が二音伸びたとメール。
しかも携帯でおなじ報告があった。よほど嬉しかったのだろう。
次は42才の女性だ。運動能力が低く、筋肉の衰えも、柔軟性もよくない。
その上、声帯ポリープだ。
本来ならお断りすべきだ。
月2回も参加が難しい。
よくなる理由、条件は30%ぐらいだ。
トレーニング途中で吐き気がすると言い出す。
心臓がアップアップしているのだ。
新幹線で往復3万円近く支払い、ベストトレーニングができない。
やはり初めにお断りすすべきだと後悔した。
休みながら彼女に想定できる予定の70%ぐらいをこなす。
70%ということは、成果も70%以下のはずだ。
今度来るときに今日の半歩前進が、二歩後退。つまり、声帯ポリープ手術 に突入か。
しかし、終わって一緒に食事をしていると喋り声が健康だ。
私自身驚きだ。
翌日の今日電話すると調子のいい声がかえってきた。
どんどん歌いたいと言う。
私は一回ぐらいで有頂天になってはいけないと強く釘を刺した。
声の三重苦とも思える42才の衰えている女性にこんなに自分の方法が役に立つのか。
身障者の男性にしろ、声帯ポリープ中年女性にしろ。
トレーニングと効果はゼロなはずが、百点に近いとは、身震を覚えた。
今後の成果が楽しみだ。