ボイストレーニング法が50年以上の研究から、益々確立されることを確信する。コロンブスの卵と言う例えがある。わかって見れば、「なーんだそんなもの」と簡単だ。しかしそこへ到達する道のりは大変だ。俗に試行錯誤と言う言葉があるが、それ以上が声のトレーニング法の解明だった。
人間の体の何処かにポイントはあるはずだ。つまり声のいい人と悪い人には何かの違いがある。相対的に声のいい人は生まれつき、遺伝的要素が強い。それは骨格かもしれない。あるいは声帯と体に位置関係かも知れない。これがコロンブスの卵へのヒントだ。
腹式呼吸などはたいしたことはない。あるとしても重要順位の5番目ぐらいだ。あるゲーム機で腹式呼吸のトレーニングのソフトがあるが、声を目標にしているならば、即刻発売中止にしたほうがよい。ゲーム的感覚で声がよくなるなんて摩耶かしだ。
しかし私がこの発見をするまでに50年の年月が費やされた。前人は全て腹式呼吸を重視していたからだ。先生、先輩の信ずる方法を否定するのは相当なエナルギーと時間がかかる。否定は簡単だ。しかし自分が進む方向・道がわからない。
幸いなことに私は声に難が多い生徒を数人持った。この人たちを何とかしたいが私に研究エネルギーになった。そしてついに解明した。
その方法は巷に見られるボイストレーニング法とは似ても似つかない。何でこんな戸これに秘密が隠れていたのかと想像を絶した。結果はすこぶる良好だ。
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