日本人の声に対する意識・美の低さに改めて驚く。
ある若者は学生時代に人前で声を張り上げてから、何年間も声の調子が悪い。
しゃべればしゃべるほど声は出にくくなる。それでも周りは声を張り上げさせる。
調べてみると肋骨が固い。息の出し入れでほとんど動いていない。恐らく肺活量は1500ccぐらいかも。これが20代の男性である。
こんな人に声の訓練をすれば最悪になる。しかし息を吸いなさいと命令しても肺は頑丈な骨に閉ざされて膨らまない。
まず下半身からせめて、ある種の呼吸法で肋骨をほぐす。
すべてはそこから始まる。
こんな事を知らないトレーナーはがむしゃらに声を吐かせる。そして最悪となる。