Lucky☆Sardonyx

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臓器移植法改正案採決

2009-06-18 22:23:58 | コメント
衆院本会議は18日午後、議員立法4案が提出された臓器移植法改正案のうち「脳死は一般に人の死」と位置付け、本人が生前に拒否表明しなければ、家族の同意で臓器提供を可能にするA案(中山太郎元外相ら提出)を賛成多数で可決した。賛成263票、反対167票だった。同日中に参院に送付。最初に採決されたA案が可決されたため、残る3案は採決されず、廃案となる。

 現行法で15歳以上とされている年齢制限を撤廃し、子どもの臓器提供に道を開く。患者団体らは、脳死判定に至る条件が緩和されることから国内での提供者(ドナー)の大幅な増加につながると期待。ただ、衆院解散の時期によっては参院審議日程が厳しくなる上、法案修正や対案提出を模索する動きもあり、成立には曲折が予想される。

 中山元外相は可決後、国会内で記者団に「支援を待っている、待たざるを得ない人たちが救われる可能性が出てきた」と強調した。

 臓器移植法は1997年6月に成立。本人が生前に書面で意思表示し、家族が同意した場合に限って脳死を人の死とし、臓器摘出を認める。世界的に見ても条件が厳しく、これまで脳死下での臓器提供は81例にとどまる。このため大人、子どもを問わずに海外渡航して移植を受ける患者が後を絶たないのが実情だ。

 一方で国際移植学会が昨年、渡航移植禁止を求める宣言を発表。世界保健機関(WHO)も追認する方針で、渡航移植の道が閉ざされるとして法改正の機運が高まった。

 衆院厚生労働委員会は2回、計9時間審議し、本会議で中間報告を行い、委員会採決を省く異例の対応。共産党を除く各党は個人の死生観にかかわる問題だとして党議拘束を外し、投票行動を議員の判断に委ねた。共産党は「論議が不十分だ」として棄権した。

 採決されなかった3案は、年齢制限を15歳から12歳に引き下げるB案、脳死判定基準を厳格化するC案、大人は現行法を維持し臓器提供の年齢制限を撤廃するD案。

どの案に落ち着いてもそれぞれの問題は残すことだろう。それだけに、国会議員には真摯に取り組んで欲しかった。この本会議中に会議そっちのけで談笑していたり不謹慎にも居眠りしている議員は何を考えて会議に臨んでいるのか??そして、採決後のお決まりの拍手についても、今回の審議内容の重さを考えると余りに軽薄に感じられたのは果たして僕だけだったのだろうか?