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晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

『今上陛下。一筆啓上。「火の用心。国民泣かすな。国肥やせ」…の正反対をやる逆賊が居りまする。。。』

2013-10-31 22:47:44 | 政治と社会
今上天皇陛下に、一筆啓上奉ります。



「火の用心」を蔑ろにし、「核の火」を弄び、全国の国民の生命を蝕んで平気な逆臣が、居りまする。

「国民泣かすな」を守らず、散々の悪政を強行し、国民を泣かせ続け様と企む、逆臣が居りまする。

「国肥やせ」どころか、国民の懐に手を突っ込み、庶民のなけなしの稼ぎをかすめ取って、自分達と何処やらの外国人達に捧げ尽くそうとする、大逆臣が居りまする。

陛下と皇太子殿下が福島を慰問され、何度も慰問されて、被災者被爆者達の不安か心に、希望を点そうとされてこられたにも拘らず、宇宙服の如き完全防護服に身を固めて、滞在時間15分で視察をする為に、丸一日復旧作業を中止して現場の清掃作業に当たらせる、そんな逆臣が陛下の大御心に泥をぬって居りまする。

汚染の酷い東京のど真ん中の宮城においでで、更に汚染の及ぶ那須のご用邸においでの陛下皇后ご夫妻に対し奉り、自らは海外に豪邸を購入し、妻子を避難させている様な悪辣非道な物供の会社が、未だに全国を放射線被曝の犠牲にし続け、その悪行を糾すどころか、国民の血税を注ぎ込んで、その会社に成り代わって除染なるマヤカシを遂行し、社員にボーナスを支給しながらも大幅な黒字を計上している、そんな会社と一体となって、国民の生命と財産とを取り返しのつかぬ地獄へと落とし込もうと画策している政府を率いる、大逆臣が居りまする。


その「大逆臣」こそが、日本を米国の支配下に置くヤルタ協約の取り決めを実効に移した「サンフランシスコ<講和>条約」発効の日を、「主権回復の日」と偽って式典を挙行し、陛下に<むりやり>お出まし頂いた挙げ句に、『天皇陛下万歳』を叫んで陛下を困惑させた、あの「安倍晋三」に他なりません。



本日、臣・山本太郎が、陛下に対し奉り書面をお手渡しするという行為にい出ました。

当山本は、私ども国民が代理権を付託した国会議員であります。

従いまして、山本の行為は、国民の意思でもありまする。


この行為は、陛下の臣民たる国民の間に、かまびすしい賛否両論が沸き起こって居ります。


曰く。

天皇の政治利用であり、許せない。

曰く。

憲法違反である。

曰く。

身をわきまえぬ、許し難き非行である。

曰く。

一般常識として、見苦しい。



しかし陛下。

陛下の臣民たる日本国民の、存在の拠り所である「日本国憲法」にも、その基で国民生活の規範となる諸法にも、「陛下にお手紙を差し上げてはならない」とは、何処にも明記してある気配はございません。

当たり前だから、書いてない?

それならば、人を殺す事は行けない事であると言う、当たり前の事に関して、「刑法」「刑事訴訟法」その他で微に入り細を穿って、その処罰規定が定められていると言うのは、何故なのでしょうか。

いけない事は、禁止が成文化されて居ります。


しからば、陛下に文をお届けする事が何故行けないのか、何処にも書いてない以上、いけない事ではないのかもしれない、と感じ入る次第です。

陛下は、日本国の象徴であらせられます。

そして、すでに「現人神」ではおわしません。

そして、そのお立場で「政治的中立」の存在と承知致して居ります。

しからば、その陛下に対し奉りお手紙を直接お届け致すことで、民草の状況をお知らせ申し上げる事が、なんら政治的な意味合いを持たない事は、自明の理で有りましょう。


近代国家として変貌を遂げた我らが日本で、これまでに時の天皇に直接直訴した先例がございました。


田中正造 (1901年)(足尾鉱毒事件)
田中守平 (1903年)(上奏事件)
北原泰作 (1927年)(軍内の差別待遇の改善を昭和天皇に直訴)
児玉誉士夫(1929年) (天皇直訴事件)

以上4件の「直訴」は、天皇が現人神でおわしました時代の事であり、それなりに事の深刻性に今とは違ったニュアンスがございました。


今回、参議院議員山本太郎は、我が日本国民の子供達の被曝を見るに見かねて、更には事故原発での復旧作業に携わる人達の人間扱いされていない酷い状況に思いを馳せて、国の舵取りの責任を負うべき総理大臣と、その政府自体が、それらに何ら対処しないどころか、むしろ今後の事態を増々深刻な状況に追い込む事にうつつをぬかしているとしか思えない行動をとって居るにつけ、思いあまっての止むに止まれぬ行為であったと、思われます。


陛下に対し奉り、弘法に説教では有りますが、ここに敢えて『日本国憲法』の三大精神を明記させて頂きたいと存じます。


【平和主義(戦争放棄)】

平和主義は、平和に高い価値をおき、その維持と擁護に最大の努力を払うこと。
平たくいえば、「平和を大切にすること」であります。

平和主義は、多くの国で採用されている国際協調主義の一つと位置づけることができますが、日本では、歴史的経緯と第9条の存在によって、国際協調主義の枠を超えた平和主義と指摘されるところであります。

平和主義は、自由主義と民主主義という二つの重要な理念とともに、日本国憲法の理念を構成するものであります。



【国民主権】

国民主権とは、国家の主権が国民にあることをいいます。

主権も多義的な用語であるものの、結局国民主権とは、国政に関する権威と権力が国民にあることをいうとされるものであります。

当初は主権が天皇や君主など特定の人物にないところに重要な意味があった。

国民主権は、前文や第1条などで宣言されております。

国民主権は、統治者と被統治者が同じであるとする政治的理念、民主主義の国家制度での表れであるはずです。



【基本的人権の尊重】

基本的人権の尊重とは、個人が有する人権を尊重することをいい、自由主義のあらわれでもあります。

当初は、国家権力による自由の抑圧から国民を解放するところに重要な意味がありました。

基本的人権は、単に「人権」「基本権」とも呼ばれ、特に第3章で具体的に列挙されているところであります。

列挙されている権利が憲法上保障されている人権でありますが、明文で規定されている権利を超えて判例上認められている人権も存在します。
「知る権利」「プライバシーの権利」などがそれに相当致します。

また、権力の恣意的な行使により個人の人権が抑圧されることを回避するため、統治機構は権力が一つの機関に集中しないように設計されて(権力分立や地方自治)、個人が虐げられることのないように自由主義的に設計されているといわれてきました。



翻って、昨今の国家の流れを鑑みまするに、上記「三大原則」が果たして尊重されているかと申せば、現実は全く正反対の方向に疾走して居ります。


「安倍晋三」は、自衛隊を米軍の補完部隊として海外派兵を可能とするべく、一頃は第九条の改憲を口走り、それの手続き上の困難を感じるや、第99条だけを変えて、派兵の可能性を探り、更にそれにも批判が多い事を見て取るに及んで、「集団的自衛権」の曲解に依って派兵の道を切り開くべく、『内閣法制局』に、自分の息のかかった局長を押し込みました。

石破官房長官に及んでは、派兵は地球の裏側に留まらず、宇宙の果てまでと言い出す始末。

国防軍創設の暁には、徴兵忌避者に死刑もしくは懲役300年を、とまで言い出す始末であります。

この内閣が、憲法を遵守した政府である正統性は、全く無いのではありますまいか。


更には、安倍晋三率いる与党自民党では、憲法改悪を画策し、新たなる憲法草案とやらを公表して居る始末です。

そこには、国民主権や人権擁護という類いの精神は微塵も見いだせず、ただおのれ等の望むままに、自由に国民圧殺の政治が容易になるべく、あらゆる姑息な条項を考え出して居ります。

そして、自分達に都合の悪い事は総て隠し通せる様に、「情報開示」の世界の流れに逆行し、「特定秘密保護法」なる戦前への逆行を試みる法制を提案して来る有様です。

そこに、「共謀罪」なる物まで付け足して、政府権力が隠したい事、つまり「特定」されている事自体が秘密である以上、国民は何も知らないままに法を犯す事が考えられ、その秘密に沿った相談を下だけで、犯罪者として懲役10年に処せられる事になります。


平和主義に逆行する。

国民主権に逆行する。

基本的人権を否定する。


このような政権政府は、『憲法違反』以外の何物でもありません。

そのような反国民的弾圧の政治のなかで、国民を被爆させ続け、国家の明日を担うべき子供達を被爆地に縛り付け、事故原発の修復という大海の水をコップでくみ出す如き作業に従事する作業員には、充分な防護措置もとらず、ぼろ雑巾同様に使い捨てている現状を憂い、ご存知でありましょうが敢えてその実態を陛下に奏上する「暴挙」にでた、我らが国会議員山本太郎の行為を、不謹慎だの、不快だの、憲法違反だのと、お為ごかしな誹謗中傷を、彼を選んだ有権者の一人として、許容する訳には参りません。


以下に、岩手県知事達増拓也氏のツイートを転載致します。

@tassotakuya 達増拓也 TASSO
山本太郎参議院議員の天皇陛下への直訴、やってはいけないことをやったと思うが、何が彼にそうさせたのかを考えると、原発事故問題を巡って国民が統合されていない日本の現実が見えてくる。このままではイカンと強く感じた。


この意見に賛同する声が多い様ですが、繰り返しますが、なぜ「やっては行けない事」なのでしょうか。

天皇が神だからですか?

政治に関与しない存在だからですか?

どちらの理由も、説得力は感じられません。

日本国憲法下では、天皇は現人神ではなく、象徴であります。

政治に関与しない存在ならば、上訴する事は「政治利用」とは言えますまい。


自分達が都合の良いときだけ「政治不関与」を言い立て、自分達の都合に合わせて「政治的に利用」して来た、政権政党自民党政府と、宮内庁を中心とする霞ヶ関こそが、天皇の存在を「利用」して来た訳ではないのでしょうか。


一般常識として、天皇に直接訴えたりしない物だ、と言う論拠には何ら説得力は有りません。


今正に、日本国は危急存亡の折りに有ります。

政権が恣意的に隠蔽している「放射能汚染」は、全国の2/3の地域で、以前には原子力発電所の中心現場での事故時の臨時許容基準を遥かに上回って居り、核戦争時の基準値に有って、日夜平常通りの生活を営まされて居ります。

その現状を、覚醒した国民の1人1人が小さな行動を積み重ねる事で、なんとか事態の打開につなげようと努力して、少しも事態の前進が見られない中での、国民の代表権を付託された参議院議員山本太郎の、「非常識な」行動を、私は強く支持する物であります。


陛下のお手元に託された山本のお手紙は、即宮内庁の現場の役人の手に奪い取られました。

陛下のお立場では、そうされる事が唯一の行動である事は、理解致して居ります。

従って、陛下ご自身はお手紙をお読みになれる機会は無いのやも知れません。

もしそうであれば、きわめて残念で悲しい事では有ります。

しかし。

宮中(赤坂御苑)の園遊会での一参議院議員の例のない行動は、それなりに諸般で語り継がれ、非難囂々の中でも一部の国民達の前に「実態を晒した」という一点で、多いに評価されてしかるべきであると、断言いたします。

陛下に有らせられましては、今後の御長命を渇望し、長きに亘って国民を安んじて頂けます様、深くお願い申し上げる次第でございます。


恐々謹言。

平成二十五年十月末日。
力も名声も何もない、路傍の雑草の如き一日本国。



天皇を利用して『虎の威を借りる』連中は、慌てふためき山本叩きに奔走し始めた。

問題の本質を、あぶり出してくれちゃったね。。。。。



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9 コメント

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一筆啓上 (よっちゃん)
2013-11-01 11:18:01
「やってはいけない(=やるべきでない)こと」というのは、二つの理由からです。
一つは、日本は国民主権(代議制民主主義)の政体であること
二つは、その裏返しとして、天皇陛下は政治的権能も権力も有しないこと(これを憲法では「象徴」と表しています)

山本議員は「国権の最高機関」たる参議院の一員であり、民意を代表し、権力(立法権)を行使する立場にあります。そのような人が、園遊会という準公的な場で、「象徴」たる天皇陛下に原発問題を訴え出るというのは、どういう意味を持つのか?
勿論、法的には、何の意味もありません。
ですが、政治的にはどうか?
最高機関の一員である山本議員が天皇陛下に訴え出るという形を取ることで、三権の上に天皇陛下が存在するような印象を、国民一般に与えるのではないでしょうか。
ご指摘の政府・官僚の天皇の政治利用は、まさにその通りで、「陛下は三権の上に立つ」という国民一般にまだ広く存在する「誤解」を、意図して政治的に利用しようとするもので言語道断と考えます。
ですが、そのような政府・官僚を批判する立場にある山本議員までが、そのような「誤解」を追認するような行為には出るべきではない…これが、「やってはいけない(=やるべきでない)こと」の意味だと考えます。

田中正造翁の立憲君主制時代ならいざ知らず、国民主権の現在にあっては、山本議員は陛下に訴え出るのではなく、国民一般に訴え続ける以外ないはずです。

「気持ちはわかるが…」というレベルですらない。そんな気持ちでいるならば議員失格ですし、「使えるものなら何でも使おう」というのならば軽挙妄動以外の何物でもない。
多勢に無勢、色々と追い込まれているのだろうとは推測しますが、もっと堂々とやって欲しい。天皇陛下に園遊会でお手紙…など、筋が通らないだけでなく、正直セコイとしか感じられません。
Unknown (Unknown)
2013-11-01 18:00:02
彼自身が政治家として天皇に直訴をしたという事自体が政治利用になる。
彼が天皇陛下に渡した手紙にははっきりと彼の身分参議院議員山本太郎と署名がある。
身分を脇に置いて頂いてと山本は言っているが、あの場でであろうと、どの場でであろうと、世界中の誰が見ても手紙を受け取った人物は天皇陛下である。
また、国民主権に逆行するのであればなおさら天皇陛下を象徴の座に留めておくべきである。彼、参議院議員山本太郎が手紙を天皇陛下に渡した行為そのものもそうだが、後の彼の弁明が醜い、政治家としての自覚のない希望に燃えた何も知らない子供の弁明であり、思慮の足りない子供の行為である。明記してないのなら良いではモラルのない世界になる。
Unknown (Unknown)
2013-11-01 18:09:19
人間が行う行為一つ一つに処罰規定を定めてしまったらどの様な世界になるのか?このスレ主はそれも分らないのであろうか?
Unknown (名無し)
2013-11-01 23:19:48
連日の底の浅い政治パフォーマンスで
一般市民から怒りをかっている
国会議員の山本太郎が、今度は
天皇陛下の園遊会でとんでもない
行為をはたらきました。

一部の熱狂的な左翼の支持者からは
「よくやった」とか
「行動するだけマシ」という
山本太郎をかばう意見がありますが、


今回は特にマズイです。




伊豆大島の件や、「ベクレてる」発言も、
たいがい国会議員としての資格に
欠けている行為なのですが、
今回はレベルが違います。



山本太郎の今回の行為の
何がどうまずいのか、そして
何にみんなが怒っているのか、
説明しましょう。

1)園遊会のマナー違反で大変失礼ということ

本人は「園遊会で手紙を渡すことは禁止されていない」と
言い訳にもならないことを逆ギレ気味に言っていましたが、

本来園遊会では天皇陛下から話しかけられないかぎり、
こちらから呼び止めるということすら失礼にあたり、
ましてや手紙を手渡すなど極めて無礼な行為とされます。

本人は「禁止されていない」と言い張っていますが、
禁止されていないというよりも
「言うまでもないマナーだから言ってない」だけで、
知らない方が非常識なのです。

パーティーの案内でいちいち
「口を開けて大きくクチャクチャ音をたてて食べてはいけません」とか
「パンツ一丁でうろうろしないでください」とか言われませんよね。
それが当たり前なんですから。

逆にそんなことを言われたら、
「それくらいわかってるわい」と出席者は怒りますよ。
だから事前にあれこれ言うのも失礼だろうと、
呼んだ方も遠慮してあまり言わないんです。
それが普通のお付き合いというものです。


パーティーの場でのマナーを、出席者として
事前に知っておかなければいけない、というのは
社会人としての最低限の常識です。


今回の「天皇陛下を呼び止めて手紙を渡してはいけない」と
言われてないからやった、という山本太郎の発言は、
「パンツ一丁は禁止されてないからそうした」
と言っているのと同じ。だから「失礼だ」とみんな怒ってるんですね。


2)法律違反の疑いの強い行為である

請願法という法律に、
「天皇陛下にお願いするときには、
直接訴えず、内閣を通しなさい」
という規定があります。
今回の行為はそれに違反するわけです。

山本太郎は国会議員です。
国会議員というのは法律を作る人間です。
その立場の人間がみんなが見ている場で
法律を犯す。これはいかにもマズイ。

「知らなかった」と本人はいいますが、
仮にも法律を作るプロである国会議員が、
法律について知らなかったというのは、
自分で「私は国会議員の資格と能力に欠けてます」
と宣言しているのと同じ。
だからみんな議員失格だ!処分だ!と怒っているんです。
請願法に罰則規定は無いので、
「逮捕」などはされませんが、
法律を作る側の人間として
何らかの責任を取れという
声は出てくるでしょう。


3)あきらかに天皇陛下の政治利用である

本人は「天皇陛下の政治利用にはあたらない」と
言っていますが、ドラえもんのジャイアンが、
「とったんじゃない。永久に借りているだけだ」と
言い訳しているのと同じレベルです。

言い訳にもなっていません。

「オレは何と言われてもかまわない」と
ヒロイズムに酔った発言をしていますが、
見苦しいのでお止めになった方がよいと思います。


・国会議員という身分だからこそ出席を許された園遊会で、
・国会内でも意見が分かれる原発の問題に関して、
・政治的に中立であるべき「日本国の象徴」である
 天皇陛下を巻き込もうとした
・そしてその問題行為が注目されると、
 マスコミの前で持論を展開した

これが政治利用でなければ、何なのでしょうか。




4)民主主義に対するテロ行為に等しい

「それは言い過ぎちゃう」と思う方も
あるかもしれませんが、これくらい
ヤバイ行為なんです。だから誰も
今までやらなかったんです。

というのも、現在の天皇陛下は、憲法で
「日本国および日本国民統合の象徴」
ということになっており、
一切の政治的な役割を果たされていません。

これは戦前の軍部が、「天皇陛下」の
名のもとに権力を握り、国を動かして
戦争を始め、日本を滅亡寸前まで
追いやってしまったという、過去の
反省から定められたしくみです。

天皇陛下を政論に巻き込むことで、
天皇が実際の政治に介入する前例を
作ってしまったら、いつの日かまた
軍部のような集団が、日本を
破滅させることになるかもしれない。

だから天皇陛下と政治は完全に
切り離しておこうという、戦後日本の
民主政治を支えてきた根っこの部分を
否定する行為なのです。

それを国会議員がやってしまったのです。

本人は「福島の人たちのために」
良かれと思ってやったのでしょう。

でも、戦前の軍人たちだって、
「国のために」正しいことだと思ってやってました。
その結果がどうなったのか、
皆さん知っていると思います。

だから天皇陛下を政治に巻き込むような
一切の行動は、とってはいけないのです。
戦争の悲劇を繰り返さないために。


今回の山本太郎の行動は、
「天皇陛下を政治に巻き込んで、自分たちの
主張を通せば日本が良くなる」と
信じて二・二六事件を起こした軍人たちと
全く同じ考えから出たものです。

「正しい目的のためならあらゆる手段が正当化される」
というのはテロリストと同じです。
民主主義国家の政治家に許されない考えです。

そんな山本太郎を、これまで戦争を否定してきた
左翼的な人たちが熱烈に支持している、
という構図はなんとも皮肉です。

ましてや、
「山本太郎を辞職に追い込むと
テロが起こるだろう」などと脅している
ツイッターのつぶやきもありますが、
それこそ戦前の軍部や右翼が
政治家を脅し、実際に暗殺して
黙らせていったやり口ではないですか。

自分たちが最も忌み嫌っている
日本のかつての軍部や右翼と
全く同じことをしている恥ずかしさに
気づいて欲しいものです。




5)実際に何度も福島を訪れている天皇陛下に失礼だ

「福島の労働者と子供のことを知ってほしい」と
手紙を渡した、というように山本太郎は言っています。
これは「自分はよく知っているけど、天皇陛下は知らないだろう」
と面と向かってバカにしているのも同然の失礼なことです。


地震が起きた時には、
家族ともども関東地方から逃げ出し、
今でも「ベクレてる」などと言って東日本の食品すら
口にしようとしない山本太郎が、被災地の何を知っているのか。
私には疑問です。

一方天皇陛下は、皇后陛下と共に、何度も被災地を訪れ、
被災された方々と膝をつき合わせてお話をされています。

東日本大震災が発生し、放射能の問題が出た時も、
皇太子殿下や秋篠宮殿下のご一家を避難させる一方で、
ご自身は皇后陛下とともに、東京に残られました。

両陛下の方が、「現場に来」ているのです。

その天皇陛下に対して、地震直後に一目散に逃げ出した
山本太郎が「福島の労働者と子供のことを知ってほしい」
というのは、天皇陛下とか国会議員とかいう
立場を全部抜きにしても、失礼な行為でしょう。

だから「山本太郎が陛下に何を言ってるんだ」と
怒っている人がいるんです。

6)皇室に対する敬意が全く欠けた行為であること

かつて「現人神(あらひとがみ)」として、
人間でありながら神様とされてきた時代とは
ちがいます。日本は民主主義国家です。

しかし、日本国民の中には、今もなお
皇室に対して敬意を払う人がたくさんいます。

そういう人たちにとって、
園遊会のマナーを無視し、
片手でポンと渡すという、
失礼極まりない方法で
手紙を渡した、という行為そのものが
許せないものとして映るでしょう。

入社一ヶ月のサラリーマンですら、
「名刺やモノを渡す時には両手で」と
叩きこまれます。

社会人一年生ですら絶対に
やらないことを、よりにもよって
天皇陛下を相手にやらかした。

「良識の府」と呼ばれる
参議院に名前を連ねるものが
「良識」と礼儀に欠いた行為をしたのです。

だから怒っている人もいます。



ということで、これらの理由で
山本太郎は失礼であると叩かれ、
国会議員としての資格が無い、
辞職しろと言われているのです。


長い話になりましたが、おわかりいただけたでしょうか。



彼よりもまだ、直接福島県に乗り込んで
「食べて応援」を実践してきた他の国会議員の方々の方が、よほど
福島県民の側に立って、地道な活動を
続けていると思います。

それに対する山本太郎の「目立ったもん勝ち」
「やったもん勝ち」のスタンドプレーが醜く見え、
世の反感を買っているんです。



もちろん東京電力や、当時の民主党政権の
責任は問わねばなりません。

福島県をはじめ、被災地の復興を
加速していかなければなりません。

今の安倍政権が文句なしの
超優良政権だとも思いません。



ただ、今回の山本太郎への批判は、
福島県の人たちや被災地復興の問題とは
関係のないところにあるのです。


そこを一緒くたにして、

「山本太郎を叩いているのは、
自分たちの利権を守ろうとしている奴らだ」

「福島県のために山本太郎を支持しよう」

というのは筋違いだということです。


「言ったもん勝ち」みたいな無理を
許していると、それこそ「いつか来た道」
で、「声の大きいバカ」の無茶が通る、
戦前のような息苦しい世界が
やってくることになります。

その方が危険です。
失礼 (fuuta)
2013-11-02 13:04:58
一番 失礼だったのは、陛下の手から
山本議員の手紙をもぎ取った宮内庁の役人です。  間違いない!
「皇室」とは (ワタン)
2013-11-02 14:32:27
fuuta さま

失礼ながら、コメントいしたします。

所詮、明人「象徴」氏には、一般国民の権利である基本的人権は認められてゐないのです。それでも御夫婦そろつて、なんとか人間として「象徴」として生きようとされる姿はつたはつてきますね。日本国民が鈍感でないかぎり。

ましてや御子息夫妻は、人間として人格が認められるやう頑張つてをられることは、「皇室」に関心のないものでもわかることです。
Unknown (Unknown)
2013-11-02 16:21:43
ワタンさま
私は あの時にかかわった人たちのなかで一番「失礼」だった人という意味で「失礼なのは・・・」と
記しました。
陛下はあの手紙をお読みになりたかったかもしれない。それを脇から剥ぎ取るのは 陛下にたい
してはもちろん、山本議員の行動になんらかの共感を持ち、期待したた複数の日本人に対しても失礼極まりない、と思ったのです。
無礼者とは (ワタン)
2013-11-02 16:45:51
Unknownさま、多分? fuuta さま

仰せのとほりとおもひます。
侍従長なる輩は無礼者です。陛下に対しても国民(の代表)に対しても。

侍従長(宮内庁)はなかなか見せたらがらないでせうね。しかし、いづれ両陛下の目にはいりませう。

問題は国民がどうかんがへるかです。それが民主主義です。
Unknown (Unknown)
2013-12-17 07:05:26
確かなことは

次の選挙で落選して消えるまで

山本太郎は政党「ずっと独り」代表兼小遣いあり続ける

ということ。

もう国会の誰も山本太郎と関わろうとしない、
近づこうとしない。まして政治活動を共にするなどまっぴら御免 そう言えば山本サンのバックには中核派の活動家が控えてるんですって? おやおや・・・・

要するに知能の足りない山本は
自分で自分を座敷牢の中に閉じ込めたわけなのだが

まあお気楽極楽なサヨク崩れの「日曜革命家」達には
想像力の外のお話であろうがなぁ。

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