先日、英語学者・大西泰斗先生の講演会に行ってきました。
大西さんの〈イメージで理解する英文法〉については、『ネイティブスピーカーの英文法』など、研究社のネイティブスピーカー・シリーズでおなじみだと思います。また、NHKで放映され、DVDも出ている『ハートで感じる英文法』も書店の店頭でよく見かけます。
その大西先生が講演会で私の地元まで来ると知ったときは、やはり生で見たい!と思った。普段、講演会とかには興味は湧かないのだけど、大西さんの場合は著書も殆ど読ませてもらっているし、テレビで放映された番組もおもしろく見させててもらっていたので、一度ライブでお話を聴きたかったのです。
講演会の内容は、『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』でも取り上げられていた、SVOやSVOOなどの文型がもっているイメージについて話されました。つまり、具体的な単語や個々の文法がもつイメージではなく、もっとも基本的な英語の文章の形式がもっているイメージについてです。
その話は、知識としては自分は知っているつもりだったけど、やっぱり著者の話をライブで聴くと、先生が何を伝えたかったのかがよりはっきり分かった気がします。講演会に行ってよかった。
英語の話し以外で印象的だったのが、大西先生が、自分は今は何をするにしても「これは幸せかどうか?」を基準にして行きたい、講演をするにしても強制的に集められたのではなく自分から話を聴きたいと思って集まった人の前で話をしたいんだ、ということをおっしゃっていたこと。
あと、英文法をできるだけ専門外の人が分かる形で伝えて、多くの人の苦しみを取り除きたい。それが職業人としての自分の使命なんだという意味のことをおっしゃっていました。それは、自然に多くの人をよりハッピーにしたいという意味なのだと思います。
英文法という一つの専門の世界に打ち込んでいても、その狭い専門という道を通してできるだけ広い世界の多くの人に貢献したいということなのだと思います。
そういう生き方は、とても羨ましく、素晴らしいもののように思えました。
大西先生、スタッフの皆様、ありがとうございました。
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