joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

悪いところとは、弱っているところ

2004年12月13日 | reflexion
最近、ちょっと疲れ気味です。これは、自分で勝手に根を詰めているというところもあるし、一週間ぐらい前から風邪の流行にとらえられたという面もあります。

風邪については、葛根湯を食前に三回飲んでいます。お湯に溶かしているのだけど、すこし苦いですね。でも、冬の食卓で、食事前に、カップにお湯を入れ薬を溶かし、それを飲んでいると、なにかに守られているような感じにもなります。

冬は寒いので、温かい飲み物であるお薬をのむという行為が、なんだか、自分を大切にしようとしているということの確認のようにも感じます。たしかにからだは疲れているのだけど、疲れているがゆえに、薬を飲んでいると、それが自分を大切にしているんだというように感じているみたいです。

寒かったり、風邪を引いたり、疲れたりすることのメリットって、そんなところにあるのかもしれませんね。そうやってからだが弱ることで、わたしたちは自分をあらためて大切にしようとする。自分を大事にしようとする。


病気のときは、ちゃんと病人になったほうがいいのかもしれない。病人になると、じぶんは普通じゃないと認識するので、普通に行動できない自分を責めることからも、ある程度解放されるのでしょう。

風邪ではなくても、わたしたちは、誰でも、どこか病気なのだ。誰もが、「普通に」、つまり人から期待されているようには行動できない。

世の中には、もっと「病院」みたいな場所が増えるといいのかも。からだの病気も、こころの病気も。みんなが自分は病人だと認識して、自分をいたわればいいのだ。「普通」でない自分を大切にしていけばいいのだ。

自分を良くするとは、悪いところを治すことだと思う。ということは、良くするということは、悪いところをそっとしたり、いたわったりすることになる。

みんなが、自分には「悪い」ところがあって、それを「治す」のに人の力を借りることを認めるようになると、自分の弱さを受け入れられる世界になるかもしれない。


涼風

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