joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

「イチロー打率トップ」に思う

2004年08月05日 | スポーツ
というわけで、イチローが打率トップに躍り出ました。

長谷川がイチローのことを「イチローより才能のあるバッターはいる。イチローがここまできたのは彼が努力しているからだ」と以前言っていたのがとても印象的だった。

たしかにイチローのバッティング・フォームをみていると、改良に改良を加え、10年かけてここまで来た、という感じがする。生まれ持った感覚で打っているというより、長い年月をかけて、一つ一つ刀で無駄な部分を削ってできあがった彫刻のような味わいがあるのです。

生まれもった才能で野球をやるという点では、阪神の今岡のバッティングの方がそんな感じがする。まあ、あくまで印象なのですが。

イチローにはシングル・ヒットや内野安打が多い印象がある。その点では、ホームラン・バッターたちの方が得点への貢献度が高いのかもしれない。

ただ、シングル・ヒットでもイチローのヒットは、美しいバット・スイングから生まれる芸術品のような感じがして、観ていてうっとりしてしまうのです。

内野安打が多いのは、それだけ彼が自分の限界をしっているからこそなのかもしれない。長打力があるわけではないからこそ、少しのチャンスも見逃さない集中力を維持しなければならない。その意味では、自分の能力に関して謙虚な部分ももっているのかもしれない。自分の特長を生かすには、相手のミスやぼてぼての打球すべてをチャンスを変えなければならないことを知っているのでしょう。やっぱり並外れた努力家なのだ。