「真贋・裏日記ＮＯ．７７」２００６．９．１５（金曜日）晴れ

　他人との関係性の中で、自分だけが幸福であれば、生きやすくさえあればいいという、吐き気のする感情に支配され、自分を責める。他人が幸せだと、自分の環境と比較して寂しくなり、自虐的な姿勢を取り続ける。世に出て認められたいという強烈な願望を常に抱き、そのための努力も汗もかかず、結局自分の駄目さ加減に呆れ果てる。
　こんな無限地獄、いつまで続ければ気が済む？　苦しい？　切ない？　悲しい？　けっ！
　お前が自らそれを自作自演してるだけの話じゃねえか！

「真贋・裏日記ＮＯ．７６」２００６年９月１４日（木曜日）晴れ時々曇り

　昼休み、近くの海まで出掛けた。
　約３日間近く、ほとんど何も食べていないので、ジムの体重計に乗ったらなんと４キロも減っていた。それにジムのランニング・マシンで滅茶苦茶走ったし。
　寝不足と酒と食べないことで、クラクラする。
　俺は悪党だ。どうしようもない大悪党だ。

「真贋・裏日記ＮＯ．７５」２００６．９．１３（水曜日）晴れ時々曇り

　「ワイルド・スピードＸ３　トーキョー・ドリフト」を観る。
　当然、監督も代わってＢ級テイスト。下手なアクセントで日本語を話す脇役には興醒めしますが・・・。でもまあこの居直り具合は悪くない。都内の大カーチェイスも○。
　でもなあ。

「真贋・裏日記ＮＯ．７４」２００６．９．１２（火曜日）晴れ時々曇り

　言いようのない重苦しい感情が、胸の辺りから湧き上がってくる。
　何かと繋がっていたい。何かと関係性を維持したい。とにかく自分を中心に回っていたい。それが崩れると、一気に負の感情が襲ってくる。
　疲れる。もういい加減疲れる。
　これからも、ずっとこの悪夢のような感情の群れと付き合い続けろというのだろうか？　絶えられないよ。

「真贋・裏日記ＮＯ．７３」２００６．９．１１（月曜日）曇り

　こっちに行けばこっちで苦悩し、あっちに行けばあっちで苦悩する。
　自分の理想とする未来は余りにも大き過ぎて、ハードルはすこぷる高い。
　今の自分にいつも満足出来ず、理想とのギャップに絶えず悩んでる。
　こうして、このまま息絶えるんだろうな。多分。
　どうしようもねえな。俺。








　

「真贋・裏日記ＮＯ．７２」２００６．９．１０（日曜日）曇り一時雨

　「私は、６０、７０になろうかというお爺さんが、ストリップ劇場の常連になって、踊り子さんに花束を渡していたりする姿を実に美しいと思う。
　人類の文化は、女に翻弄され、女に耽溺した後で悟りを開く者たちに彩られ、あるいは歴史的変遷においても、古代ローマの後のキリスト教支配、平安朝貴族文化の後の武家支配、フランス宮廷の恋愛遊戯の後の、生涯童貞を守ったロベスピエールによる恐怖政治など、あつものに懲りてなますを吹くがごとき、性の自由での後での女性嫌悪、情欲排斥の歴史に満ちている」

　うーむ。おもろい。小谷野敦はホンマおもろい。

「真贋・裏日記ＮＯ．７１」２００６．９．９（土曜日）晴れ

　暑い。３０度近い暑さ。９月の９日なのに。
　国際芸術センターの「辻けい展」「あかからあかへ」に出掛ける。
　赤い糸を風土の中に這わせるように、そこにそれぞれ観た者だけが注入してゆく意識の澱（おり）。
　美しい。悲しいほどに・・・。
　こういうインスタレーションこそが、この場所には相応しい。

「真贋・裏日記ＮＯ．７０」２００６．９．８（金曜日）曇り

　いやあ、１４７日間も禁酒して、誕生日に一日だけお酒を解禁したはずなのに、それから怒涛の如く、飲むわ飲むわ！　一種のリバウンド状態。
　仕事帰りデパ地下に寄って、今夜のお酒のツマミをあれこれ選ぶ。幸せです。でもなあ。もうそろそろ禁酒しないとなあ。
　小説も、何とか折り返し地点まで来たわけで。あとはひたすら全力疾走。まあここからが地獄なのですが・・・。
　坊主にした意味ないじゃん！

「真贋・裏日記ＮＯ．６９」２００６．９．７（木曜日）曇り

　映画「Ｘメン－ファイナル・ディシジョン」を観る。
　まあ、お定まりのパターンではある。しかし、この程度のレベルなのに、アメリカでは物凄いヒット。よく分からん。
　なーんにも考えずに観る事は出来ますが・・・。

「真贋・裏日記ＮＯ．６８」２００６．９．６（水曜日）雨のち曇り

　ちくま新書の小谷野敦著、「帰ってきた　もてない男-女性嫌悪を超えて」が滅茶苦茶面白い。
　前作の「もてない男」も中々面白かったけれど、やはり実生活でも離婚を経験して、その女性への憧れと、それと相反する怨念は相当なもの。
　三十代美人女性たちの高飛車ぶりねえ。ふむふむ。

「真贋・裏日記ＮＯ．６７」２００６．９．５（火曜日）雨のち晴れ

　シネマ・ディクトの谷田館主が、朝日新聞の映画評「幕間小話」で絶賛していた映画「マイアミ・バイス」を観る。
　テレビの乗りやアクションのカタルシスを期待すると肩透かしを食らうかも。何たって監督はマイケル・マンである。
　スタイリッシュ＆クール。

「真贋・裏日記ＮＯ．６６」２００６．９．４（月曜日）晴れ

　日曜日の真夜中、つまり月曜日、眠れずに深夜の番組を様々ピックアップしてぼんやり眺めていたら、「演歌の花道」なる番組が・・・。
　別に演歌なんて興味はないのだけれど、何か凄いものがある。この情念と、深くてべっとりとした恋愛感ってなんなんだろう？　マジでどういう世代を対象にしてるのか興味が沸いて来るなあ。




　

「真贋・裏日記ＮＯ．６５」２００６．９．３（日曜日）晴れ

　根本から変わらずして、人間なんて変われる筈がない。
　もう、駄目かもしれない。





　

「真贋・裏日記ＮＯ．６４」２００６．９．２（土曜日）晴れ

　海岸沿いを走る。
　公園内の海水浴場は当然閉鎖されていたけれど、何人かが裸で日光浴を楽しんでいる。今年は残暑が厳しい。
　坊主頭って、太陽の光が直接頭皮に当たるから、マジで熱いんだよね。

「真贋・裏日記ＮＯ．６３」２００６．９．１（金曜日）晴れ

　韓国映画「グエムル　漢江の怪物」の試写会。
　さすが、ポン・ジュノ監督。やるじゃん。各メディアが絶賛しているのが分かる。さっそく来週金曜日の映画評に。