ちっちゃなことにくよくよして、落ち込むことが結構多い。他人から見たら馬鹿げたように見える些細な事に悩み、ずっと尾を引いていたりする。
所詮、小さな人間なのだ。小心者で懐疑心が強く、周りの芝生が美しく見えて仕方がない。ほんと困ったもんだと思う。
よく人に言われる。「見ていると毎日楽しく生きているようでほんと羨ましい」と。「いつも颯爽と胸を張って歩いていてすべてに対して前向きなんですね」と。
いやいや胸を張って歩いているのは、ふと気づくと猫背になっているから、これじゃいかんと胸を張っているに過ぎず、前向きに生きている証でもなんでもない。
絶えず何処からか悩み事になる「ネタ」を引っ張り出して来てわ、それを大きく膨らませることが常なのでマジで始末が悪い。
それでも昔よりは少しだけ前向きに物事を考えるように努めてはいる。でないと、人生の後半戦を迎えた今、残り少ない人生を考えたらあまりにも遣る瀬無い気分に襲われるからだ。限られた時間を楽しく有意義に過ごさなかったら、これまで何のために生きてきたのか分からなくなってしまう。
ただそうは言うものの、日々の暮らしは楽しいことばかりが待ち構えているわけじゃなく、出来るだけポジティブに生きていこうとは思っていても、やはり人生いろいろある・・・。
昨日自宅に届いた最新号の「president」を見たら、特集が「気にしない練習」だという。「練習」というところが何とも微笑ましい。
サブタイトルが「なぜ、あなたは悩むのか?」、「悩みの9割は勘違い! 気が楽になる考え方大全」とも書いてあった。
これは読まないわけにいかない。ということで、じっくりと丁寧に最初から読んでゆく。
いやあ・・・それにしても世の大人たち(たぶん「president」の読者層って40代から60代ぐらいの中間管理職・役職者等をターゲットにしていると思える)、色々悩んでいるんだなあ。
同僚、上司、部下、友人・知人、親類、家族、取引先・顧客、近所の人、そして配偶者・・・人間関係で悩み、コミュニケーションで悩み、ハラスメントで悩み、みんな身も心もズタズタだ。
そして結局、ずーっと読んで、識者たちの書いてあるアドバイスや知見をザクっと簡潔に言っちゃえば、【頑張るな! 自分らしく生きろ! 今やりたいことをやれ!】、このフレーズで完結するようだ。
まあ、くよくよしても始まらないから、自分自身の心に忠実に生きろ、そういうことなんだろう。
うーん・・・やっぱりそこにしか辿り着かないのかぁ。
要は、あの有名な箴言『小さいことにくよくよするな。しょせんすべては小さなこと』で括られてしまう。辿り着いてしまう。悩み事なんて気の持ちよう、この一点にのみ集結してしまう。
それはそれですんごく分かるけど、それでもなんかモヤモヤ感は払拭されない。
なんなんだろ?