朝から雨が降っている。
昨日の夜はコンサートに行き、その帰り、独りでいつもの行きつけのパーへ。
朝食を食べたきりで、あとは何もお腹に入れていなかったので、冷えた生ビールを呷り、リキュールのサザン・コンフォートをロックで続け様に飲み干したら、酔うのなんの・・・。
マスターと話が弾み、BGMのジャズを聴いているうちに帰宅は12時を過ぎてしまった。
小雨が降り注ぐ真夜中を街を、独り酔いながら帰る。
今朝はゆっくりと朝寝坊。
軽めの朝食を済ませ、前にも観た、成瀬巳喜男監督、昭和30年作品「浮雲」をまたビデオで。
林芙美子の原作を、高峰秀子、森雅之の共演で撮った、恋愛映画の傑作である。
しかし、何度観てもこの映画は素晴らしい。
観るたびに新しい発見がある。
農林省のタイピストとして仏印に渡ったゆき子(高峰秀子)という女性が、現地で富岡(森雅之)という男性と出会い、激しい恋に落ちる。
ところが富岡には妻がいた。
富岡という男性は、どこか投げやりで虚無的なところがあり、しかも優柔不断でブレイホーイ。自分勝手で、自身だけを愛しているエゴイスト。
その曖昧な恋愛に対する態度が、彼女を困惑させ、苦悩の中に身を投じさせてゆく。
高峰秀子が秀抜である。
愛くるしく、一途で、しかも内に凄まじい愛の炎を燃やし続けている。
逢瀬を交わす際の、その眼差しと仕草。色気の極地というか、艶かしさの究極形態というか。
別に肌を露出するとか、姿態を見せ付けるとか、そういうことではなく、醸し出す雰囲気、目線、態度そのものが艶(なまめ)かしくて、しかも美しい。
愛がぷんぷんと匂っている。
それから、森雅之。
男の持つ優柔不断、いい加減な態度、女性への母性的願望、目移りと果て無き女性愛。突然、醒めたかと思うと、いきなり愛を求めて、乞い、嘆願する。
なんという、だらしなさ。傲慢さ。自堕落さ。
そんなどうしようもない男を熱演する。
これこそが、日本映画史に残る傑作の中の一本だろう。
映画を観終え、某デパートで今日まで開催している「おめざフェア」で買い求めた、スイーツを堪能。
名物「舟和」の芋羊羹に、餡だまに、名店「清月」のイタリアン・ロール。そして美味しいエスプレッソ。
食べ終えて、3階の部屋から外を望む。
雨が降っている。五月雨、5月の優しい雨。
音が欲しくなり、この頃聴き狂っている、竹内まりやの「デニム」を聴きながら、またイタリアン・ロールをバクリ。
日曜日の静かな午後。
さあ、これからお出掛けしますか。
映画館で映画を一本観て、そのあとは・・・。
うーん、どうしよう。
昨日の夜はコンサートに行き、その帰り、独りでいつもの行きつけのパーへ。
朝食を食べたきりで、あとは何もお腹に入れていなかったので、冷えた生ビールを呷り、リキュールのサザン・コンフォートをロックで続け様に飲み干したら、酔うのなんの・・・。
マスターと話が弾み、BGMのジャズを聴いているうちに帰宅は12時を過ぎてしまった。
小雨が降り注ぐ真夜中を街を、独り酔いながら帰る。
今朝はゆっくりと朝寝坊。
軽めの朝食を済ませ、前にも観た、成瀬巳喜男監督、昭和30年作品「浮雲」をまたビデオで。
林芙美子の原作を、高峰秀子、森雅之の共演で撮った、恋愛映画の傑作である。
しかし、何度観てもこの映画は素晴らしい。
観るたびに新しい発見がある。
農林省のタイピストとして仏印に渡ったゆき子(高峰秀子)という女性が、現地で富岡(森雅之)という男性と出会い、激しい恋に落ちる。
ところが富岡には妻がいた。
富岡という男性は、どこか投げやりで虚無的なところがあり、しかも優柔不断でブレイホーイ。自分勝手で、自身だけを愛しているエゴイスト。
その曖昧な恋愛に対する態度が、彼女を困惑させ、苦悩の中に身を投じさせてゆく。
高峰秀子が秀抜である。
愛くるしく、一途で、しかも内に凄まじい愛の炎を燃やし続けている。
逢瀬を交わす際の、その眼差しと仕草。色気の極地というか、艶かしさの究極形態というか。
別に肌を露出するとか、姿態を見せ付けるとか、そういうことではなく、醸し出す雰囲気、目線、態度そのものが艶(なまめ)かしくて、しかも美しい。
愛がぷんぷんと匂っている。
それから、森雅之。
男の持つ優柔不断、いい加減な態度、女性への母性的願望、目移りと果て無き女性愛。突然、醒めたかと思うと、いきなり愛を求めて、乞い、嘆願する。
なんという、だらしなさ。傲慢さ。自堕落さ。
そんなどうしようもない男を熱演する。
これこそが、日本映画史に残る傑作の中の一本だろう。
映画を観終え、某デパートで今日まで開催している「おめざフェア」で買い求めた、スイーツを堪能。
名物「舟和」の芋羊羹に、餡だまに、名店「清月」のイタリアン・ロール。そして美味しいエスプレッソ。
食べ終えて、3階の部屋から外を望む。
雨が降っている。五月雨、5月の優しい雨。
音が欲しくなり、この頃聴き狂っている、竹内まりやの「デニム」を聴きながら、またイタリアン・ロールをバクリ。
日曜日の静かな午後。
さあ、これからお出掛けしますか。
映画館で映画を一本観て、そのあとは・・・。
うーん、どうしよう。