結局、富山県と岐阜県と長野県と石川県を何度も行ったり来たりしている、そんな感じだろうか。とにかく貪欲に色々観光地を周って、後期の「行政観光論」に落とし込む、その作業を出来るだけ迅速に行うこと、それだけだ。
でもふと思う。
こんなふうに旅を続けられたらどんなに幸せだろうと。すべてのしがらみを捨て、残りの短い人生をさすらい人のように自由気ままに旅し続けられたならと・・・。
今日は少し天候が不安定気味。
朝5時過ぎに目が覚め、ホテルの朝食を済ませ、「穂高」に行く。ロープウェイに乗り込んで頂上を目出した。
「北アルプス穂高連峰」の雄大で圧倒的な雄姿にただただ圧倒される。登山にはまるで興味がないけれど、この素晴らしい風景を目の前にすると、山登りする人間の気持ちも分かる気がしてくる。
「穂高」を堪能し、今度は「高山市」へと向かった。
岐阜県北部(飛騨地方)に位置する、全国の市町村で最も面積が広い都市だ。 飛騨の小京都と呼ばれている城下町である。
まずは「高山陣屋」へ。中々広い。「高山陣屋」は江戸幕府が飛騨国を直轄領として管理するために設置した代官所だ。
「高山陣屋」を出て、今度はそこからまた歩いて、風情のある街なかをぶらぶらと散策する。
1時間ほど街歩きをして、今日最後の目的地である「白川郷」へ。
ここも一度来たかった場所だった。
時間はすでに午後の3時を回っている。
観光バスの駐車場から長い吊り橋を渡るとそこはもう「白川郷」だ。何度も何度も写真で見てきたあの「白川郷」だ。
たくさんの観光客で溢れ返っている。部落の全貌を俯瞰できる展望台までの坂を登ってその頂上まで行き、そこで写真を撮った。汗びっしょりだ。
2時間ほど居ただろうか。
「白川郷」をあとに、今日のねぐら、「白川郷」から2時間ほど行った場所にある「宇奈月温泉」へと今度は向かった。
今日が旅の最後の夜となる。
「宇田川温泉」郷へとたどり着き、チェックインを済ませ、夕食を摂ったあと、露天風呂。
ここの温泉、相性がいい。ぬるくもなく、かといって熱過ぎるほどでもない。つまり、自分にとってちょうどいい湯加減なのだ。
ああ。こうして明日で夏の終わりの旅が終わる。
放浪したい。ずっとずっと放浪していたい・・・。