淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

日本アカデミー賞最優秀作品賞「新聞記者」の藤井道人監督による映画「やくざと家族 The Family」が素晴らしい。これと「アンダードッグ」の2本が最近のダントツ!

2021年02月20日 | Weblog
 雨。
 朝から雨が降っている。
 2月20日土曜日の朝は窓を叩く雨音で目が覚めた。
 暖房を点けて日テレの辛坊治郎「うぇーくあっぷ!プラス」を観ながら朝食を摂る。たまご掛け納豆ごはんに、サバの味噌煮、みそ汁、ゴボウのサラダにヒジキの煮つけ。

 10時からは「スポーツジム」。
 10時半からの「ヨガ」の45分間エクササイズ。そのあと、マシンで筋トレをしてからお風呂とサウナ。全身マッサージ機で15分。

 「ジム」を出て、近くの「スターバックス」で「チャイ・ティー」を飲みながら一息つく。五所川原市で「地吹雪ツアー」を仕掛けているその生みの親、観光コーディネーターのK氏と中でバッタリ。「県立美術館」の帰りなのだとか。
 いきなり来年度の大学での講演をお願いしてみると、快く引き受けてくれた。さすが、「地吹雪ツアー」のK氏。

 「スターバックス」の窓際の席に腰掛けて、グレーに染まる2月終わりの街を眺めた。
 雨は止むことなく、激しく降り続いている。それでもガッチガチに固まった雪は中々溶けないけれど、この街にも少しずつ、春の兆しはあらわれている。

 「チャイ・ティー」を飲みながらスマホをいじる。
 ラインをチェックしていたら、数日前、友人から届いた「薦められていた、映画『やくざと家族 The Family』観ました。良かったです」が、また目に留まった。共通の友人である、Y新聞の新聞記者S女史も「映画、素晴らしかった」とのラインが寄せられていたとも言っていた。

 確かに。
 改めて思う。
 数週間前に、市内の映画館で観た、映画「やくざと家族 The Family」は面白かった。各誌の映画評も高評価で、大絶賛していた。期待通りの映画だった。

 監督が藤井道人。
 藤井道人は、韓国女優シム・ウンギョン(シム・ウンギョン、テレ朝のドラマ「7人の秘書」でも頑張っていた)と松坂桃李がダブル主演した映画「新聞記者」を監督した人だけれど、映画「新聞記者」、東京新聞記者の望月衣塑子の同名ベストセラーを原案にしていて(望月衣塑子本人が出ていたドキュメンタリー映画「i-新聞記者ドキュメント」も面白かったけど)、第43回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)の3冠に輝いた。

 その藤井道人監督による最新作が「やくざと家族 The Family」である。
 映画は、やくざという道を選ばざるを得なかった、主人公である綾野剛の人生を追ってゆく。描かれる時代は、1999年、2005年、そして2019年だ。

 父親を覚せい剤で失った主人公の山本賢治(綾野剛)は、覚せい剤そのものを憎み、自暴自棄な生活を送るも、やくざのという世界もまた激しく嫌悪していた。
 しかしある日、ふとした事件が切っ掛けで、彼は柴咲組の組長(舘ひろし)を救うことになり、それを縁でやくざ社会での父子の契りを結ぶことに・・・。

 綾野剛がダントツで素晴らしい。そして、綾野剛と愛を交わすことになる尾野真千子もまたいい。
 愛への深い絶望と渇望が交錯しながら、二人の「のっぴきならない」関係が描かれる。これがとにかく、切なく、そして哀しい・・・。
 時代の中で翻弄され、静かに排除されていくヤクザたちの悲しくも激しい生きざまを、3つの時代で丁寧かつクールに描く、藤井道人はすでに巨匠の域である。

 この映画、何度も繰り返すけれど、ほんと素晴らしい。
 最近観た邦画の中では、先にこのブログでも書いた、「百円の恋」の武正晴が監督した、森山未來、北村匠海、勝地涼の共演映画「アンダードッグ 前編」「アンダードッグ 後編」と、今回取り上げたこの「やくざと家族 The Family」が群を抜いている。

 この2本、2020年度の「日本映画ベストテン」に絶対入るだろう。
 それほど「アンダードッグ 前編」「アンダードッグ 後編」と「やくざと家族 The Family」は傑作だ。

 俺が言うのだから間違いない!








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