淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

フジテレビ開局60周年特別企画3時間ドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」を観る。

2019年01月07日 | Weblog
 結局、日曜日の午後は「スポーツ・ジム」行きをサボって、雪片づけをしてから、「確定申告」をするための書類作りでひたすらパソコンソフトに所要経費を打ち込んだ。
 いつもなら、9連休が終わって明日からまた仕事かよと心の中で愚痴るのだけれど、今回はあまりそういう負の感情が湧き上がって来ない。
 なぜだろう?
 
 そんな日曜の夜は、9時から始まった、フジテレビ開局60周年特別企画3時間ドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」を観る。
 これまで、何度となく映画化され、舞台化されてきた、文豪ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した不朽の世界的名作文学「レ・ミゼラブル」をTVドラマ化した作品だ。
 2012年、ヒュー・ジャックマン主演でミュージカル化された映画も、とても面白かった。

 そして今回は3時間のスペシャル・ドラマ。
 ディーン・フジオカと井浦新によるW主演で、同じフジ系でドラマ化された「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」でも共演した山本美月に(このドラマは結構面白かった)、吉沢亮、村上虹郎、長谷川京子(怪演!)、金子ノブアキ、富田靖子、寺脇康文(意外な悪役)、伊武雅刀、かたせ梨乃、香里奈、奥田瑛二という、とても 豪華な俳優陣が脇を固めている。

 原作では(って偉そうに書いていますが、まだ原作そのものは読んだことありません。あくまでもこれまで映画化等された作品におけるストーリーで言えばということですが)、フランス革命の時代が舞台で、パンを盗んだだけで投獄された男が脱獄して別人に名前を変え成功を収めるのだけれど、警官の追及により正体が暴かれるも逃走、その後、身分を隠して血縁の無い娘を育てあげるのだが・・・というような内容だ。
 たぶん・・・。

 今回のテレビドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」では、その設定を日本の「平成」に置き換えて、数十年に及ぶ、追われる者と追う者による決死の攻防戦を描いている。追われる者がディーン・フジオカ、そして追う者が井浦新だ。

 まず、主人公の若き時代を演じた吉沢亮と、彼の親友となる村上虹郎の演技がとてもいい。それが素晴らしい導入部になって表れるから、ドラマの中にすーっと引き込まれてゆく。先の展開が知りたくて、ソワソワ・ワクワクしてくるのである。

 ところが、大人になってからの、ディーン・フジオカと井浦新2人、病に倒れるシングルマザーの山本美月、長谷川京子と金子ノブアキの極悪夫婦、主人公の秘密を知っている自立支援施設の園長・奥田瑛二らが一斉に絡み合い、混沌とした状況になってゆく中盤・後半戦になると、一気に平板でつまらなくなる。
 せっかく、それぞれ個性的なキャラクターたちが活き活きと動き始める段階だというのに・・・。もったいない。

 なんか、まるで連続サスペンス・ドラマ全10話を3時間に凝縮したダイジェスト版を見せられているような、そんなもどかしさを感じてしまう。
 濃厚な「レ・ミゼラブル」の世界とはまったく異質な、ただの平坦な「火曜サスペンス劇場」の世界観である。

 これって演出の悪さ? それとも脚本?
 前半は、良かったのになぁ・・・。残念。











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