MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

最後に悲劇が…。

2014年09月17日 | 昆虫

一昨日、赤城山に出かける寸前に腰の調子が悪くなり、大事を取ってこの日は休養にしました。

おかげで残っていたツマグロヒョウモンの羽化を全て目にすることが出来ました。

腰の方は順調で、今日はカワセミ撮りに行こうと思えば行けたのですが、昼からの予定もあったので今日は我慢の子…です。

ところで11頭全てが羽化したものの、最後の最後にちょっとした事件が待っていました。

赤城に出かけるつもりで5時過ぎに起床し、ベランダのガラス戸を開けたところ、残っていた2頭の蛹の内1頭が激しく体をくねらせています。

羽化の時でもそれほど大きな動きは見せないので近寄ってみると、なんと体長1cmほどの白っぽい蜘蛛が蛹に糸を巻き付けている所でした。(@_@)

この蜘蛛は先月にもツマグロの幼虫を同じ目に遭わせて殺してくれたんですよね。

直ぐに蜘蛛を引っぺがして糸を外してやったのですが、蜘蛛も必死で再度糸かけに再挑戦しに来ます。

何とか蜘蛛をはじき飛ばして蛹の糸を外しました。

蜘蛛も生きるためにやっているのでしょうが、幼虫を育てた者として放っておく訳にはいきません。(^^;)

この後直ぐ、もう1頭の蛹が羽化して順調に巣立っていきました。

その2時間程後に様子を見に行くと、まさに蜘蛛にやられたほうの蛹が羽化している最中だったのですが、ちょっと様子が変です。

見た瞬間、「あっ、引っかかってる!」でした。

蜘蛛に傷つけられていたせいかも知れませんが、片方の翅が蛹から抜けていません。

このままでは死んでしまうので、手を貸して何とか蛹から抜け出させました。

でも想像していた通り、体液が翅に回らず右の翅が伸びません。

丸一日様子を見ましたが、縮んだ翅が伸びるはずもなく、ベランダの上でジッとしているだけです。

可愛そうなので、脱脂綿に砂糖水を染みこませて持って行くと、直ぐに吸水し始めました。

_9162244

しばらくすると元気が出たのか、何とか飛ぼうと翅を振るわせたり、開いたり閉じたりしますけど…もう無理なんですよね…。 (T_T)

_9162245

こんな感じです。 この翅では…飛べません。

とりあえず表に逃がしてみても何かの餌になるだけでしょうから、成り行きに任せるつもりです。

たった今もベランダの真ん中で、一生懸命飛ぼうとしてるんですよね…。(-_-;)

ちょっと後味の悪い羽化の最終回になっちゃいました。

コメント (6)
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