考えてみれば、高校の芸術科目選択の際、
私が、最初に除外した科目が音楽だった。
で、選択したのは、美術でもなく、書道。
美術は嫌いではなかったが、書道の方が好きだった。
それは、私にとって、書道が自由な世界だったから。
小学校の先生が書道教室をされていて、その教室に通っていた。
その先生は、自由に書くことを良しとしていた。
つまり、元気な字を目を細めて喜んでくれる先生だった。
音楽の授業で・・・そういう経験はなかった。
美術の授業の方が自由度が高く、小学生の頃夏休みは美術室で過ごしていた。
ひとりで、何か作っていた。
たまに先生が覗いて、おやつをもらったっけ。
つまり、音楽は、いい思い出があまりない。
楽器も下手で、歌も下手。
練習していると、兄に怒られた。
うるさいからやめろ。
邦子は音痴なんだから、歌うな。
それは、兄だけでなく、他の場面でも同じようなことがあった。
私が歌うと笑われた。
だから、音楽なんて大嫌いだった。
義務教育課程では仕方ないから授業は受けた。
評価は真ん中。
真ん中だっただけで、御の字である。
そんな私が、歌い始めることになる。
音を正確に歌うこと、リズムを正確に歌うこと、上手に歌うこととは程遠い私である。
もちろん、声を出すこと、言葉を発すること、人の前に立つことに関しては、
元役者として、それなりの思いがあるわけで、どうでもいいと思っているわけではない。
しかし、世の中総歌手時代。
カラオケに行けば、いくらでも上手な人はいる。
私はなぜ歌うのだろう・・・
そこに伝えたいことがあるからに他ならない。
そこに表現したい事があるからに他ならない。
そこに『私』がいる。
この間、様々なことがあり、ふりだしに戻って、
どう立つべきかを、突き詰めて模索することになった。
先月、ピアノなし、もちろん、他の楽器もなしで独りで立った。
それは自分がどんなに危うい存在なのかを思い知る機会となった。
それと同時に、どう立つべきなのかを少しだけ覗き見る機会ともなった。
その４日後、舞踏と琵琶の紡ぐ時間にご一緒した。
これまでとは、全く違うコラボである。
空気を支配し、肉体を駆使し、確固たる存在を視覚に訴える舞踏。
その独特の音で憂いを含みながらも激しく響き聴覚を超え心臓にまで響く琵琶。
その２つの世界を、秋のライブでお客様にお届けする。
この春まで、『CuniCo's world』としてお届けしてきた。
私が私のペースで、ピアニストに支えていただきながら、
シャンソンを中心に、16～18曲を歌ってきた。
自分の世界を紡いできた。
それとは、まったく異なる。
今回は、圧倒的な世界を内包する舞踏と琵琶との競演となる。
いろいろな事情が重なり、この企画が立ち上がったのが、9/25日であり、
その後、どう構成すべきかを試行錯誤した。
あれからまだ２週間であるが、企画は出来上がった。
が、スケジュール的に切羽詰まっていることもあり、
私とともに表現してくださる方を見出しかねている。
強く興味を示してくれたピアニストもすでにスケジュールが埋まっていた。
そりゃそうだ・・・みなさん、忙しい。
『コトバ』を媒介とする私の表現は、
『語り歌』といったスタイルを目指しているのかもしれない。
が、到底、今だそこの核心には至らず、模索している。
楽器も・・・語る。
そこに『コトバ』はないが、
『コトバ』以上に語るし歌う。
音楽が好きではなかった私が半世紀生きてきて、
音楽の世界と出会い始めている・・・自分なりに。
『表現』を模索している。
そんな私を面白がってくれる方・・・
どうぞ、足をお運びいただき、一緒に時間を紡いていただければと思っています。
10月21日（土） 14:00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world 小さな試み』Vo：CuniCo
11月21日（水） 19:00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world ＆ ナカムラユウコの世界』CuniCo＆ナカムラユウコ
11月27日（火） 18:30open 19:00start ＠l'atelier by APC
『・・・（タイトル未定）』 舞踏：細田麻央・琵琶：ナカムラユウコ・歌：CuniCo
企画：岩下邦子 協力：Bitches Brew for Hipsters only
12月21日（金） 19：00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world 小さな試み』Vo：CuniCo
おひとり様：3,000円（Bitches Brew のみ１Drink in)
私が、最初に除外した科目が音楽だった。
で、選択したのは、美術でもなく、書道。
美術は嫌いではなかったが、書道の方が好きだった。
それは、私にとって、書道が自由な世界だったから。
小学校の先生が書道教室をされていて、その教室に通っていた。
その先生は、自由に書くことを良しとしていた。
つまり、元気な字を目を細めて喜んでくれる先生だった。
音楽の授業で・・・そういう経験はなかった。
美術の授業の方が自由度が高く、小学生の頃夏休みは美術室で過ごしていた。
ひとりで、何か作っていた。
たまに先生が覗いて、おやつをもらったっけ。
つまり、音楽は、いい思い出があまりない。
楽器も下手で、歌も下手。
練習していると、兄に怒られた。
うるさいからやめろ。
邦子は音痴なんだから、歌うな。
それは、兄だけでなく、他の場面でも同じようなことがあった。
私が歌うと笑われた。
だから、音楽なんて大嫌いだった。
義務教育課程では仕方ないから授業は受けた。
評価は真ん中。
真ん中だっただけで、御の字である。
そんな私が、歌い始めることになる。
音を正確に歌うこと、リズムを正確に歌うこと、上手に歌うこととは程遠い私である。
もちろん、声を出すこと、言葉を発すること、人の前に立つことに関しては、
元役者として、それなりの思いがあるわけで、どうでもいいと思っているわけではない。
しかし、世の中総歌手時代。
カラオケに行けば、いくらでも上手な人はいる。
私はなぜ歌うのだろう・・・
そこに伝えたいことがあるからに他ならない。
そこに表現したい事があるからに他ならない。
そこに『私』がいる。
この間、様々なことがあり、ふりだしに戻って、
どう立つべきかを、突き詰めて模索することになった。
先月、ピアノなし、もちろん、他の楽器もなしで独りで立った。
それは自分がどんなに危うい存在なのかを思い知る機会となった。
それと同時に、どう立つべきなのかを少しだけ覗き見る機会ともなった。
その４日後、舞踏と琵琶の紡ぐ時間にご一緒した。
これまでとは、全く違うコラボである。
空気を支配し、肉体を駆使し、確固たる存在を視覚に訴える舞踏。
その独特の音で憂いを含みながらも激しく響き聴覚を超え心臓にまで響く琵琶。
その２つの世界を、秋のライブでお客様にお届けする。
この春まで、『CuniCo's world』としてお届けしてきた。
私が私のペースで、ピアニストに支えていただきながら、
シャンソンを中心に、16～18曲を歌ってきた。
自分の世界を紡いできた。
それとは、まったく異なる。
今回は、圧倒的な世界を内包する舞踏と琵琶との競演となる。
いろいろな事情が重なり、この企画が立ち上がったのが、9/25日であり、
その後、どう構成すべきかを試行錯誤した。
あれからまだ２週間であるが、企画は出来上がった。
が、スケジュール的に切羽詰まっていることもあり、
私とともに表現してくださる方を見出しかねている。
強く興味を示してくれたピアニストもすでにスケジュールが埋まっていた。
そりゃそうだ・・・みなさん、忙しい。
『コトバ』を媒介とする私の表現は、
『語り歌』といったスタイルを目指しているのかもしれない。
が、到底、今だそこの核心には至らず、模索している。
楽器も・・・語る。
そこに『コトバ』はないが、
『コトバ』以上に語るし歌う。
音楽が好きではなかった私が半世紀生きてきて、
音楽の世界と出会い始めている・・・自分なりに。
『表現』を模索している。
そんな私を面白がってくれる方・・・
どうぞ、足をお運びいただき、一緒に時間を紡いていただければと思っています。
10月21日（土） 14:00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world 小さな試み』Vo：CuniCo
11月21日（水） 19:00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world ＆ ナカムラユウコの世界』CuniCo＆ナカムラユウコ
11月27日（火） 18:30open 19:00start ＠l'atelier by APC
『・・・（タイトル未定）』 舞踏：細田麻央・琵琶：ナカムラユウコ・歌：CuniCo
企画：岩下邦子 協力：Bitches Brew for Hipsters only
12月21日（金） 19：00start ＠Bitches Brew for Hipsters only
『CuniCo's world 小さな試み』Vo：CuniCo
おひとり様：3,000円（Bitches Brew のみ１Drink in)