CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

私は、靴を磨こう・・・と思った。

2014-02-06 07:47:23 | 日記
寒い朝だ。
空気がきりりと冷たい。
キーボードをたたく指先が痛くなるくらい・・・寒い朝だ。

昨日、Yさんから、トースターと靴とパンツ(そう最近は、ズボンと言わなくなったな。。。
昔・・・パンツと言えば、下着のパンツだった気がするが、最近はズボンをパンツという。)
・・・が届いた。

トースターはAさんとYさんが使っていた、お気に入りのデロンギのもの。
なんとなくレトロなそのデザインと色が素敵・・・
ポップアップ式のトースターってなんとなくウキウキする。
何より私の大好きな二人が長年愛用したものだ・・・私にとっては、宝物(^^)
私の部屋の暖房はデロンギのオイルヒーター・・・これも長年愛用している。
デロンギ仲間が増えたのもうれしい・・・

靴とパンツは、Aさんのお母さんのもの。
Aさんが逝ってしまってから、YさんがずっとAさんのご両親を見守っていた。
Aさんが、先に逝ってしまい・・・その後、お母さん、昨年末お父さんを見送った。

その遺品の中から、「邦子、使ってね・・・」とトースターと一緒に届いた。

その靴の美しさに、感動した。

大袈裟な表現ではない・・・本当に、感動した。

つまり、丁寧に、大切にされている事が一目にてわかる靴だった。
磨きあげられたその靴の底を見ると・・・何度も張り替えられているのであろうことがわかる。

驚きと、感動だった。

私が子どもの頃、靴磨きは私の仕事だった。

ブラシで埃を落とし、靴墨をつけて、乾いた布でみがく。
最初、曇っているのだけれと、みがくうちに輝いてくる。。。
その変化が面白くて、一生懸命磨く・・・
すると、さっき磨いたもう片方が、少し曇って見える・・・
これではいけないと、また磨く・・・そんな繰り返しをするうちにピカピカの靴になる。

私は、とてもだらしなく、ずぼらだが・・・靴磨きとアイロンかけは得意だ。

ところが、最近・・・いや、もうずいぶん、靴を磨いていない。

今、愛用している靴は、ヨーロッパのメーカーのモノ。
安い靴ではない・・・一昨年かな?足の痛みに耐えかねて、
靴をなんとかしなくっちゃと購入したものだ。
安かろう悪かろうの靴を使い捨て状態で・・・
足を酷使し続けて、一歩踏み出すたびに痛みが走るようになっていた。

靴を変えてから、足は調子良くなったが・・・その靴も磨いていない。

安価なものを使い捨てる、『消費する豚』生活を長年続けてきてしまった。
高度経済成長、バブルで踊ってきてしまった私の生活習慣は・・・なんとも情けない。

モノを消費すること、たくさん購買すること、インフレにすることが、
経済を活性化させて、好景気になる。。。と・・・最近よく聞くが、本当だろうか・・・

経済は豊か?になっても、心が貧しくなるような気がする。

昨日、届いた靴を見て・・・感動した私。

そうだ、靴を磨こう。。。
今日は、寒い玄関で、靴を一生懸命、磨こう。
きっと、心がぽっぽと温まり、身体も温まるだろう。

私は、靴を磨こう・・・と、思った。