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CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

膝を抱えた僕さえも

2014-09-03 07:48:53 | 心のささやき
なにひとつ、うごかない。
空気も、光も、温度も、動かない。

膝を抱えて、
蹲っている僕は、
瞬きもせず、呼吸もせず、
何をみつめているのだろう。

なにひとつ、
愛おしいものはない。
咲き乱れる花々も、
鳥のさえずりも、
生命さえも、もはや輝きを失った。

泣くことも、笑うことも、
怒りも、喜びさえも、
もう、遠くに行ってしまった。
どこかに、忘れてしまった。

よどんだ空気と、彩りを失った光と、
固まってしまった温度が、ここにある。

蹲ったままで僕は、その中にいる。

僕は、地面をみつめていた。
僕は、埃っぽい茶色い地面をみつめていた。

小さな蟻が、
小さな、小さな、蟻が、動いていた。

小さな雨粒が、
小さな、小さな、雨粒が、僕の頬に落ちた。

やがて、風が吹き、
木の葉が揺らめき、
僕は、そっと、息を吐く。

そっと、顔をあげて、空を仰ぐ。

僕は、
何もかもが動いている事を
見逃していただけなのかもしれない。

膝を抱え、蹲っている僕さえも、変化している。

きっと・・・
変化している・・・

僕は、膝を抱え、蹲ったまま、そこにいる。
僕は、膝を抱え、蹲ったまま、そこで考えている。

もう少し、まどろんで・・・

2014-08-09 06:20:13 | 心のささやき
深呼吸をしてみよう
背筋を伸ばしてみよう
そして、
目を閉じてみよう

昨日までの自分と
今日の自分と
明日からの自分

何も変わらないけれど
何かが変わっているはずだから

風を感じてみよう
耳を澄ましてみよう
そして、
光を浴びてみよう

ざわめく心と
ときめく心と
戸惑う心

平凡な毎日だけど
実はカラフルな毎日なんだ

ちょっと・・・
ほんの少し、疲れたら
立ち止ればいいさ
慌てることはない

背もたれに寄りかかって、
ベットに身を沈めて、
目を閉じて、
光を感じながら、
なにも思わない時間を過ごすのもいい。

今朝は、なにやら小鳥たちが、賑やかだ
今朝は、どうやらそよぐ風が、穏やかだ

こんな朝は、
もう少し、まどろんでいたい。

貴方に・・・
想いを馳せながら、
もう少しだけ、まどろんでいたい。

僕という小さな宇宙を生きるため

2014-08-04 07:28:58 | 心のささやき
ふと、降り立った
この駅の名前を僕は知らない
ふと、目にとまった
道ばたの花の名を僕は知らない
ふと、肌に触れた
風のゆくえを僕は知らない
たぶん、僕はなにも知らない

でも
どこにいても
なにをしていても
僕は、僕だから・・・
道ゆく人は、足早に
どこかを目指して去ってゆく
微笑み交わしたあの娘さえ
今日は急ぎ足で消えてしまった
たぶん、僕はなにも知らない

でも
目に見えるもの
肌に触れるもの
耳に聞こえるもの
僕は感じながら
呼吸(いき)をする
しずかに、呼吸(いき)をする

僕という小さな宇宙を生きるため

時間の流れの中で・・・

2014-03-18 08:29:43 | 心のささやき
自分の非力を知る
自分の無能を知る
自分の中に鬼を見る

愛を感じる
いのちを感じる
死を受け入れる

地球の時間の流れの中では
ほんの一瞬の、その煌めき

怒気に満ちているのだろうか
愛に満ちているのだろうか
苦しみに泣きくれているのだろうか
淋しさに押しつぶされそうになってはいまいか
笑顔・・・溢れているのだろうか

その一瞬の煌めきに
たくさんの彩りがあり
その一瞬の煌めきに
たくさんのものがたりがある

たくさんのいのちと出逢い
たくさんのいのちと交差し
たくさんのいのちと別れる

時間の流れの中で
感情は大きく波を打ちながら
時には、のたうちまわり
時には、穏やかに
その存在も忘れてしまうほど、穏やかに

時間の流れの中で
ゆっくり呼吸をしてみる
ゆっくり呼吸できるようになった

時間の流れの中で・・・
私は、いま、とても穏やかだ

急ぎ過ぎていた私が、
いま、ゆっくり呼吸しはじめた
やっと、いのちが私に寄りそい始め
いのちが、私と一緒に呼吸しはじめる

時間の流れの中で・・・
私はいのちを味わう

とりあえず、バレンタインデーに寄せて、書いてみた。。。

2014-02-15 07:41:23 | 心のささやき
好きという言葉と嫌いという言葉の間の距離を計ったことがありますか。
実は、その距離は地球一周分なんです。
だから、好きと嫌いはいつもとても近くにいるんです。

そのことに気付かない人たちが、今日もどこかで泣いています。
昨日は、好きといったのに・・・なんで、今日は嫌いなの?
そのことに気づかない人たちが、今日もどこかで怒っています。

心はいつも偽りと真実を大きな鍋に入れて、ぐつぐつ煮込んでいます。
偽りと真実がまぜこぜになって、明日が生まれます。
だから、偽りと真実を見わけることは難しいのです。
だって、明日は、明日になった途端に今日になってしまうから。
つまり、偽りは偽りだと分かった瞬間に真実になり、
真実は真実だと信じた瞬間に偽りになる・・・かもしれないから。

勘違いという種がふわふわと飛んでいます。
その種にアレルギー反応を起こしてしまい恋に堕ちます。
このアレルギーは、古代から人間に良いものとされています。
それに・・・勘違いという種に反応するのは実は人間だけなのです。