風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-075 原発9予報を出せない気象学会

2011-06-09 20:18:19 | 世相あれこれ

風の谷通信No.6-075

既報、ドイツ気象学会がフクシマを起点とする大気の流れを予報して動画配信していることを書いた。

でもニホンの気象学会では同様の報告を出さない・・・。これについて、気象学会の理事長の言葉をどこかで把握したので記録しておきたい。情報源は多分ネット上のガシェット通信「原発議論」であったかと思う。

気流(即ち汚染大気)の拡散予測が出てこない理由:予測は難しい。不確実な情報を一般公開すると混乱を招く。拡散予測には、適切な気象観測、予測データの使用、放射性物質特有の複雑な物理・化学過程、とりわけ拡散源の正確な情報を考慮しなければ信頼できる予測は容易ではない。

はぁーそうですか、学会の能力なんてそんなものですか。にわかには信じ難いですね。データがじゃなくて学会の姿勢がですよ。気象学会は普段は何をしていたんですかね。予測方法の研究もしていなかったんですね。イヤイヤ、放射能なんて担当じゃなかったんですね、きっと。それじゃ無理ですね。まして「拡散源の正確な情報」なんてまず永久に出てこないものね。
おまけに、専門知識の無い一般大衆に向かって不確実な情報を公開するとバカな大衆共がパニックを起すことを心配してくれたんですね、きっと。それで、データを作ったけれど公開しなかっただけですね、きっと。
でもドイツ気象庁が独自の予報を公開してくれていますから、これを読んでいますよ。専門知識の無い大衆でも別に混乱を起していはいませんよ。

地面の放射能汚染も測定値が公表されませんね。きっと難しいんでしょう。あるいは、不確実でパニックの心配があるのでしょう、きっと。だって公開すると殆ど即避難地区に指定されるし、チェルノブイリよりも酷いことが判ってしまって「混乱する」からね。 その一方で、岡野眞治さんや木村真三さん等=公の給料をもらっていない学者さんたち=が生活に密着した場所や地点で測定して、怖ろしい結果を公表していますね。気象学会理事長の目には、彼らはもしかしたら反逆者だと見えているのかもしれませんね。それとも「地面は担当外」だと言いますかね。

困るのは何も知らしてもらえない私達大衆です。