風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-065 奥伊勢旅行2

2011-05-22 20:28:20 | 旅日記

風の谷通信 No.6-065    (本文追加訂正) 

鶴橋から近鉄に乗って松阪へ。途中、室生寺への降り口も経由する。深い深い緑の山の中。伊勢と大和の境界周辺は忍者の郷である。山深い地域に情報と謀略の技術に長けた特異な部族が発達したというのは理にかなっている。

名張を過ぎ、伊勢へ入った。山の中で田植えが進行中。鮮やかな山の緑の傍で麦の穂が青さを競っている。少し走ると山が開けてきた。農村の只中にアパート群が現れ、中川の鉄橋を渡って中川駅を通過。多気駅に停車する。驚いた、とてもじゃないが特急が停止する駅とは思えない。突然のシャワーで先行きを心配したがすぐに止んで空が晴れた。

さて、松阪は大きな街だと思っていたが、駅から眺める街の姿はひっそりしている。近鉄電車を降りるとそのままJR線のホームへ移る。途中で切符の確認もない?????。JR駅の改札口まで行ってみたがそこから覗ける小さな範囲の町並みも、ホームから駅の屋根越しに見える建物もほとんど無し。加古川よりも小さなまちに見える。次の機会があれば降車して街を眺めてみたい。

                           
松阪駅で左から:各駅停車の待ち合わせ 特急が入ってくる  駅のベルと拡声器

松阪駅から特急に乗る。途中から宮川に沿って走る紀勢本線は尾鷲へ向けて南下する。その途中の三瀬谷で下車。山も深いし水も豊か。大台が原の東斜面だと教わって納得する。志摩半島が東へせり出したその根元を南北に縫って走る紀勢本線。山深いはずだよ。

三瀬谷(みせだに)の駅で降りる。ナニ?コレ? と言う感じ。なにしろ特急停車駅とは思えない田舎の駅で、こせんきょうに屋根がない。観光客が荷物を持って向こうのホームへ渡るのに雨が降っているとびしょ濡れになる。まして吹き降りならば惨めという他ない。それも止むを得ないたたずまい。観光客のために特急を停車させるにはイササカまずいね。駅前広場には街の気配がない。片田舎の乗り換え駅よりも質素なたたずまい。おそらく観光地は山の中なのだろう。  (だけど、「こせんきょう」という文字がなぜ一発変換できないのかな?跨線橋と言う言葉はもう死語なのかな?)

       三瀬谷の駅 ホームも簡素なもの 

この三瀬谷の駅で仲間と合流する。鉄道マニアの二人連れで、紀勢本線を乗りつくすために別行動で大阪から白浜・田辺・新宮を回って来られた元会社員仲間の二人連れ。午前7時過ぎには新大阪で既に列車に乗っていたという。地図でざっと観ても約4倍はある行程。感心します。それが、紀勢線を乗ってきた喜びではつらつとしておられる。

迎えのバスで奥伊勢温泉フォレストピアへ向かう。