うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

せけんのわだい

2021年03月20日 | 社会・経済
なんだか仕事の流れがよくないのだが、いまじぶんでどうすることもできないので、静観している。あわくったってしゃーあるもんか、というやつだ。

テレビを点けると相変わらず新型コロナウィルス関連のニュースがおおいけど、ほかにもいろいろ考えさせられるニュースが散見される。

札幌地方裁判所は17日、同性婚を認めないのは「違憲」とする判断を示した。
日本の憲法24条では、婚姻は「両性」の間で成立すると規定されている。世界の主要7カ国(G7)で同性婚を認めていないのは日本だけ。
(記事:BBC)

こうした議論を聞くにつれ思い出すのは、マイケル・サンデル教授が「これから『正義』の話をしよう」で言及した下記の言葉だ。
国や州が結婚に対して取りうる方針は二つだけでなく三つあると知ることが大切だ。(中略)それら三つの方針は以下のように要約できる。
1.男性と女性の結婚のみを認める。
2.同性婚と異性婚を認める。
3.あらゆる種類の結婚の承認をしないが、その役割を民間団体に委ねる。

結婚という制度は宗教的な価値観に結びついた制度であり、それゆえ同性婚は宗教的価値観によりこれまで排除されてきた。結婚が国家の承認と結びついていること自体に必然性はない。結婚という状態が社会的な名誉と承認を得るための手続きであり(とされており)、その見返りとして税法上、その他さまざま形での恩典が与えられている。
それらの恩典を放棄して内縁関係を持ったとしても、本人が納得すれば問題はないが、なお社会的な名誉という問題は残る。そして、宗教界では依然「同性婚は祝福できない(ローマ教皇庁、3/15のコメント)としている。

サンデル氏は、同性婚をめぐる論争は、本質的に、ゲイ同士やレズビアン同士の結びつきが名誉と承認に値するかをめぐる論争である、としている。根底には道徳的な問題がからんでいる。

ここで疑問に思うのは、異性間および同性間で家庭を持つことが、社会的に名誉と承認に値する、と国家が認める(=同性婚と異性婚を認める)ならば、自らの意思をもって単身を貫いている人間はそれらの家庭持ちよりも劣る存在なのか、ということだ。

評論家のマイケル・キンズレーは「結婚が完全に私的な事柄になれば、同性婚をめぐるあらゆる議論は意味がなくなる」と述べる(同書)。
シビル・ユニオン(民事結合)あるいはドメスティック・パートナーシップ(同性、内縁関係)に関する法があれば、共同生活をめぐる諸問題を解決することができる。自営業で活動するか法人を設立するかは事業者の自由だが、法人が自営業者より名誉ある存在などということはない。

個人的には同性婚国家承認は一つの過程に過ぎないのではないかと思う。とはいえ、必要な過程だとも思うが。

東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の演出を統括するクリエイティヴディレクターが18日、辞意を表明した。女性コメディアンをブタ(ピッグ)にかけて「オリンピッグ」と呼んでいたことが判明したのを受けたもの。(記事:BBC)

ここの記事出典がBBCになっているのは偶然だけど、このニュースは海外でも報道されている、とNHKがBBCニュースの一部を紹介していた。同性婚のニュースももちろん海外で報じられているが、海外の一般の人たちは日本てどんな国、とは思うでしょうね。いやそれはそれでいいとは思いますけど。

ふだんお笑いとか観ないのですが、渡辺直美さんて、前からカッコいいなとは思っていましたけどね。。去年首都圏ではエステかなにかの電車内ポスターが出てて、荒くれ男を率いる海賊の船長?に扮した姿が格好良かったです。ちょと美しいとは何か、と問い直させられるようなものを感じる。

今回事務所を通じて出された彼女のコメント「ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております 」も、とても納得させられるコメントだと思います。
身体的コンプレックスって微妙で、お互いの関係性次第でうまく冗談になるときもあるが、だいたい言わぬが仏なんじゃないか。僕だって言われたらちょっと、と思うことぐらいあるし。
女性蔑視問題とも通じるところがあると思うけど、話がオリンピックの演出ですからね。。ため息が百万回ぐらい出ます・。

・・もういくつか話題を予定していたが、これだけで長くなっちゃったのでいったん切ります。
カット写真は今朝のシクラメン。お花の世代交代が一巡した。小さなつぼみがあと二つぐらい出ている。下は1週間くらい前の写真。ここのところ暖かいので、4月までは持ってくれるかどうかな。。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チック・コリア 70年代のア... | トップ | せけんのわだい2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会・経済」カテゴリの最新記事