10月に入りました。
神様がおでかけしてしまうということで、なんか色々騒がしいことがおこる月のようです。。
米大統領選のどんでん返し(オクトーバーサプライズ)とか、暗黒の木曜日とか。リーマンブラザーズが破たんしたのは9月でしたが、日経平均が底値になったのは翌10月だったので、その時の印象が強いです。
今週は引き続きどうも疲れが残っていて、朝起きても眠く、水、木は遅く出社する形のフレックス適用でしのぎました。。
金曜は在宅勤務ですが、やはり朝もたついて、在宅としては遅めの始業。
この日は午後いっぱい全社会議があり、リモート配信で施行。用意周到な会社なのに通信が乱れ、裏方さんは大変だった模様。前年までは会場に集まって(いわばふつうに)やっていたそうで(今年入社なので知らない)、苦労がしのばれます。
世の中は、まだ変わり始めたばかりなのです。。
こちらは聞いているだけで、楽なはずなのですが、昨夜就寝して今朝目が覚めても、なんとなく重いものが残っている。
多くの人たちが、自分の言葉で語っているのを聞いているうちに、その人それぞれの人生みたいなのが色々自分にかぶさってきて、自分の中におりのようなものが残ったようです。。
東証のシステムダウン(関係ないけど、こないだ株、注文まちがえちゃった)、大統領のコロナ陽性(もうしっちゃかめっちゃか)、日本学術会議任命問題(思想云々以前にひじょうにカンにさわる)と、月が明けてからもうすごいことになっています。
トランプ氏の件は会議のあいまにツイッターみて、ぶっ飛んでしまいました。
さすがに会議でも誰かがそのことに触れていたな・。
とまれ、トランプ大統領の回復を心よりお祈りします。いや本当に。
それはそうと、ここでは日本ではいまいち取り上げられ方の弱い、アゼルバイジャンとアルメニアの紛争について。
この事件を見て思い出したので、実家からこれを取ってきました。
昭和56年(1981年)7月1日発行だそうです。39年前です。
これ以前の号も持っていますが、あとから古本で買ったのかもしれません。この号はとっても印象が強い作品が多くて、高橋葉介さんもひさうちみちおさんもこの号で初めて知りました。とくに樹村みのりさんの作品には強い印象を受けました。
ですが、今回はこの話ではなく。。
巻頭カラー ひおあきらさんの「あなたのそばにメロディ」です。
このシリーズは現在単行本として入手することはできないようです。
毎回読みきりで様々なエピソードが繰り広げられていく形だったそうですが、実はこの回のものしか読んだことはありません。
科白にあるように、この回はアルメニア(ソ連崩壊後独立し、モスという独裁者が反政府勢力を弾圧している、という設定)が舞台です。
ソ連崩壊後独立し・、と今さりげなく書きましたが、現実世界でそんなことがほんとうに起きるのは、この漫画の10年も後のことです。
今「ソ連崩壊後独立し・」という言葉を見ても何の感慨も感じませんが、当時その設定は、今で言えば「圧政のタガが緩んでテキサスが独立した」ぐらいの、とんでもな想定だった気がします。プエルトリコとかカタロニアなら、なんかいかにも、ですが、アルメニアって・・ぽっと出されると、うぉ、とうなるというか。。
いつかお読みになる日も来るかと思いますので、それを踏まえて書きますが、アルメニア出身の若い音楽家(トーキィ)をめぐる話です。この時代(あとで出てきますが、設定はちょうど現実世界の今、2020年代初頭)、メロディカという楽器があって、彼はその部門の天才として、半ば人為的に生み出された。
彼には恋人(メロディ)があったが、パリ留学直前に姿を消す。ゲリラとして殺された、とされていた。
実はメロディは特殊な暗示装置を組み込んだ、ロボットのようなものだったのだが、その一部はトーキィの愛用するメロディカに組み込まれ、彼の演奏により聴衆に凄まじい感動を引き起こす。。
影の組織はトーキィをスターに仕立てて資金源とし、暗示装置はやがて人々を洗脳し、組織の思いのままに操られるようにするために役立てられる事を目的としていた。
トーキィはメロディカのことも組織のことも全く知らず、ただ、亡き恋人に思いをはせる。
トーキィは舞台でメロディと一体になり、聴衆は圧倒され放心したようになる。。
アルメニアに平和が戻るのは今から2年後の春。
現実の世界では、もっと早く、平和が訪れてほしいものですね。。
首都エレバン、美しい街のようです。いつかは行ってみたい。