インターネット老人会とかいうのがあって(本当にあるわけではない)、やれテレホーダイがどうしたとかダイヤルアップがうんたらとか、ニフティサーブがああだとかいう話で盛り上がる御仁たちが、きぼんぬとか、がいしゅつだけどとか、逝ってよし、などと語っては盛り上がっていると聞きます。
動画はなかったけどインターネットラジオは昔からあって、海外の放送がネットで聞けたときは感動しましたね。そうすると電話かけてもずっと話中だ、とか文句言われるわけです。それではISDNで64Kだ、というと、いや今はADSLというのがあると言われ、調べてみると地域によっては回線速度がけっこう違ってたりするわけです。
ただの話の枕のつもりが、きりがなくなったので止めますが、まことにゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず、であります。
話はネットだけではなく、たとえばポータブルオーディオなんかもそうです。
去年買った車と同じ車種は、先日マイナーチェンジしましたが、そのときCD/DVDプレーヤを廃止したそうです。買ったときもオプションになってたし、日産の新しいモデルはオプション設定さえない、とその頃既に聞いてましたが、既にCDとは何者だ、という時代に差し掛かっているようです。
今はもう音楽は配信サブスクで聞くのが当たり前なんでしょうね。
うちの新しいセットステレオはBluetoothが最初からついてますが、20年選手のミニコンポにもレシーバーを付けました(上の写真)。もっとも、レシーバーは前からもってたのですけど。外出時は配信+Bluetoothイヤホンですが、家では未だにCDが好きで、全然使ってなかったのです。
ちなみに、未だにMDもレコードもカセットもあります。
SNSの広告記事で、価格.comがポータブルCDの特集を組んでいました。
最新機種のレビューとかですが、そこでも「今やポータブルCDはオーディオメーカーが力を入れて開発するような商品じゃない」と明言されています。
いちおう商品としてはあるけど、海外製のせいぜい数千円のものが主流です。
それは時代の流れだから仕方ないのですが、ふと思い出して、ジャンク箱から昔のCDウォークマンを出してみました。たしか2005年ごろ買った記憶があります。
この時代、メーカーの主力商品の一つだったこともあって、つくりはとても良いです。金属外装も美しい。たとえいくらお金を出しても、今やこれほどのつくりの商品を(新品で)手に入れることはできなくなりました。
試しにディスクを入れてミニスピーカーで鳴らしてみましたが、ちゃんと動く。単三アダプターもついてたので、電池を入れ替えれば使えます。
いや、先日は使えた、のですが、今日改めて使ってみたら、電池なしメッセージが出て止まってしまいました。
おそらく充電池と乾電池交互に使う設計で、前回は充電池がまだ生きてたのでしょう。
ガム型ニッカド電池を充電器に入れると熱を持ち、充電できないようでした。
それで、結局ガム型電池をアマゾンで注文してしまった。。
別途3Vの電源アダプターとクレードルも出てきました。ここに本体を載せたら、家庭用電源で再生できました。
再生しない時は充電もできるみたいです。
乾電池は1.5V(1本使用)、ガム電池は1.2Vなのに、電源アダプタは3Vなのは、なぜなのかよくわかりません。
これは別件なのですが、突然気が向いて、耳掛け式のイヤホンを買ってしまいました。800円ぐらいですけど。
今はカナル型イヤホンが主流ですが、昔は外耳に挟み込むやつとか、この耳掛け式とかも一定の需要がありました。というか、カナル型はむしろ少数派だった気がします。
コードが自動で巻き取れるタイプのやつがいくつか出ていて、収納が便利なのでいくつか使っていました。耳の負担が少ないし、周りの音も自然に聞こえるので、独特の良さがあるんですけどね。欠点はその裏返しで、外部に音が漏れやすく、外の音がうるさくて聞こえない時があること。
オフィスの自分の机でオンライン会議を聞くとき、外部音がシャットアウトされるよりは聞こえた方が便利なことがあります。今回買ったのはそういう用途のためです。
いちおう建付けとしてはそうですが、本音のところはちょっとノスタルジーです。
昔、気に入ってた耳掛け式イヤホンがあって、イヤーパッド壊れたら補修部品取り寄せてずっと使ってたんですけどね。。オーテクの、安い奴でしたが、イヤーパッドが再び加水分解してしまい、部品も買えなくなったので廃棄しました。
ポータブルオーディオ老人会があったら、話盛り上がりそうです。
この分野もここ40年、いや20年ぐらいのスパンで見てもずいぶん変わったなあ。ずっと身近にあったものだから、思い出すとつい、遠い目になりますね。