うさぎくん

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このくに

2023年04月03日 | 社会・経済
そういやPLフィルター買ってないな。

坂本龍一さんの訃報、びっくりしました。お具合悪いと聞きながら、ごく最近まで活動の様子は報じられていたので。。

SNSでは、それこそあらゆる人たちが弔意のコメントを発していました。これほど皆から惜しまれる方というのも・。


昨日テレビを音消して見てたら(ほかのことしてた)、画面に「衰退途上国」という言葉が出てきました。。ちょうど発展途上国の対義語になるのでしょうね。

日本はよく課題先進国だと言われていますが、衰退途上国というのは、なかなかいい得て妙ですな。。この言葉、NHK(の番組でした)がいま作ったのかと思ったら、日経新聞にも出てました。
有料記事でリンク張れないので、冒頭だけ引用させてくださいね。

本年5月に行われた日本経済学会春季大会のパネル討論でパネリストの1人が、日本は「衰退途上国」になってしまったと指摘していた。「発展途上国」が先進国よりも高い経済成長率を続けて先進国に追いついていくのに対して、「衰退途上国」は低い成長率を続けて世界から取り残されていく、そんな国になってしまったというのだ。

YMOが活動していた時代、日本の勢いは大したものでしたが、そのモメンタムは今やタイ、インドネシアなどに引き継がれ、一人当たりGDPもシンガポールや香港などの後塵を拝するようになりました。韓国が、今日本を抜こうとしているところです。

ときどき考えるのですが、そういう業績絶好調の時代に、日本人がそれをエンジョイしてたかというと、新聞やテレビなどで見聞きする限りではそうでもなかった気がします。みなさん経済指標と生活実感は違うとか言ってたし、仕事はきつかったし色んな古いしきたりはたくさん残ってて窮屈だったし(ちょっとだけ知ってます)。
日本人は働きすぎで、失業を輸出してると、世界中(というか先進諸国)から怒られていましたよね。。

なので、また昔のような経済大国に返り咲いて世界に君臨したいから、とかいって、夜中や土日働いたり、上司と明け方まで飲み歩いたり、社員運動会で家族全員日曜の朝早くからグランドに集められて、雨が降ってるのに泥んこになって走らされたり、ケーレツとか持ち合いとか、そういうもろもろの事を、いまさらやろうとしても誰もできないわけです(無理やり働かすのはまだやってるところありますが)。

その結果だれも幸せになれないなら、飛行機作れなくてもロケット飛ばなくても、別にいいんじゃないか、楽しく暮らせれば、と思うのですが。。
のですが、ロケット飛ばないとやはりみんな文句言うんですよね。ダメだって。それに、仕事はほどほどにとかいって非正規雇用やってると、暮らしが辛くて困る。というか、無茶苦茶頑張っても報われなくなってしまう。

そういうこと書いていると気がめいってきます。でも、例えばイギリスとかは僕ら若い頃、かなりマズい状態だったけど、今何とかなってるし(ダメそうでダメになってないし)。イタリアもスペインもギリシャも、ずいぶん色々あったし。だから、ダメだといっても、人というのはしぶとく生きるものなのかもしれない。

イギリスが大変だった時代に、パンク・ロックとか生まれたわけですが、日本もだんだんそういう感じなのが出てきそうな感じじゃないですか。おとぼけビーバーとか。きっと、何か新しいのが出てきますよ。

たぶん、人の世って、いつでもダメなんだと思います。どっかしら。
真正面から怒っててもだめで、ニヒルにしぶとく生きるしかないんだとは思います。

コメント
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